あのとき語った
絶対的恐怖とは、
ただ
文明の恩恵を受けられずに
薬が無かったら
なになにで死んでゆく
という
恐怖です。
望月をかけない生を謳歌した
藤原さ ....
ピリピリした歯ブラシを
これでもかと、脇に挟んだ、狭い容器に手で触りきらない夜の掃除機に詰め込む
僕ら、プリントの端に懺悔の様な、なんでこんななんだろ?と潜在意識が思うような
言葉にならない老け ....
先週は半袖でいられたのに急に
風の冷たくなって
靴下も履いていない あの子は
三ヶ月くらいだろう
膝でリズム取る
まだ若い男
の揺かごに ぷらんぷらん
あの子のあんよ ....
おわりに……人は何をもって詩を書くのか?
この文章において二度、「批評は批評論である」と書いたように、批評とは一個の創作たらざるを得ないものです。批評とは、作者が同意するにせよ、し ....
距離を取りたいときに捨てコメントのセリフを載せるのは
勉強の足りないおつむから出てくる感情だけど
詩の世界の領域では逆になると感じたとしても、
それにしても個人としては人間性を疑う。
それ ....
貧しくても陽は昇る
と慰められたが
富を握る1%にも陽は昇る
ご来光は闘いだ
「もう武器は造りたくない」
と彼は日記に書いた
書いただけで
今日も陽が暮れた
舗装された道路で
....
僕の部屋は世界の一部を切り取ってできた図書館
明るい修道院でフィヨルドの冷たさを内包している
戦争でたくさんの僕が死んでゆく
たくさんの君が失われてゆく
誰も混沌からの道筋を知らない
....
第七章……そもそも詩とは?
再び、秋の夜です。「〈根源悪〉の原体験/異邦の恐怖(改訂8)」」という詩を批評し終えて、わたしは少なからずほっとしています。この批評はリアルタイムに書き ....
第六章……詩との対決
さて、ここまで書き進めてきて、読者諸氏はこの小論に何を見出したでしょうか? ひだかたけし氏の作品の卓越性でしょうか、あるいは詩というものの歴史的な側面でしょう ....
小路を下り来た足が
民家の庭先にある酔芙蓉の木に
止まってしまいます
日差しを浴びる幾つもの
いくつもの花を
見てしまう
どれもがすっかり
酔い心地
木は通 ....
世界は崩れ落ちたりなどしない、その中で右往左往する無数の個が、語ることもままならず腐り落ちていくだけだ、眠ることのない二四時、薄暗がりの部屋の中空にそんな言葉が捨て置かれていた、後頭部を包み込む枕 ....
順番がきて
名前を呼ばれて立ちあがったけれど
なんて言えばいいのか、なにを言えばいいのか
わからなくって、ぼくはだまったまま
(だまったまま)うつむいて立っていた。
しばら ....
机の上で
アレはこうして
コレはああして
この角度は写りがよくて
ここにはフタをして
ああ、貴男は
いつもいつもそうだった
かっこよく 生きたいのですね
その ....
甲子園出たら親戚増えちゃう現象とか
好きくない
太宰さん出たら親戚慌てちゃう現象とか
好きくない
太宰さん死んだら一族の誉れになっちゃう現象とか
好きくない
乗っかって来るなー ....
第五章 詩心の行方
ここまでお読みくださった読者諸氏(とくに、その原典を当たってくださった方々)には、ひだかたけしという詩人の作品を読み解くことのスリル、そしてその詩心について、い ....
第四章 詩の価値とは?
批評というものは、長ければ長いほど良いというわけではありません。わたしが、長めの批評を書くのは、ある対象について書くのに、一言では言い表せないものがあるから ....
第三章 交感ということ
さて、それぞれの章に副題を付けながら、わたしはその本論から離れた論評だけを書いてきたように思います。言い訳を許してもらえるのであれば、それは氏の作品群があま ....
何かを知りながら生まれてきて
何かを少しずつ忘れながら育ってきた
見知らぬ街でのZDF彗星のように
ドミノ倒しさながらに価値が顚倒するので
5万年先にどうなっているのか予測できないでいる
....
時に悩みに取りつかれて
どうにも思考が鈍ってしまうことがある
散歩に出て、公園の辛夷の花を見上げる
五部咲きくらいか、白一色六枚の花びら
裏に紅の筋が入るが、樹によりけ ....
第二章 詩人の世俗性
さて、このような副題をつけてしまいましたが、やはりわたしは迷うのです。というのは、このひだかたけしという詩人の作品には、ほとんど世俗性が見当たらないからです。 ....
第一章 主観と映像
宏大な界が突然開ける
視界右上奥に
空の濃く暗らんだ青が微かな裏光りを帯び沈黙して在る
これは、氏の最初期の詩である「VISION.0 ....
はじめに……時間について
秋の夜長です。こんな夜には美味しいアップルティーでもほしい……と思うのは、贅沢なのでしょうね。というのは、わたしは今、一人の詩人の批評という仕事を任されて ....
今朝
東の空に羊雲がびっしりと
ヒツジたち
みんな揃ってどこへ行くのか
出勤すると社員証を提示する守衛室前に
片足を付け根から轢かれた状態で居る
路上の 蛙
目を ....
底浅の透き通った水の流れが
昨日の雨で嵩を増して随分と濁っていた
川端に立ってバスを待ちながら
ぼくは水面に映った岸辺の草を見ていた
それはゆらゆらと揺れながら
黄土色の画布に黒く染みていた ....
空から何かが落ちて来る
そう思って心配して
夜も眠れない男がいた
周りの人々は男に対してそんなことはない
それは杞憂に過ぎないと言うのだが
男は相も変らず空から何かがと言って脅えるばかりだっ ....
悲しみよりも大袈裟な
涙を浮かべて泣きましょう。
頬はヒクヒク震えるし
声は掠れてしまうでしょう。
夜の帳が下りるでしょう、
月は静かに笑むでしょう。
あなた ....
一時間ほど止まないかもしれない
路面に跳ねる雨しぶき
ショッピングセンター出入り口の側
売り場フロアーから流れてくる冷気で落ち着き
ふと 気付くと
丸みのあるヒップラインの高 ....
私の好きなとこ
チェリー
って名前にして
それから食べて
この浪漫こそ成り行き任せ
掌中の珠に何を魅せるのか
いま氷雨が顔を覗いている
それを言葉に描くにはまだなにか足りない気がしていた
ときのとまった楽園が、侵蝕を忘れているのをさらう
小さく ....
自己承認欲求の改善方法
最近、自己承認欲求が満たされたとか、満たされないとかの話題やら、それを一つの判断基準にする風潮が流行の様です。
それともそういう視点というのは昔からあったけれど ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト
(8124)
タイトル
投稿者
カテゴリ
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日付
無尽蔵
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秋葉竹
自由詩
2
23-3-25
未来のわたくしに向けて
-
moote
自由詩
4*
23-3-25
あの子
-
リリー
自由詩
4*
23-3-25
読むことのスリル──ひだかたけし小論(9)
-
朧月夜
散文(批評 ...
3*
23-3-24
それはそれだよ。
-
足立らど ...
自由詩
5*
23-3-23
陽気な季節になってきた
-
空丸
自由詩
9
23-3-23
フィヨルドと地球と弟と
-
マークア ...
自由詩
11
23-3-23
読むことのスリル──ひだかたけし小論(8)
-
朧月夜
散文(批評 ...
4*
23-3-23
読むことのスリル──ひだかたけし小論(7)
-
朧月夜
散文(批評 ...
3*
23-3-23
積雲
-
リリー
自由詩
3*
23-3-21
mechanical_ventilator(人工呼吸器)
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
23-3-20
四月になると
-
田中宏輔
自由詩
17*
23-3-20
独白
-
リリー
自由詩
6*
23-3-18
人間的な
-
りゅうさ ...
自由詩
1*
23-3-17
読むことのスリル──ひだかたけし小論(6)
-
朧月夜
散文(批評 ...
2*
23-3-17
読むことのスリル──ひだかたけし小論(5)
-
朧月夜
散文(批評 ...
2*
23-3-17
読むことのスリル──ひだかたけし小論(4)
-
朧月夜
散文(批評 ...
2*
23-3-17
溜息のうた
-
マークア ...
自由詩
12
23-3-17
辛夷の花
-
八重もぐ ...
自由詩
3*
23-3-16
読むことのスリル──ひだかたけし小論(3)
-
朧月夜
散文(批評 ...
3*
23-3-16
読むことのスリル──ひだかたけし小論(2)
-
朧月夜
散文(批評 ...
3*
23-3-16
読むことのスリル──ひだかたけし小論(1)
-
朧月夜
散文(批評 ...
4*
23-3-16
月曜日
-
リリー
自由詩
9*
23-3-14
高野川
-
田中宏輔
自由詩
17*
23-3-13
空から何かが
-
岡部淳太 ...
自由詩
5
23-3-12
浪漫のうた
-
秋葉竹
自由詩
4
23-3-12
蛇の舌
-
リリー
自由詩
12*
23-3-12
チェリーとのり子
-
AB(な ...
自由詩
3*
23-3-12
一望の風
-
あらい
自由詩
3
23-3-12
考えてみました_-_③_自己承認欲求
-
八重もぐ ...
散文(批評 ...
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