額にかぜを煽り
汗が滲みわく
ストロークを
もっとストロークを
いい顔になってるぜ
女の顔だ
まるで
失われた時
を嗤っている
手のひらに乗るような今日
ニュース垂れ流し
季節はずれの雪
できなかったお花見
デリートキーが消耗
立ち止まれない、
色とりどりのマスク
冬物十割引
道ゆく手荒れ
傷のないランド ....
バターは素晴らしい
バターは偉大だ
バターを見ているだけで幸せな気分になれる
人類はバターの前にひれ伏すべきだ
おかしいな
ぼくはバターが好きなだけなんだ
それがどうしたことか
こん ....
今日こそは、花村さんをばっちりエスコートしようと思って、一緒にパスタを食べにきたわけだけど、メニュー選びからつまずいてしまう。
どうしよう。
「私、カルボナーラにするね」
花村さんがそう ....
テレワークしてたら
テレワープしてしまった
ズ ノイズ ノイ…
古井戸から
白い手が…
小椋佳の唄に「暇つぶし以上に」がある。
k聴きのk知らずの自分が悲しい。
たらいで生まれて
おけの中まで何もわからず生きてる
時の流れが悲しい
暇つぶし以上 ....
走る
男、三十路を過ぎると、ふとした時に体力の衰えを感じるようになった
健康のため、走る
週に1度、或いは2度、できることなら3度
自宅から少し、川を渡り、対岸を回って、次の橋から戻ってくる
....
阪神の震災
フクシマ
台風災害
そして
コロナ・・・
非常事態
宣言をしたアベが
YouTubeで芸能人と狂気演
嗚呼
もうたくさんだ
火をつけろ
国会議事堂に
....
「ねえ、笹井君って、ねこ好き?」
「ん? ねこ?」
「うん、ねこ。あの動物のねこ」
「好きだけど。それがどうかしたの?」
「今、飼ってたりする? 」
「ううん。ちょっと前まで飼ってたけど、今 ....
3密の季節が終わったらね、あんみつを食べに甘味処へ。
秘密の小道を3つ抜け、いつか見つけた、あの甘味処へ。
おちつく
おちつく
きみのなんにもなさが
おちつく
おちつく
おちつく
きみのなんにもなさに
おちつく
おちつく
おちつく
なんにもないきみに
おちつく
おちつ ....
唾をべっと吐いて
スタンスを取り
必要以上に
鋭い眼光で
強い態度で
何の責任も要らない、関係のない
政治やメディアに噛みついて
なんならやってやるぜと
ジャブを繰り出して見せる
....
目を閉じれば
まんかいの花
まっくらな公園に
美しく散る
はなびらの音がする
はなびらを
縫うように
さまざまな
桜色の魚たちが
泳いでいて
あれは
どんな海への ....
もうヘルパーは一か月以上キャンセル中です。
スポーツジムが危ないと報道されてから内のがいるためです。
もう20年以上家にばかりいる自分なんですけども。
この6年ぐらい毎年気が滅入 ....
花が咲いていた
透明な花だった
不安げに 宙を見つめて
静かに淡く咲いていた
その花を殺すために
私は今も生き続けている
毎日を 拾い集めて
私は今も生き続けている
音 ....
話して 話しつづけて
話しても仕方の無いことを
病院の屋上から見えるもの
遊ぶ犬たちのことや
食べられてしまった飼い兎のこと
売薬の無駄遣いで喧嘩しても すぐにほぐれて
直らない足の痛痺れ ....
風のつよい朝は
こころの傷が浮かびあがる
神聖な朝日に触れられて
恥ずかしげに
うずうずと傷がうごきだす
傷は
しんぞうから流れる
からだのなかの
赤い悲しみの出口で
....
水たまりに映った
くもり空見ていたら
雲の上を歩いて
いるように思えたのです
独りきりで歩くのは
ちっとも
寂しくなんかないけれど
かじかんでる
この指を
誰かと絡めたいのです
....
人生にもゴミ箱が必要だ
私が自ら落とした塵と
人が落としていった塵とがたまってしまうからだ
眼に止まっても直ぐには拾えないが
いつまでも放置しておけない
その内拾い集めてゴミ箱へ
....
鳥がさえずっている
朝の息吹を感じる
そう言えば車も一台ばかり
今日は何をするかな
カタカタと打つこのパソコンの音も
読みさしの本も
私の手でその意味を読み解いていく
ただ、想い ....
雨上がりの公園に
ボンボリが灯され
水たまりにも花が咲く
噴水は花吹雪のよう
屋台の明かりが
お堀の水面に並び
人影が楽しそうに揺れる
人混みを歩いて
孤独を理解する
似た人の背中を ....
変なおじさんは変なおじさんの
同一性をなくさないでいてほしい
公共放送でアーカイブ化されるより
押入れのなかのビデオライブラリとなれ
明日がなくなるのが怖くて
今日を必死に生きている
明日がなくなるなんて
到底受け入れられないけど
いつか突然目の前の世界が全てなくなって
消えて仕舞うまで
呼吸はし続ける
私 ....
話し合いをしたいけれど 眠ってしまったリス
明日の入園式の準備をと 慣れないパンプスにティッシュを詰め
デジタルにならない書類をトントン鳴らし 一呼吸
肌寒いリビングに月明かりを想像しカー ....
首垂れる世の試みに雪ザクラ
お祭り騒ぎはできないらしい
地下室の闇に身を潜めて
未来を忘れて
夢すら見ないで
暮らすらしい
青い空に太陽
蒼い闇にお月さま
いかした恋も
ときめく夜も
止められ
責 ....
心偽りなく言えば
良い人でいるのは非情に疲れる
良い人を維持するのは
根気と忍耐を必要とするから
だけど良い人にはみられたい
良い人にみられないと
生きているのに不便で都合がわるいから ....
焼豚のおもてに
5月の文字がある
だいぶ明るくなった
夕方のひかりが
ずっと閉めきっている
カーテンの端から
こぼれている
町内放送のピンポン
子供たちは
晴れた日は外で遊ぶように
....
おかしな時間に目が覚めて
それからずっと眠れない
閉じ込められた寝床で
脱出計画を練っている
きちがいは耳を澄まし
こそこそと覗いている
晴れるという話だが
夜明けまではなにもわからない ....
猫が
さわがしくて
あたし
朝っぱらから
ざわざわする
あたし
窓を開けて
空を見上げる
はだかの感性が
ひらひらと
すきとおる赤色で舞っている
空気がびりびりして緊 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256