いつも
礼儀正しく
控え目で
慎ましく
誰よりも優しい
人の善意を信じている
君には
酷かも知れないけど
この現実の世界には
つらのかわひとつ人間で
にくは底知れぬ悪意
はらわた ....
ぼくががんばればいいだけなら
さみしさをこらえて やる よ
やる といったのだからそのことばでもって
ぼくをしばりつけてくれればいいさ
せんそうやさいがいではないんだ
にちじょうのなか ....
もうすぐ八月
今年も盆が来る

故郷の生家には誰も棲んでいない
父母はとっくの昔に草葉の陰に隠れてしまった

実家の直ぐ近くに先祖代々の墓がある
辺りに点在する家々の墓はそれぞれが単独の ....
殺意がある
おそらくは
得体の知れないものを
殺るための
そうして
奇形してゆく
正常な道を辿るために
入り組んだ鍾乳洞に
明かりもなしに潜り込むんだ
石のつららで頭を打ち
濡 ....
クリームソーダのグラスの中に
魂を浮かべて 眺めている
緑色の光を吸収し 揺らめいている
僅か21gの概念




あなたが最後まで探していた神様は
結局どこにも いなかっ ....
誰かとあって
そのひとも
いつかは死んでしまって
ぼくもしんでしまって
でもぼくがしんだら
もう誰も死ねないね

だからごめん
花の首飾りがしたい

空はぽかんとあいた人間で
世 ....
懐かしい場所に
行きたい
ただそれだけだ
この街で
この場所で
日々遠くなっていく景色を
一目見たい
それだけ
海と
山の神社と
坂の階段にいる狐と
その角の魚屋の匂い
灯台
 ....
何か懐かしいこと
思い出しそうで
思い出せないまま
やさしい曇り空
包まれる

迫られるものはなく
小さな雑事たちだけ
転がっていて
待ってね、待ってね
と何回

さっきの ....
小学校の教科書だったろうか
あの坂をのぼれば
海が見える
あの坂をのぼれば
海が見える
と繰り返す文章が
40年近く経った今も
あのときの少年たちの声とともに
ここに聞こえている
あ ....
言ってやろうか 聞かせてやろうか
俺を産んだ女は無学で
字もろくに書けねえ読めもしねえ女だった

昭和二十年
この国は戦争でぼろ負けになり
東京辺りは焦土と化してしまったけれど
嫁ぎ先は ....
法則

{引用=山で
イノシシとリスが
談笑している

団栗と
木の実は
こっそりと交換される}



航海

{引用=海は平面を
船乗りに諭しつづける

地球の丸み ....
 
誰も家にいない

ファンタグレープを一人で飲む

日記なんて書かない

太陽

汚れたレースのカーテン

台所の床で裸

扇風機

団地の正午

その子は、誰も想 ....
水たまりだらけのいちにちを
病院のベッドから眺めている

何冊めかの本をてにとり
2日めも暮れなずんでゆく

痙攣していたてあしが痛みから解放され
滞っていたからだの中の運河がなが ....
一日にふたつ詩をスマホに打ち込んでネットに投稿しても

何も変わらない
何も起こらない
何もスタートしない

この寂しさ
この空しさ
このやりきれなさ

嵩ましをするばかりだ
 ....
答えにたどり着く気がして
川沿いをひたすら歩く

午後九時
一瞬雲の切れ間に輝いた二等星
願うことから始まる絶望が
いつでもおいでと笑っている

仲間は裏切者だった
でもそれでいいじ ....
現実的になれば
絶望がまた
首をもたげてくるけど
時には
享楽に耽る自分を
許したり
時には
娯楽に興じて自分を
宥めたりしながら
ここまでやってきた
頼りないとか
いい加減だと ....
夢の中の家から
神田神保町への通路があったなら もちろんあるわけもないけれど
毎日サブカル系の書店にゆくだろうな 1970年代のSFマガジンが1冊200円だった

渋谷道玄坂百軒店のSAV ....
 祭りの日の夜、賑わいの中で浴衣が揺れている。
 蒸し風呂の中での会話のように言葉はくぐもり、
 汗は流れ、肉体は肉体の中で直立している。
 虚しさは寂しさを無限に超越してゆく。

 男 ....
林床にはブナ林特有の雑木が生え
そこを刈り払い機で刈っていく
すさまじいヒグラシの鳴き声の海が森を埋め尽くし
私たちの耳に、錐もみ状に刺さっていく

急な斜面を足場を作りながら雑木を刈る
 ....
この精神ひとつ
この身体ひとつあれば
必ず這い上がれる
やってゆける
形のない精神で
有限なこの身体で
今日を生きる
精神はあの天球と繋がり
身体はこの地球と繋がる
この私の意志の振 ....
病床の旧友よ、それでもなお、夏への憧れを失わずにいておくれ。
学び舎は今でも坂の上に、サイダーは学食の自販機で冷えているよ。
来る日も来る日も
この苦しみから一日も早く解放されたい
という人の切ない想い

心が体が
ボロボロになって修復が難しくなっても
命の焔をか細く揺らす人は
多々いるに違いない

この社 ....
グラーツに行ってみたい。
マッハがいたころの。
時間の自由でも語り合いたい。
ムーア川の流れを眺めながら。
みさめがふりつづけばつちはながされて
                 わたしがうまれた
由来から植物は埋もれ酵素も分解されて
              腐食の生きものたちがはみ出してくる ....
牛の歩いた跡が、
「段々畑」のように見える、
そんな肥後のひとつの牧草地。

地上波でなんども再放送されています。

車いす生活者の自分にとっては、
旅行は室内で十分なのです ....
君の吐息はちいさな部屋の空気を揺らし
君の想念はだれかのベッドにしのびこみ
不思議な夢を紡ぐだろうか

ヴィトゲンシュタインにも小さな教え子に
猫の骸骨を組み立てさせたり
社会実習を経験さ ....
くらい頰を引きつらせて
うつむく麦わら帽子、
伸びた首すじに圧しかかる
逃げられない、罪の意識。


戦場に投げ捨てられた
100を超える銀縁眼鏡たち、
鋭く回転する、音を立て ....
上っ面の言葉を交わしすれ違う恋人家族その他大勢

本当がまるで無いのになぜ刺したナイチンゲールの胸はくれない

表面張力肥大する星一つ縛れる嘘が行ったり来たり

面倒な人付き合いを弾いたら ....
{引用=「言葉にならないなら、無理しなくてもいいよ。だって海にならないからって、水は流れるのをやめる?」}


サクラソウという名前の花を買った。帰り道に食材を買いに寄ったホームセンターの見切り ....
すみません。
ちょっとかいてもらえますか?
あ、背中じゃないんですよ。
リュックの中にノートとペンありますんで。

え?いやぁ、私はご覧のとおり、
右手に長男、左手に長女のいるベビーカーで ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(8235)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
彼らが神さまから盗んできた言葉- ジム・プ ...自由詩3*20-7-29
やる- 道草次郎自由詩220-7-29
明と暗- こたきひ ...自由詩120-7-29
鏡像- ホロウ・ ...自由詩1*20-7-29
メロンクリームソーダ- ゆるこ自由詩120-7-28
私に見えるものだけが真に見えるもの- 道草次郎自由詩4*20-7-28
8号線- ガト自由詩4*20-7-28
回復- 木葉 揺自由詩4*20-7-27
あの坂をのぼれば- 七尾きよ ...自由詩320-7-27
言ってやろうか。聞かせてやろうか。- こたきひ ...自由詩1020-7-26
労働者- 道草次郎自由詩3*20-7-26
summer,_nothing- 墨晶自由詩4*20-7-26
レインダンスのまち- 梅昆布茶自由詩1820-7-25
一日にふたつ詩をスマホに打ち込んでネットに投稿しても- こたきひ ...自由詩420-7-25
川沿い- TwoRivers自由詩9*20-7-25
君がいたから- ジム・プ ...自由詩4*20-7-25
表①- 梅昆布茶自由詩320-7-25
祭りの夜- メープル ...自由詩3*20-7-25
ブナ林にて- 山人自由詩16*20-7-24
きれいな水の中で感じたこと- ジム・プ ...自由詩9*20-7-24
サイダー- クーヘン自由詩15*20-7-23
悲しみと嘆き- こたきひ ...自由詩320-7-23
グラーツ- ナンモナ ...自由詩3*20-7-22
もの語るの虚と真実- アラガイ ...自由詩12*20-7-22
室内旅行- ナンモナ ...自由詩5*20-7-22
君の宇宙- 梅昆布茶自由詩720-7-22
陽炎の歌- 秋葉竹自由詩420-7-22
胸は紅- 為平 澪短歌820-7-21
花を買う- 道草次郎散文(批評 ...3*20-7-21
かいてください- 木葉 揺自由詩10*20-7-20

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