ある冬の
星と月が遠ざかる
そんな夜の街で

ほんとうの
あなたを探している
木枯らしが吹く

ユーフラテス川の
ほとりからこっち
ヒト科でいつわりなく幸せだったものなど
実 ....


あれっ、お客さんも嘘をお探しですか。うち
は元々まごころ屋なんだけどねえ。ええ、い
いですよ。お代の方は必要な時間だけ、お客
さんの寿命で払っていただきます。

軽い嘘、 ....
殺してはならない

殺されたくもない

なのにさ
ゴキブリは平気で叩き殺せるし
殺さずにはおれない

たぶん神様も咎めないだろう
拍手喝采するかもしれない

戦争では
戦場で ....
死ぬまでに全てを抹消してしまおうと
無駄に生きていても天球は確実に回転して

とても言葉が軽い時に
やっぱり訃報と交換なのだが

Resetすることを恐れてはならないと想う
リセットで救 ....
たまには
月を下で眠るんだと

カッコをつけた彼の
見上げて眠った月は
わたしに降りそそぐ白い色の
月と同じ月だったのだろうか

星には
しあわせな自由を願った

月には
彼と ....
サーカスとは

ライフル銃の回転もなく
ただ無防備に
悲しみの心が
ただこのサーカスに舞うころ

流されている
こころぼそさが
ふたりの身体をひとつに溶かすけれど

そのと ....
ああ、それは、崩れた空の。
誰にも聞こえない、 響き。
どこにも届かない、  谺。
空に、  焼かれた者の。
 空に。焦がれた 物の。
崩れた、
   ジェンガの
        様なも ....
今日も

ボックスに入り
ボックスの電源を入れ
ボックスを叩くと広がる
ワーク・スクエア

ぬくもりのある
白いスクエアをいくつも広げて眺める
その片隅に
小さな赤い
サークルは ....
野菜の値段を知るということ。
そういう所から生活は生まれるよ。
今朝 坂道を下ると
空が見えた

美しい空があった
いつもどこでも 美しかったであろう

久々に愛してる人が見せてくれる
優しさを胸いっぱいに感じた

私は橋をわたる その優し ....
 夜の延長線上にある朝に聴くコルトレーン。
 時間をさかのぼると見事に夜へとつながっている。
 今この時までの道程に私は立ち尽くしていた。
 時計だけは正確に過ぎ行く時間を刻んでいる。
 ....
とうめいな折り紙で
紙飛行機を
折ろうかと
おもった

夜あけまぢかの
ひがしの空へ
飛ばそうかと
おもった

けれどあまりにも
なにもかも乗せているので
てばなすことがこわい ....
冬の入口で
RENの骨を拾った
十六年のいのちだった
夏毛のまま
逝ってしまったRENの
体温が残るこの手が淋しくて
白い子犬を抱いた

DANSKE、と名付けた

も吉と歩いたあ ....
そのドアは自動じゃなくて手動かもよ?
開かないドアは、実は簡単に開くかもよ?
骨の回りに肉が付いて、肉の内部に張り巡らせた管を血が巡る
それらを皮膚が袋になって包む

Jr線の駅の構内
自動券売機の上の路線図

見上げる度に私は連想してしまう

地下に埋まる水 ....
首長流の頸椎の隙間から零れ落ちたアナコンダが、寝床でのた打ち回る俺を飲み込もうと目を黄色くしている、集中しているやつの口から小さな呼吸音が漏れているのが聞こえる、最期の瞬間に人は何を思うのだろうと .... いつまでも、眠っていたい
冬の朝のことです


じぶんから逃げ出した
ふりつもる悲しみから、

追いつめられた仔犬でさえ
それでも牙を剥き
過去と戦おうとしますが、

 ....
ひんやりする土と足が何度も
手も唇もあたたかな風と一緒に
気の合う子石を胸に持ち
一本のゴールテープを切る
夏の太陽が照らすクレヨン画のように
君たちは土の上に原色で描かれる
彼はアナログの世界に産まれた
自我に目覚めて初めて眠りから冷めた朝のこと

家のなかはがらんとして静まりかえっていた
人は誰もいなくて 気配さえ感じられなかった

まだ幼い彼は泣き出した
 ....
君と星狩りに行ったことを思い出す
空が星で埋め尽くされて、金や銀の星が嫌というほど輝いていた
肩車して虫かごを渡し、小さな手で星をつかんではかごに入れていた
ときおり龍が飛んできて、尾で夜空をあ ....
牛と豚の合挽き肉に玉葱の微塵切り
塩とブラックペッパーを適量 それにナツメックも適量
トマトケチャップと鶏卵を加えパン粉を入れる
それらの食材を手で混ぜて捏ねる

そのなかにどうやったら
 ....
風がどっとおろし
茶と黒のふとい縞がうねりあがる
「おーい」
影がよぶ
なんだ陽とくらがりとが罵り、奪いあう場に誰もいない
草の実は野をとび またとび つぎつぎととぶのに
純潔な実も 描い ....
地元の植物園で菊花展が開催される頃
入園入口にある車椅子を借りると
母を乗せて湖畔に広がる花々や温室の中を歩き回った

昔、母は祖母を乗せて車椅子を押した
ひと昔前母は 私を乳母車に乗せて
 ....
寒ければ
プラネタリウムがある

星座が喧しい
水鳥が鳴いているのか
かきむしられる尖った声が聴こえる

寒ければ
空を飛ばなくていい

見下ろすと小さな橙の灯り
死の象徴 ....
餓鬼の頃
俺んちは貧乏で大家族だった

家はあばら家で年中すきま風が入ってきた
破れ障子とぼろぼろの木戸は閉めてもあまり意味がなかった
防犯の役目はしていなかった
もし夜中に何者かに襲われ ....
月だ
月の光がさしている
やがて窓からこぼれるように


羊はいくつ柵を越えただろう
少年は薄目をあけて天井を見る
白いかたまりは柵からあふれて
容赦のない瞳でじっと見つめ返す
人形 ....
今ここにあることが
偶然の連鎖なのか
必然のなせる結果なのか
解らない

今朝も菜も刻み
鍋に水を張って
瓦斯の炎にのせた

沸騰したら
適量の味噌をいれる


味噌汁ができ ....
いつか空に触りたい

人の世のやるせなさを掌に乗せて

暮らしに降りつもるかなしい怒りを

爪先には残しながら

触れれば凍てつく凶器の風

くぐり抜けてありのままの

悩 ....
まっくらな
無臭のまなこに火がともり
京の都に棄てる片恋


起き出すと
地の街あかりと天の星
君とシャワーと鏡とパジャマと



橋の上
届かない未来の水平線
眺め ....
いい歳をしてなんですけれど
だれかに抱きしめられたいと
想ったことはありませんか

もちろんだれでもいいって訣じゃないですよ
ほんの少し心の体温が伝わってくる女性(ひと)に
悲しいときも淋 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あなた- 立見春香自由詩419-12-12
優しい仕事、冬- AB(な ...自由詩2*19-12-11
ゴキブリ- こたきひ ...自由詩219-12-11
亡命の星- 梅昆布茶自由詩1219-12-11
リセット- 立見春香自由詩919-12-11
サーカス__サーカス- 秋葉竹自由詩1219-12-11
無題- おぼろん自由詩7*19-12-10
仕事- 乾 加津 ...自由詩8*19-12-10
生活- クーヘン自由詩9*19-12-10
招かれた空に- 朝焼彩茜 ...自由詩619-12-10
グッドバイ- メープル ...自由詩6*19-12-10
とうめい- 立見春香自由詩519-12-10
光を嗅ぐ- たま自由詩819-12-9
かもよ- クーヘン自由詩6*19-12-9
路線図- こたきひ ...短歌319-12-9
妙に冷めた口をきくやつらばかりだ- ホロウ・ ...自由詩2*19-12-8
粉雪のように- 秋葉竹自由詩919-12-8
運動会- フリーダ ...自由詩319-12-8
脳内の積み木が崩れていく過程には- こたきひ ...自由詩619-12-8
星狩り- 山人自由詩14+*19-12-8
化石のなかで眠る- こたきひ ...自由詩419-12-8
郷(さと)- 「ま」の ...自由詩4*19-12-7
車椅子- 為平 澪自由詩819-12-7
冬のプラネタリウムを想う- 秋葉竹自由詩519-12-7
自分の存在がやたらうざいと思えても- こたきひ ...自由詩319-12-7
眠レナイ夜二- 石瀬琳々自由詩5*19-12-7
今ここにあることが- こたきひ ...自由詩319-12-6
空へ- 立見春香自由詩419-12-6
万華鏡が、砕け散っても- 秋葉竹自由詩819-12-6
抱擁- HAL自由詩9*19-12-5

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