読ませてください
アナタの本を
読んで
アナタを
知りたいのです
なにも
知りたくないのです
いまのアナタが
いいのです
って
いいたいけれど
そんなのウソみ ....
産まれた時から生まれた日から
人より多くが欠けていたから
きっと私は充たされていたんだろう
何だか辻褄が合わないな
産まれた時から生まれた日から
人から見下されたりはしないかもしれな ....
25
さよならさえも言えない
あの人は
何と戦っていると言うんだろう
その瞳に映る空には
青
が見えない
26
どこまでも続きそうなきれいな道路を走る
ど ....
結婚式の披露宴なら違和感ないけど
いくら自宅葬とは言え葬儀の模様をビデオ撮影するなんて、常識から外れた行為だ
確かに母親の最期を映像に残して後に鑑賞しながら故人の思い出に浸りたい気持ちは理解で ....
ずっと気になって仕方ない女性がいた
齢六十過ぎても
三十年連れ添った妻がいても
三十路近い娘がいても
他にずっと気になって仕方ない女性がいた
相手の女性もきっと結婚しているに違い ....
冷えた水道管が時々、石膏ボードの向こうで短い悲鳴のような音を立てる、闇雲に詰め込んだ食事を腹の中で撹拌しながら、窓を這う虫の数を数えていた、ここ数日、ひどく目を凝らし続けていたせいで延髄のあたりが ....
朝からしゃけ弁当くわしよる
国会議員やったら幕の内弁当とちゃうんか
ほんま個人には冷たい国や
13
ぼくのこころは
ふ
ってはずれて
べっくうさんやのほうに
ぷかり ぷかり
とんでった
14
喧嘩太鼓の音に
いくつもの魂がひとつになって
一際高 ....
コンビニエンストア
スーパーマーケット
ネット通販
スマフォアプリにSNS
パソコンに映る誘惑と欲望
キャバクラにスナックの常連客の酔狂
ユーチューブにネットゲームにライブにスポーツ観戦
....
今日は強風だ
器用に起用に答えつつ
強風に吹き飛ばされて行く
野望のような穴は闇
今日は強風だ
詩を書きたい時がタイムリーなら
器用に衣服を着よう
それがダンディズムランサーズ
....
くだらぬ事に
心をくだく
苦肉の策は
くくる首
飢餓感きわまり
気分のきしみ
危機一髪で
奇跡が起きて
来ぬ日この時
幸福さがし
困難こえつつ
混沌の中
堅 ....
私が大嫌いなお正月を
母がどんなに楽しみにしていたか
考えると涙が出てくる
少しボケたせいか
鯛のお頭が二つ買ってあった
めまぐるしく生成する
ふてぶてしく存在する
世界を威嚇して
こんもりと丸まった猫
安普請の家作には
いつか花が咲くだろう
ただいま越冬中につき
Don’t disturb ....
目の前の
馬鈴薯と玉葱の炒めものは
たった一枚の皿であれ
時と所により
どれほどの幸いを、もたらすだろう
進行速度の遅い
乱気流は鈴鹿山脈を越え
大阪平野にフェーン現象を招き
一月の最高気温レコードとなった
毘盧遮那仏よ
立ち出でよ
吐息一風
悪政を焼き払え
....
1
毎年この日の夜には
上原君の星が話しかけてくるはずなのに
今年は何も聞こえてこなくて
見上げても光が揺れることもなく
なあ、もう忘れちゃうよ
と、小さく嘘をついてみた ....
「背側側頭窓」からチーズケーキがみえる。
その表面にはいくつものき孔があいている。
が、たべてもおいしいだけで、孔の味は発見できない。
墜落した紙飛行機が海に沈む
無人の自転車が男を追い越していく、と
男は置いてきた遺書の誤字に気づき
慌てて家族の待つ家へと帰る
妻は夜更けまで
サマーセーターを編んでいることだろ ....
古い毛布にくるまって
そのほのかなぬくもりの中へ落ちてゆく
ときおり失った言葉を見つけ直したりして
なんで毛布が言葉を覚えているんだろう
そういぶかっている自分に気が付くと
ディスプレイ ....
今の今迄一緒に居たような気がするが
もう面影が思い出せない
誰だったのか
そんな風にして何と無く
かなしいようなやさしいような
記憶にならなかった経験の
ふわふわし ....
どれだけ着込んでも
どれだけ暖房を強くしても
寒さを凌ぐ方法をぼくはまだ知らない
寒いのは冬だからじゃない
寒いのは一人だからじゃない
氷点下を感じているのは
身体ではなくぼくの心
....
とにかくネットにいりびったって20年ほどにもなってしまいました。
HNもどれだけつくったのか、定かではありません。
「れたすたれす」っていうのが長かったみたいなんですけど、
「宗像現象」もけ ....
水はぼくという暗闇を通り過ぎていく
空気もぼくの暗闇の中で膨張したり縮小したりする
太陽と月の関係のように
光と影の螺旋は何処までも続く
独りで生まれ
独りで死んでゆく
生まれることは ....
波間で
花びらを
持とうとする
すごい 忘却の速さで
水のように
貴方の部屋にいた
そのことのすべてを
分かろうとするけれど
とても ....
僕はあの日のように
ひとしずくの水に戻った
水の精に魅了されたピア二ストは健在だった
瀧のごとく
怒涛のごとく
自由に偏在し
現れては消える
彼の日は今に
今は彼の日に
打ち寄せ ....
通販番組のトマトは未だ切られたことに気付いていない。
事件は既に発生しているのに、この国の警察はまだ動かない。
俺たちは昔からの路をたどりながら
遠い国から来たらしい
ジプシーと蔑まれながら
謡いながら踊る
そうして生きながらえてきた
おまえにもその血はあると想う
旅をするっていうのは
その場 ....
秋過ぎて
名残の風は
漂泊の
想いで刻む
たむけ花
{ルビ荼毘=だび}に付したる
{ルビ骸=むくろ}には
五色に浮かぶ
{ルビ懸想文=けそうぶみ}
てのひらほどく
文様も
....
おそらく
この自然には同じといえる
事象はありません
天国と極楽が違うように
希望のシャロンに
輝く未来は到来しないように
さっぱりわからない
まま
死んだひとがいた
けっこう
にくまれていたのかな?
こっちは嫌いじゃなかったよ
けつえんなんだから
法事には行ってたでしょ?
なにかにやぶ ....
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