ぱちん、ぱちんと
    爪を切る
    飛んだ爪を拾ってみたら
    さびしさだった
    腰をかがめ
    切りにくくなった
    足の爪を切る
 ....
窓から滲んでくる
環状線を行き交う車の音
ぼんやりとしたそれは
ふるさとの浜辺で聴いた
波の音にも似ている

時折
近づいてくるヘッドライト
住宅街を
さっと擦り抜けてゆく

 ....
    あなたはもう
    忘れてしまいましたか
    わたしのことを
    わたしはあなたを
    忘れていました
    しあわせだったからと
    言えればよか ....
    湯舟につかった
    踵が泣きそうなため息をつく
    どうしたのと
    心配顔する膝小僧
    そうだね、
    今日も疲れたね
    ふくらはぎは黙り ....
 一段下がったこの一行目を歩くみちゆき
二行目には何かの展開が来るはずで
三行目ははなから期待してなかったけど
四行目の隣に
       かわいらしい花が咲いている
のを見ていたら六行目に ....
「告白録」ていろいろありますけど…
人選する人たちって全然参考にしていない
ということが証明されたようで
ちくった人に金メダルでもあげてくださいよ
O氏にたかりもうけた諸君
 とくにNH ....
今日もとりあえず元気で行こうハイタッチ
いつも優しいばくだんを作っている
そんなひとが好きだ

ひらきなおれない中途半端な言い訳
落札できまる交換価値とは無縁ではなくても
それでもやっぱり ....
-セザンヌ-

塗られた白が浮き立たせる キャンバスの白


-ゴッホ-

そのキャンバスは色彩で彫られている
-ストレンジャー 世界 十字路-

よそ者は よそ者が分かる


-アモルファス-

わたしの叫びに振り向くことであなたはわたしに背を向ける
 ヒグラシが鳴きはじめ、アブラゼミからミンミンゼミと蝉の声は種類を増し、最終的にはミンミンゼミが最後となる。里では秋に鳴くツクツクホウシなどがあるが、こちらではあまり聞かない。また、これから八月の声を ....   


    真夏の太陽に
    色はなく、その熱さだけが
    じりじりと世界を熔かし
    わたしを象る器すらも
    あいまいなままに
    歪んでゆく
   ....
    わたしには夫もいない
    子供もいない
    甘えん坊で手がかからない
    拾った猫と平和な日々
    幾年かがたち齢を重ね
    顔にも手にも無数の皴
     ....
水面に映るシルエット
夢中に 冷静に シャッター
永遠にできぬ水仙
永遠にしようとして止まない


午前の陽射しに包まれ
和らいでゆく斜線の横顔
するべきことに追われた
したいこ ....
眠らない街でも
さすがに鎮まる真夜中
本格化する工事
煌々と照らされる
    無数の影が
       人知れず 汗をしたたらす


遠目に見つめても
何が進展しているのか
 ....
海水浴場でバイトしている
七月の偶数日と
八月の奇数日が出勤日
つまり、各日ってこと
主な仕事は
海水浴場のトイレ掃除と
浜辺のゴミ拾い
朝八時から午後三時まで
三十分仕事して、三十分 ....
その蝉の抜け殻は取り残された


中身は出ていったとき
羽が開ききらないまま乾き
飛べずに地面に落ちて死んで
腐りかけた頃、蟻に運ばれていった

抜け殻は土にいた頃のあやまちを数えなが ....
    冷蔵庫のなかに
    あなたがいる
    夕べの寝顔そのままに
    たまに取り出し
    話しをしよう
    言えなかった
    ひとことも
    ....
二〇一七年一月一日 「なんちゅうことやろ。」


きょうはコンビニで買ったものしか食べていない。


二〇一七年一月二日 「恩情」


 なにが世界を支配しているのだろう。お金だろう ....
ひとひらの葉を森に隠すように  ひとつぶの砂を海辺に隠すように 

胸の奥に隠した いつかの傷が 
桜の 花びらといっしょに   風に 飛ばされた  

春の  並木通り
《例えば、私の同性愛について》



なんで男性として生まれたんだろ


男性が好きなら、女性でも良かったのに


女性なら、男性にとって魅力的でしょう


好かれたい、彼の ....
鶏もも肉の照り焼きを焦がしてしまった
照りというか焦げですな

完璧でないことを
受け入れなきゃいけない

老いた父母などにまでは手は及ばない
人のこととなるともうどうしようもない

 ....
       
      夜ごと繰り返し
      問うてみても
      答えは不変
      ただひとつ
      詮無い問いに
      千々乱れ
     ....
生きてるだけでいいんだよと
生命の最小域じゃないですか
そんなに追い詰められんなよと

人間関係は領地の奪い合い
誰からも奪わず、奪われて
あとはこの部屋の一隅のみ

生きてるだけの生 ....
白いTシャツに焼けた素肌
まだまだただの女の子

背より大きな半切の半紙の端
ギリギリを指で摘み
ゆっくりゆっくり指ギリギリまで
半紙を墨汁のバケツに浸していく

破れないように気をつ ....
忘れないために生きているのかもしれない
忘れるために生かされているのかもしれない
知ることは悲しい
知ることは恐ろしい
夜と朝だけがある
あとは私たちが勝手に作り出したものだ
その手をかけ ....
感じたことが
自分なんだな

あの苛立ちは
自分なんだな

その悲しみが
自分なんだな

この感動も
自分なんだな

漏れた本音が
自分なんだな

目につくものが
気に ....
     かごめかごめを
     するときは
     逢魔が時をさけなされ
     かごめかごめに
     囚われて
     ひとり残され
      ....
傘が必要な ながいながいおしっこに出掛けたあなたを追いかけて握った手


いっぱい我慢したおしっこの音がじょじょに 雨音にかき消されてくのを
聞きながら

ずっと
あなたと手を
繋いで ....
目 があった
背中 にあった
内臓 を俯瞰していた

視線 を反らそうとした
くきっ と体が曲がった
背骨 がばきばききしんだ
きしんだきしんだきしんだ

※※※※※※※※※※※※※ ....
食べごろかな
そろそろいいころじゃないかな
独り言を重ねながら
ホットプレートで

今夜は焼肉
ワイワイガヤガヤ
人の声は全くしなくても
ワイワイガヤガヤ
具材たちは小気味よくや ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7752)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたしをつくるもの- 石田とわ自由詩10*21-7-21
波状線- komasen333自由詩1*21-7-21
伝えておきます、逢う日まで- 石田とわ自由詩6*21-7-20
一日の終わりに- 石田とわ自由詩6*21-7-20
みちゆき(ブラウザにより意味不明になりますすみません)- ふるる自由詩7*21-7-20
「告白」- ナンモナ ...自由詩4*21-7-20
夏なんです- 梅昆布茶自由詩1421-7-20
セザンヌとゴッホ- 末下りょ ...自由詩4*21-7-20
2Χ0_2- 末下りょ ...自由詩1*21-7-20
夏はもう秋- 山人散文(批評 ...6*21-7-20
いびつな昼下がり- 石田とわ自由詩4*21-7-20
その日のために- 石田とわ自由詩4*21-7-19
テントに映るシルエット- komasen333自由詩2*21-7-19
建設的な真夜中- komasen333自由詩2*21-7-19
浜辺のひと- たま自由詩10*21-7-19
くしゃり- ◇レキ自由詩2*21-7-18
西瓜- 石田とわ自由詩4*21-7-18
詩の日めくり_二〇一七年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*21-7-18
この春- 末下りょ ...自由詩3*21-7-18
例えば、私の同性愛について- 令和9年散文(批評 ...321-7-18
間違いだらけの僕たちを- りゅうさ ...自由詩621-7-18
問い- 石田とわ自由詩3*21-7-17
励ますつもりで- りゅうさ ...自由詩621-7-17
アートのはじまり- 秋也自由詩221-7-17
箱庭- 妻咲邦香自由詩5*21-7-16
生きてる自分- TwoRivers自由詩10*21-7-16
花掬い- 石田とわ自由詩6*21-7-16
ステイ- 末下りょ ...自由詩5*21-7-16
背中に- Giovanni自由詩321-7-15
ジュ~ジュ~- komasen333自由詩2*21-7-14

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