眠りについた赤子の
涙一筋

大人の期待と
赤子の不安

(先立つ不孝をお許しください)

一筋の涙が辿った
走馬灯よりも短い
私の生涯でした

大人の欺瞞と
赤子の正直
 ....
    ハハ               チチ

        

            
             ✰


  ここで)ソラヲミヨ      ここに) ....
二〇二二年四月一日 「ホークスビル収容所」


 SF傑作選『ホークスビル収容所』を、ヤフオクで、送料込みで760円で落札。これで、しばらく本を買うのをやめるつもりだ。けれど、1冊、別のシリーズ ....
きみの教室はいつも水浸し
ぼくの上靴にフィンが生えてきた
きみを追いかける足は上手く回らない
きみは息継ぎが苦手でいつも口ぱくぱくで
そんな間抜け面もとても可愛くて
ぼくの教室も常に水浸しで ....
乾いた感覚で日曜の夜の表面を滑っていく
音楽やアルコール、色のない浸透でゆらゆら浮かぶ
希望、のような、淡い文学を
手に入れたい、と
思っている


言葉は、薄く切っ先を重ねてい ....
悲しいかい って 聞いてくれて

さみしいかい って 聞いてくれて

そんな 言葉を 夜に 手に入れて

満足なのかなあ

いやいや そういうわけでもない

ただただ  ....
朝起きて
窓を開け
詩を書きます
って言いました

そしたら俺は詩人になった
遠くで老婆がこっちを見ていた

階段を降りて玄関を出て
虹色に輝く木刀で斬り裂いた

あの老婆の
 ....
(───パトカーのドアを開ける。振り向きざまに笑みを浮かべた少年が、後部座席へと乗り込む。

(少年は振り向き、笑みを浮かべ、パトカーに乗り込んでいく。

 ───厄介な事を起こしたの ....
おててはクマさん
つめたいお水でお米研ぎ研ぎ
あ、あまり研いじゃうと
えいよう、が損なわれちゃうよ

「お父さん、ちょっと黙ってて」

はい
すみません

だって、お前の初めての、 ....
窓の外のそらはどんよりしていた。
インドのモンスーン由来の雲が流れ着いたらしい。
「光のない練習曲」を聴いている。
{引用=愛するもの


この世で

わたしが愛する


生まれてくる

一粒一粒の

見つめつづける


崇高な存在

あふれている

美しいことを知って ....
 

ゆっくりと 静かに 並木道を歩いていると 

道の 向こうから 木々の間から 

おおきな青い空の 向こうから 流れる白い雲の 間から 

時間と 空間の隙間から 

時 ....
友よ、と言った君の声をこの耳は聞いた
この耳を大切にしたい
けれども声はすぐに去っていった
彼方へ、とあの人も言った
あの声をそっと眺めていたい
けれどももうここにはなく

日々打ち上げ ....
「時間」も 「空間」も 「論理」でさえも 「相対的」

例えば あなたは 「時間の速さや長さ」を

「絶対的」に 「感じ」たり 「計っ」たり できるだろうか

そんな ことは  ....
ち、に濁点を打ちたいけれど
だ、ぢ、づ、で、ど、の
だ行の打ち方をすっかり忘れていた
ち、を打って、濁点を打って
ち゛にすればいいのか
でも、そんな打ち方だと
縦書きだったら
ち、と濁点 ....
きょうの あさだ 

わたしは よく ねむった ようだ

ふだんより すこし ながく ねむれたようだ


わたしは そのことに みょうに おびえていた

なぜか わからない
 ....
   

その夜、
過去からの自信なさげな夢が
乱れ、散らばって、
天の川のフリをしていた
その星の筺のなかに
そんななかで
正しい星ってなんだろうという
答えのでない
問いか ....
二〇二二年三月一日 「伊藤芳博さん」


 伊藤芳博さんから、散文集『考えたこと 1993~2022』を送っていただいた。お齢が近いせいか、共感するところがいくつもありました。 https:// ....
「弦楽四重奏をついうっかり
公園のベンチの上に置き忘れてしまいました
どなたかに拾われてしまったのなら
諦めて下さいな」

銀杏の葉っぱの黄色い成分と
手編みの夕陽を丁寧に織り込んだ
ニ ....
コンサートの演目が残り少ないころにぼくは生まれた
終電の網棚にある週刊誌ほどには世間をしらずに
世の中にはどれだけの情報量が飛び交っているのだろう

量子コンピューターの時代に8ビットの
演 ....
天使になるための、Angel講座
その1.
「綺麗なものを食べて綺麗な言葉を喋る」
だからローズマリー、カモミール、ベルガモット、タイム、セージ、パ、セリ
わたし
そのうち花言葉しか喋れない ....
  

ゆううつを
日々のふつうの感情と
想うこころに突き刺され、月


空よりも
胸に開いたポケットに
清い雲など詰めこみたい、秋


白い嘘、
吐いて近寄る悲しみを
知 ....
記憶が真っ青に
枯れ果てた木々に降り積もり
目では見えない星くずの上で
だんだん夕暮れてく
抗うすべもないまま冬
空腹で消えていく記憶たちの
理由を探してシャッターを切る

ファミリー ....
ひからびて
地面に寝そべっている
いまにも死にそうな
一本の草があった

昼は暑くて日影を欲し
夜は寒くて凍えそうな

笑えない、
希望がない、
生きることさえできな ....
スローロリスなに喰ってんるんかな

ちっこいクモ喰ううんかいな

喰われたらどこにいくんかいな

喰い残しの脚が残っとるがな

おれまだ残っとる

この世に
二〇二二年二月一日 「たくさんのぼく」


 ぼくはたくさんのぼくからなっていて、なにごとかを言ったりしたりするときには、そのたくさんのぼくの同意のもとで行われており、ときには少数のぼくの見解を ....
三人分のメジナを
海から釣り上げる君の。
笑顔を思い出す夜に
家族という文字が
暗やみから落ちてきて、もう
もう泣いてもいいの。と耳打ちしている
染みわたっていくあたたかさの
ふかふ ....
できるかなー
じゃなくて
やるの!

今やらずにいつやるのさ
偶然じゃなくて必然的になにもかもが用意されている事への自覚をもつ

運命から愛される事も必要だが
努力が作り上げる足場ほど ....
二〇二二年一月一日 「多元世界の門」


 ロバート・シルヴァーバーグの『多元世界の門』、さいごの245ページまで読んだ。主人公と娘はスパイ容疑から外れて助かった。のちに主人公は死んだと思わ ....
二〇二一年十三月一日 「断章」


 ジョンは五千人程の男女の中に見えなくなった──。誰も彼もが灰色のヴェールを被っている──、凍って粉々になった残骸は〝意識〟と呼ばれ、人々の中に動かしがたい様 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7910)
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詩の日めくり_二〇二二年三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-10-24
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詩の日めくり_二〇二二年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-10-10
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