{引用=(*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に .... 船が海に飽きて空中を浮遊したり
飛行機が空に絶望して海底を探検したり
少年が瞬くまに老人に進化したり
したら
愉快で痛快だな

子供が鉄棒に失敗して砂場に落ちた
自力で這い上がり立ち上が ....
 43年ぶりに高校の同窓会に出ることになって、卒業写真を探していると、古い写真入れの中から一枚の写真が出て来た。それは母の遺品の形見分けの際に兄から渡されたものだった。古い毛ばだった厚手のコートを着て .... 翌日。
妻は薬局で妊娠検査薬を買ってきて試した。
陽性だったと妻はそれを俺に見せた。
俺たち夫婦は子供を授かった。勿論その事実を確かめる為に俺は会社から休みを貰い妻を産婦人科に連れて行った。
 ....
天変も大地の異変も起こる事なく。
一見、平和に穏やかに過ぎていく日々。

リモコンのスイッチをonにすれば、映像と音声が垂れ流される。television。
垂れ流されているけれど、眼も耳もほ ....
凪に 燃え立つ
怒り 火柱
無意識の 海から
意識の空を 穿つ

沈下した 青春から
享楽の 樹液が
蒸発し 靄のなか
火柱は 脊椎の様

いつから 疲れたのだろう
心臓より 鼓 ....
厚い雲がのしかかる
雨の夕暮れ

冬の雨は
青灰色になることが多いのに
今日はセピア色をしている

子供のころに
お化け色と言って
妖怪がいると信じた色

不思議だ

ベラン ....
真夜中の真ん中あたり
帰宅した千鳥足に
コツンとぶつかった
ものがある
   
jorro
   
やあ久しぶり
すっかり忘れていたよ
 
世界にそういうものが
あるなんていうこ ....
欲望に飲み込まれぬよう、食い尽くされぬよう
頭が病で侵されぬよう。 大切な人を失わぬよう。
たとえ、晴天でも隙をつくるな 
失望しても自棄を起こすな。たとえ絶望的に思えても、あきらめるな。
光 ....
市ヶ谷から四ッ谷のあいだに夕陽をみつけた

そのまわりが虹でぐるぐるいってた

あなたに電話したのだがでたのは子供だった


いっしょにパトカー乗ろうね

ピーポーピーポーピーポーピ ....
なにに触れたい
どんな言葉にして告げたい
その言葉に夕日は驚くほど
ウブなふりをするのでしょうか?

すっかりと
夕日は街を歩く人の影を
針の線にし
けれどようやく生き返った人はみな
 ....
歪んだ頭蓋骨は陳列され、天井のひと隅から滴る雨水は床に暗示的な不協和音を作り出す、お前の罪の名をその情景に添えよう、次に来た誰かが腐肉の臭いを飲み込まずに済むように…黒猫がひとつ、自分の毛並み .... からからと
転がる青い日傘

レースのカーテンにとまる蜜蜂
ありふれた言葉の羅列をたどり
ふり返り笑う

命の儚さ
虚さ
ひとは過ちを繰り返す

からからと
転がる青い日傘
 ....
みだれるこころ、
疲れ果て、たどり着いた夜明け。春の日差しのなか
喜びも、楽しみも
あきらめて
よろめいて つぶやいて 背中の羽をむしり取られ
飛べない
弱さと 恐れを抱いて
不安の海を ....
男の髑髏を擂り鉢に入れ擂り粉木で砕き擂り潰しながら傍らに置かれた壺の半ば迄腐らせた自らの血を柄杓に掬い垂らしていく
黒ずんだ液になったのをみて両の掌に掬いとり口に含むと舌で撫で付け広げていった
擂 ....
愛情なんて見えないものより
セックスなんてよくも悪くも見えるものに
バカみたいに本気になってたあの頃

一組の男と女から
家族の歴史は始まり
愛情なんて見えない筈のものが
段々に見えてき ....
娘が二人いて、二人共中学一年の終わり頃から不登校になったよ。
俺は三十代の半ばに縁があって結婚し所帯を持った。それ以前は飲食店の厨房で働き店を何軒か転々としていたが、十年近くはM駅前の洋風居酒屋で働 ....
この忌々しい
憎しみに満ちた
いつも苛立っている
人生を棄てたい夜もある。

そっと、だ。

人も、仔猫も、眠るコタツで
ここからはじまる春の風に寂しさが
青ざめていくのだと ....
待ち合わせは19時

人智で朽ちた世を
きっと春雷が明るく
美しくしてくれる

さあ
行きましょう
サクラの木の下へ

サクラのチップで
燻製にした
シカやウサギは
美味 ....
一輪挿しの花を
わたし達はただ愛で
やがて枯れたならば
裏の畑に埋めて

忘れてしまうでしょう
なぜ、忘れてしまうのでしょう

そうして人々はまたこともなく
明日の朝を、明後日の夕を ....
パラパラと振りかける
殺風景から出汁をとる
彩りなんていらない
味で決まり

正面にぶつかって 腕を直角にパキパキ振る
末広がりのヘアスタイルに
器がついていかないシルクハット
 ....
そこには多くの家族がいて
大きな机の上に並べられた
温かいものを食べていた

それぞれが思うことを
なんとなく話して それとなく呑み込めば
喉元は 一晩中潤った

天井の蛍光灯が点滅を ....
俺はまだ肝心なものを手に入れてない
肝心なものがいったい何なのかわからないのが
その証だ

人生の滑り台を何度も上りその度に滑り落ちただけで
いまだに滑り止めが見つからないみたいに

探 ....
メガネのフレーム内しか
見えないわたしだから

メガネのフレーム内から
できることを探す日々……

好きな芸人が窃盗で捕まった

みんなから愛されている歌手
わたしは嫌い
自分で詩 ....
愛という血縁につながれて
異なる血を持つ僕たちは家族となった
異なる性と異なる音階、異なる正義を携えて
家族には形而上学がいらない
大地に根差した食事と空から降る会話だけでいい
宇宙に似 ....
変な言い方かもしれないけれど娘には男がいる
俺ははけして良い父親ではない
それどころか
娘に依存している
不甲斐ない父親だよ

娘には男がいる
もう長い付き合いらしいが
俺はまだ一度も ....
夜は明けない
日は出ない
見えない路を
徘徊する

夢とも何とも
いえないところで
自らそこへと
入っていった

その隅っこは
暗かった
顔が闇に
埋ずもれた

そう ....
この古くからある
閉ざされた小さな町で
いつからこんなに人がたくさん
人生を過ごそうとするのかしら。

仲良しも、子よしも、休みの日
ここにも私に与えている気持ちを
800回の青ざめた嘘 ....
繰り返し 
繰り返される夢
祖父という見た事の無いもの
二度と見る事の無いもの
無いものへの信仰
不知への限りない接近と離脱
長押(なげし)に上がった肖像の夢
不知への限りない接近と離脱 ....
{引用=*筆者より―― 旧稿を見返してゐて、本フォーラムに掲載してゐなかつた作品があることに気付いた。以前のアカウントを消して以降、復帰するまでの間にかいたものは随時掲載していた積りだつたがどういふわ ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(8124)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
旧作アーカイブ1(二〇一五年十二月)- 石村自由詩14*19-3-11
船が青い海に絶望して- こたきひ ...自由詩419-3-11
_モギリ_/_冷たい大理石の記憶__- beebee散文(批評 ...5*19-3-10
天変も大地の異変もなくて_続編- こたきひ ...自由詩419-3-10
天変も大地の異変もなくて- こたきひ ...自由詩419-3-10
凪、燃ゆ- ルラ自由詩2*19-3-10
おいてけ堀- ガト自由詩3*19-3-9
思い出す- やまうち ...自由詩3*19-3-9
晴天でも- あおいみ ...自由詩319-3-9
危険な夕陽- ペペロ自由詩419-3-9
夕日の約束- 立見春香自由詩1019-3-9
オルタネイト・ピッキングの幻想- ホロウ・ ...自由詩3*19-3-8
青い日傘- あおいみ ...自由詩419-3-8
- あおいみ ...自由詩119-3-8
お歯黒- ルラ自由詩2*19-3-8
愛情なんて見えないものに- こたきひ ...自由詩519-3-8
干からびた流木を集めて人生と言う筏を組めば- こたきひ ...自由詩4+19-3-8
ありえない、くそったれの夜にも- 秋葉竹自由詩1219-3-7
エアレストラン- ナンモナ ...自由詩4*19-3-7
花の墓- 帆場蔵人自由詩6*19-3-7
パラパラと振りかける- 朝焼彩茜 ...自由詩519-3-6
台所- 為平 澪自由詩1719-3-6
がらんとした世界で- こたきひ ...自由詩519-3-6
メガネ- 印あかり自由詩419-3-6
家族- 葉leaf自由詩319-3-6
欠けていくものがある- こたきひ ...自由詩419-3-6
無機的な夜- シホ.N自由詩2*19-3-5
古い小さな町の天使の舞を魅せて?- 秋葉竹自由詩619-3-5
書かれた-祖父- 非在の虹自由詩419-3-5
最終電車- 石村自由詩19*19-3-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271