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鼓動には0・5秒程度の誤差があるように思えた、真夜中のキッチンでシンクの側に腰を掛けて水を飲んでいた、現実感はあまりなかった、と、普通は書くのかもしれないが、それがその日の中では一番の現実として成 .... 引き寄せようと
力任せに引っ張る
編み込まれた繊維が
あちこち切れて
最後の繊維一本が残り
伸びて手繰ることはできない

曖昧な愛は

いっそのこと離そうとすれば
繊維一本が絡んで ....
 
 夜のしじまに浮かんでいる
 朧月の
 のどやかな微笑
 
 (お疲れさまでした)
 あなたからスマホへ届く
 おやすみなさいの短いメッセージ  
 いちにちの流動の
 しずかさ ....
俺は 彷徨って い る

ついさっきまで
タイのスクンビットで
トゥクトゥクの屋根に乗って、
シェラトンから
中華街を目指していた

夕べは 
カオマンガイを喰ったが、  ....
どこを切り取っても
中途半端な生き様が
蜂蜜みたいに垂れてくる
ある朝起きて
虫にすらなれない
あるのは絶望に似た憂鬱
グラグラ不安定な自己
詰まないように
恐る恐る足を前に出し
普 ....
長袖を出して着る
空にはひつじ雲が泳ぐ
次の季節の憂いを乗せて
短く弱くなる日照時間
薄れていく褐色の肌
記憶さえも
時間に弄ばれるようにして
不安に投資させられる
*


なんとはなしに眺めていて
思ったのだが、
このなんでもない
あたりまえの数式を
はじめに考えたものは
偉大であったのだと思う。
はじめにつくりだすことが
いか ....
時間を搾り取られてスカスカ
残ったカスを貪るように使う
こんな詩あんな詩書いたり
生活に必要な作業をし
時にはテレビやスマホで浪費して
残りで眠る

やりたい事を好きなだけ
やりたい時 ....
干枯らびた思い出
握り締め過ぎて砕いた

一日が終わって次の日が来ても
昨日までを枯らしてしまう

何があったかな
あったけどどうだったかな

生きていることが
不思議に思うんだ
 ....
無とは最も偉大な肥大だ
捗りはいらない
そこに佇む視線があるだろう
姿勢ではないのだ また思想でもないのだ
まだ予測にしがみつくのか
言葉で表す前の無が轟音を立てる
明るみや順調に飲まれる ....
メッツ対ドジャースの試合
ロサンゼルスのスタジアムでは始終大歓声が飛び交う

テレビのこちら側では
昨日の飲み会の続きで
朝から乾杯の手が幾つものびる

千賀が登場しても反応薄く
大谷 ....
今朝も、ラッキーストライクを吸ってしまった
しかし禁煙の為
相変わらず水をよく飲んでいます



道を捜していました
人の望む道は歩んでいけませんでした
病気になりました
ついに獣 ....
虐待があるのは知っています
客待にしてみましょうか

タロウさん、お茶が入っていてよ
毒入りだったかーっ

狐の嫁入り
いつ致したかもわからぬ電光石火

お父さん、寂しいよ
わけの ....
水の揺り籠に包まれて
血管と血管を絡め合い
喜怒哀楽を受け取った
言葉になる前の感覚は
第六感へ丁寧に蓄えて
外界への手土産とする
星が動いて螺旋を描き
トンネルを眩しい方へ
 
 肌にヒリヒリとした
 痛みこそ忘れ去られた闇は
 東の、明けきらぬ雲の幕に覆われている

 耳にのこるICUの輸液ポンプのモータ音
 蛍光灯で煌々と照らされる空間は
 ただ白っぽく ....
緩く縛った紐ほどほどけ始めていることに気付けない、それはあまりメジャーじゃない真理だ、それは状態として変化していないせいだ、硬く縛った紐には緩やかな状態から変化した跡というものが見える、だから、そ .... あのネ 私ネ 石だった気がするの
別に、なにかを目指しているわけでもなく
風に乗ってやってきた 潮風に運ばれてやってきた
そして、思うことは 置かせてくれて、ありがとう

あのネ 私ネ 人を ....
君は生臭いと顔を顰めた

初めてだからか

まな板に
グリルに

君の理想から離れている分だけ

動作が荒々しくなり大音量を響かせる

僕は緊張の糸が唇に絡まって

手伝おう ....
 
 氷鳴る
 グラスの縁に刺さっている
 大きめなカットレモン
 摘み上げて絞れば
 目にもこまやかに射しこんでくる
 濃度を増す酸っぱさ

 其処は尾道の坂の途中にある喫茶店
  ....
荒縄で首を吊るされて、
いつでも蹴とばせる踏み台に立っている
渇いた唇には砂粒がひっついて、
処刑を見るために大勢の人だかりだ

この町を仕切る悪徳保安官に
貴様が法律ではない! と怒鳴っ ....
不同意性交とな
わかりました

男:やっとく?
女:いや

これで致せるケースがあるなら
教えていただきたい

しかし世につがいの種は尽きまじ
君らの父母は居合いの達人だ


 ....
非常階段の先で光輝く太陽を見た、それは死にゆくものが最期に見る光景のように思えた、でもそれを確かめる手段なんか何も無かった、それを知るには俺はまだ強欲過ぎたんだ、衝動に従って―意味も分からないまま .... 庭に数式の花が咲いていた。
よく見かける簡単なものもあれば、
学生時代にお目にかかったややこしいものもあった。
近づいて、手でもぎると、
数と記号に分解して、
やがてすぐに、手 ....
のんびりしている時に
突如、このままでいいのだろうか
などと考えて焦燥感に駆られる

なんか、やばいんよ

だから、努力みたいなことをする
それは小学校中学校とはまた違う形の努力
 ....
7年ぶりにお酒を飲んだ
女が言うには
僕は
さびしかったらしい
僕は考えても
さびしいということがわからなかった
酒臭い口で
女を風呂場まで追いかけた
そうしてひとりになって
 ....
庭に数式の花が咲いていた。
近づいて手でもぎとると
数と記号に分解して
手のひらのうえですっと消えた。
庭を見下ろすと
数式は、もとの花に戻っていた。

 *

庭に出 ....
 京都三条大橋の側にあった
 六階建の大きな旅館
 非常階段の踊り場から見下ろす
 起き抜けの街の静けさが好きだった

 あの頃は赤のマールボロを一日半箱吸っていた

 廊下の重い鉄扉が ....
祈りのピアノがとぎれとぎれに聞こえます
もう戻ってこい
死体より重たい体のカモメ
狂う、狂う、とカモメは鳴いて
そこら雲より手前
漂っています


漂っています
祈りのピアノが
と ....
 西陽とたわむれる
 噴水の水の音は
 子どものようにまるくなってかけまわり
 わたしへ小さく手を振って
 「またね」
 …… 、

 鈴懸の樹が葉を落とす風に鎮もる

 涼風にのっ ....
敵であり、
味方であり、
ボクの恋人であり、
油断の出来ない女だった

彼女が欲しいのは男らしさ
弱い男なんか目じゃない
心の傷を舐めてなどくれない
辛い時に、優しくもない

だけ ....
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(7233)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
大雑把なルーレットの上の夜- ホロウ・ ...自由詩224-10-19
- 自由詩524-10-19
夜しずかに- リリー自由詩424-10-19
幽霊はワープする- atsuchan69自由詩1024-10-19
普段どおり- 自由詩6*24-10-18
長袖- 自由詩5*24-10-17
数式の庭。原型その2- 田中宏輔自由詩9*24-10-17
渇望- 自由詩10*24-10-16
alive- 自由詩7*24-10-15
詩作- 陽向(2 ...自由詩10*24-10-14
群像- 自由詩5*24-10-14
- 田中教平 ...自由詩324-10-14
幸せな家庭- りゅうさ ...自由詩4*24-10-14
birth- 自由詩7*24-10-13
Heart_beat- リリー自由詩7*24-10-13
俺にDDTを- ホロウ・ ...自由詩3*24-10-12
- 鏡文志自由詩4*24-10-12
漂うアロマ- 自由詩6*24-10-12
レモンスカッシュ- リリー自由詩6*24-10-12
悪いオジサン- atsuchan69自由詩11*24-10-12
アナタの隣りの偉い人- りゅうさ ...自由詩4*24-10-11
狭間- ホロウ・ ...自由詩4*24-10-10
数式の庭。原型その1- 田中宏輔自由詩13*24-10-9
大人になっても- 陽向(2 ...自由詩11*24-10-9
飲酒- 田中教平 ...自由詩224-10-9
数式の庭。─前篇─- 田中宏輔自由詩15*24-10-9
喫煙所- リリー自由詩12*24-10-8
カモメ- 田中教平 ...自由詩424-10-6
秋うらら- リリー自由詩10*24-10-6
傷だらけのダンディ- atsuchan69自由詩20*24-10-6

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