海のように、そこに沈んでいく。でも今は、閉ざされている。……の多い、手紙のように。遮絶するそれらは、わたしたちを人であらしめるもの。──神? でもなく、天でもない。(わたしたちには見えないのだろう、 .... 怖いものの先に
見えないものの先に

きみの求める何かがある
きみの探している何かがある

だから向こう見ずになってご覧
或る作家が書いたように
見るまえに跳んでご覧

その何かと ....
くちのなかの鉄の味
消えない、初めての蛇の恐怖

たのしいことの
思い出を捜して
さらに捜して、振り乱す、
尻尾の先は枝分かれし
冬は、ゆっくりと、赤い舌を凍らす

青銅の庭 ....
毎夜午前零時に明日は今日になり
今日は昨日になる
何でなんだ
何で
午後の零時ではないんだろう

そこら辺のところ
学者にでも聞けば明確な答えが得られるんだろうな

明日は明日さ
 ....
餓鬼の頃
駄菓子屋で引いた籤は
紐が何本もあって
その内の一本の先に当たりと外れが出た
当たりが何で外れが何だったかは忘れてしまった

俗説なのか何なのか知らないが
男と女は運命の赤い糸 ....
アリバイは、崩れない、

紙飛行機は、落ちていた。

雪だるまが、崩れていた、

見渡す限り、雪景色。

お正月の、少し寂しい

公園に行って、冬空をみた。

あとで、 ....
愛と平等という
矛盾に気づいた深夜に
冷蔵庫は唸り出す

絶えることのない
沈黙にも似た説教に
何一つ解決策は見出せず
労働者は眠る

冷蔵庫の不眠不休
労働者の不平不満

実 ....
青い色の湖のなかであなたはたゆたっている。
青い色の水があなたの塵と埃とを洗い流す。
(わたしのことは忘れてしまったのでしょうか?)

遠い空には、シリウス、ベテルギウス、プロキオン。
この ....
口内炎を舐めながら新年を迎えた。
舌先に、除夜の鐘の青銅の味がした。
  あけおめ
  ことよろ
  ころころ
  ひらがな
  そろそろ
  ひらかな
  かのえの
  ねずみの
  ぞろぞろ
  こうしん
  りせっと
  はっしん

シマ ....
今日の夕飯はお節はないのでサバの塩焼定食
サバの塩焼に野菜サラダと長ねぎのお味噌汁

炊いたご飯以外は
全部コンビニで買ったものだけど
男やもめにはこういう正月がふさわしい
そう、
僕たちはいつも現場にいる
破片

最低の言葉遣いをする低脳だ

たとえ親が死んでも現場にいるし
無縁菩薩の教えなんてしらないし

5百ミリリットルのお茶が欲しいなんて
誰に ....
ドアをあけると天気雨
さぁ行こうかじっとしていようか
見上げるとうっすら虹が
描く頭のなか心のなか
ひととき呆然虹色に染まり幸せの予感
雨はつうつう降っているけれど
さぁ出かけよう歩いてい ....
もし
おのれの本能と欲望のままに生きられたら
             生きてしまったら
間違いなく犯罪者になってる
         なっちまう

ある日逮捕されて
身柄拘束されて
 ....
まだ空は暗い
誰もが待ち焦がれている
それは確かにそこに在る
星が見えれば上出来だよ
それ以上を求めちゃいけない
けれど誰も欲を抑え込めない

空が明るくなるあの瞬間を求めて
この暗が ....
さだめなき世に
年古りて
なにひとつ
新しくもない
年がまたくる

十二月
三十一日
午後十一時
五十九分
五十と
五秒

冬の雨が
雪にかはり

廃屋の時計が ....
  旅


こころは
しらないうちに
旅に出る

笛のねに さそわれて
むかし 人びとがすんでゐた
海辺の村で
潮風にふかれてゐる

いつになつたら
かへつてくる ....
忌々しいほどに恋しくて、苦々しい
痛々しくて、煩わしいくらい好きで、
赤い、嘘みたいに
儚いくらい、赤い、会いたい

水平線、ずっと先
浮かぶ、青い星ふたつ
さみしい、むなしい
花の時 ....
片恋と
相思相愛は
たとえるならライスカレーとカレーライスくらいに
距離が離れてるのかな

片想いは一方的に直線を進んで
甘く切ない想いは線香花火のようで
儚い

両の想いは遅からず ....
私だって
血だらけの海を泳いだ事はない
血だらけのゲリラ豪雨に襲われた事もない

普通だからさ
普通のレベルゲージがどのくらいかなんて
分からないけど

近親憎悪って
やたら不味い味 ....
苦しみの記憶のように手のひらは赤く血走っている、毛細血管のなかを歪みが駆け巡っている、おれは繭のようになにかを抱えようとした姿勢で横たわっている、脳裏には真っ白い壁を放射状に散らばっていく亀裂のイ .... 僕の経営するさみしがり屋は年中無休だよ。
店先にちょこんと座り、君が来るのを待ってるよ。
私という人間が日夜老化の一途をたどっている
本体も部品も劣化している
すでに
見えてるところや見えない場所が壊れたり役目を終えたりしているような気がしてならない

時間に喰われて
その内完 ....
さようなら、うつくしい雨が消えていく
冬の破片があちこちできらめく街
ささやかに風の模様が刻まれた傘をたたんで
きみはアーケードの中へ姿をくらませた

九十日垂れ流されたクリスマスキャロ ....
電気スタンドの明かりに
積まれた本やらは
箪笥の戸にくっきりと影をつくる
曖昧さのない
算数のような稜線を滑っていく
ジャンパーが着地したのは
真っ白な雪の上でした
ぬくい炉の夢でした
心臓が
風船のようにぱんと弾けて
水の線路が胸からまっすぐ
空へとしずかに延びていった

雲梯のようにそれを伝いながら
たぶん ずっと望んでいたように
わたしはさるとして閉経する

 ....
最近 鳥の鳴き声を聴きましたか
最近 波の打ち寄せる音を聴きましたか
最近 雑踏の喧騒を聴きましたか
最近 話し掛けてくれる人の声を聴きましたか

ぼくはどの音も聴いていません
聴いたのは ....
少年
彼はウヨクである筈がない
暴走するバイクの後ろにこの国の旗をバタバタさせたに過ぎない

青年
彼はサヨクである筈がない
ただ単純に労働者の要求として賃金値上げの運動に名前を並べたに過 ....
よく気にくわないものがあれば
重いとかウザいとか
軽々しく口にする阿呆がいるが

生きていく上で
大抵のことは
重くてウザいものだ

それを覚えておかないと
いつかバチがあたるよ
 ....
僕の話の途中に
妻がスマホを手に取り
友達にメールを打ち始めたので
エラそうに腕を組み言ってみる
「人の話を聞くときはだな…」

すると
倍々返しの風圧で
怪獣と化した妻の口から
炎 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7763)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
魚(いお)のように- おぼろん自由詩4*20-1-5
答え- HAL自由詩8*20-1-5
青銅の庭を這うもの- 秋葉竹自由詩520-1-5
明日は明日さ- こたきひ ...自由詩420-1-5
当たりと外れが有るから籤なのさ- こたきひ ...自由詩620-1-4
お正月- 秋葉竹自由詩9*20-1-3
冷蔵庫- TwoRivers自由詩6*20-1-3
無題- おぼろん自由詩3*20-1-3
口内炎- クーヘン自由詩2*20-1-3
わたしは、ここに居ます。/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩3+*20-1-2
男やもめ- HAL自由詩3*20-1-2
冬籠り- 梅昆布茶自由詩1020-1-1
大晦日の虹- 灰泥軽茶自由詩220-1-1
黒く塗りつぶせない- こたきひ ...自由詩220-1-1
空白- 卯月とわ ...自由詩220-1-1
行く年くる年- 石村自由詩11+*20-1-1
旅・遺作- 石村自由詩19+*19-12-30
春患い- トビラ自由詩1*19-12-30
カレーライスとライスカレー- こたきひ ...自由詩319-12-30
一番搾りの愛情が- こたきひ ...自由詩119-12-29
陽炎のような真実の重さを- ホロウ・ ...自由詩3+*19-12-29
さみしがり屋- クーヘン自由詩12*19-12-29
約束からは逃れられないから- こたきひ ...自由詩219-12-29
Spring_Can_Really_Hang_You_Up_ ...- ホロウ・ ...自由詩3*19-12-28
ぬくい炉の夢- mmnkt自由詩219-12-28
白書- flygande自由詩219-12-28
最近- HAL自由詩4*19-12-28
風が吹けば人の目には涙が- こたきひ ...自由詩219-12-28
バチ- HAL自由詩7*19-12-27
周ちゃん語に耳を澄ます- 服部 剛自由詩219-12-26

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