旧人α
わたしたちは長い間ずっと洞窟で震え続けていました。
旧人α
わたしたちは長い間ずっと洞窟で震え続けていました。
旧人α
わたしたちは長い間ずっと洞窟で震え続けていました。
....
こわい
なにが?
今が
なんで?
こんなんじゃいけないし
こんなんとは?
今のこの状況
具体的には?
全部が未定という事実
具体的には?
ここには書けない
なんで?
書きたくな ....
恐竜がいたんだとそう 想うこと。
それだけで ほら すくわれてゆく
また一つ やっかいごとが 増えていく
青方偏移。
おとめ ....
彼女は持つ
花を 花に似た見目姿を
その花が育ってゆく時間を
温かい自嘲を 揺れるブランコを
隠している本当の名前を
潮の満ち引きを
握り拳の中にあるものを
下降と上昇と停滞を繰り返す ....
深くて静かな宙を一羽の鳥は行く
深くて静かな宙の深い静けさを私は感じる
私は気付き言い思う
たましいという いのちは、
山を形作る石の石としての役目であり
手紙入れに眠っているあの人の涙 ....
ぼくたちはいつも何処かに落ち着こうと
ぼくたちはいつも誰かに愛される為に
莫大なエネルギーをつかいながらも
それでも
せめて自分だけでも保持しようとしている
腸内フローラと循 ....
8月9日。国民年金保険料の免除申請の仕方がわからない。それから、雇用保険の手続きに必要な事の一切がもの凄く煩わしい。最近は色々な生活処理能力が目に見えてガクンと低下してきている。大事な郵便物や書類の類 ....
その蜩は、おそらく、その日暮らしで生きておられる。
その鳴き声は、その日一日のための鳴き声ゆえに美しい。
「えびフィレオ。チキンフィレオも単品で」にいさんあんた、お金持ちだね
「スタバってWiFiあるの?スタバって」あるよ。あるとも。みんな言いたげ
「街よりもパラオがいいね」って国 ....
泥濘の
市井で
こってんこてんに
なって
ずぅーんずぅーんと
沈むような
どす黒い
不吉なわた雲のような
詩や
げいじゅつや
エンタメが
その
一切の
精彩を欠くような
日 ....
仕掛け花火が好きだった
真夏の一夜
打ち上げられて 一瞬 大輪の花を咲かせて
儚く消えて仕舞うような花火よりも
その夜
私は幾つだったんだろう
子供だった
その夜
私は ....
{引用=くらしがある
声がある
間違いがあって
....
体調がすぐれないせいか
気分もすぐれない
食欲がおとろえている
食欲のおとろえは体力を奪い
悪が循環する
遅く梅雨が去った
八月
その後には連日猛暑日が襲ってきた
....
もう一度
話そうということになったけど
もうなにをどう
話していいのかもわからない
君の声を聞くのが
ほんとうはこわい
君も
たぶん一緒かな
ぼくは
もう以前の君の知っていた
....
暮らしの貧しさは容易に数字に出来るけど
人の心の貧しさは容易に言葉や文字には括れない
日々の仕事に心底疲れながら
休日にそれを癒せない
そこには命の貧しさが潜んでいるからだろう
平凡 ....
さいあくのあくとく
それを
ことほげ
すましたかおで
へいぜんと
ちでよごれたてを
さしだすのだ
くもつのように
みをよこたえよ
おそろしい
りゅうや
ばんけんのきばに
い ....
夏夜にヒューズが飛んで、飛んだヒューズを両手で優しく捕まえた。
そいつの正体は何と小さな蛍で、僕はその小さな光で一夜を過ごした。
君と二人で卓球室と呼ばれる閉鎖された7組の教室の掃除をした時、君は14歳で、ぼくもたぶん14歳だった。
ぼくは君のことが気になっていたね。すごく可愛かったし、頭がよかった。国語ができていつも満点 ....
親父が脳溢血で倒れた日
電話が掛かってきた
親父本人から
「ひろし、今すぐ俺に会いに来い!」
それは命令口調だった
「どうしたんだよ父ちゃん?何かあったのか?」
すると父ちゃんは言った ....
人の影が斜めなら
その人自体も斜めなんだよ
と
若い頃
人に教えられた
未熟だった私は
未熟なままに
その言葉を聞き流してしまった
歳月は無情に経って
終焉が近づいていた
....
去年の夏
海沿いの古い集落の
小さな宿に泊まった
窓から見えた自販機だけが
灯りらしい灯りで
ジュースを買いに出たとき
本当の夜を知った
すぐ近くなのに
宿の灯りが届かない
夜がこん ....
幼い頃から不思議でない
ものには
興味がなかった
そのものが不思議を
孕んでいるときには
ときめいたものだ
大洋や星
深海生物や
ジュラ紀の森
型紙のないものが
不思議 ....
自分というだめなものを持ち上げて
よいしょっと背負えるようになりたい
それができず
自分を引きずっている毎日
自分にがっかりし
がっかりしたくないがため
投げやりになる
日々
....
きちんと洗い物をしよう
ちゃんとご飯を作って
決まった時間に食べよう
幼稚園児みたいだな
こんな当たり前のことすら
出来ていない
天球と交信するとか
青色のアステカ蟻だとか
夢 ....
くらしは繰り返す。
あたかもしずくのように。
ぽた、
ぽた、
いのちは繰り返さない。
昨日のくらしのように。
清い流れに沿い
{ルビ鶺鴒=せきれい}が閃くように飛んで
揺れるねむの花
ねむの花はやさしい花 と
誰かが云った
小さな手が生み出す
鍵盤の響きはたどたどしくても
その無邪気さで ....
介護がこんなに辛いとは
今までの僕、夢思わなんだ
ボケながらなお
イキってなければ死んでしまう病
死んでほしくないので
さりとて忍耐の限界でもあるので
こうなればペシペシから
....
逃げたのはおそらく一番人生で大切な鳥、夢が横切る
これ以上吐き続ければ笑顔さえ失くす気がするじぶんへの嘘
黄昏に卑屈にならぬよう歩く知る人もなき異国の街並み
....
ぼくらがその時住んでいたアパートは二階建てで、二階のちょうど真ん中の部屋がぼくらの住処だった。
深夜一時半、月が白々と全てを明るく照らし出している夜の中へ、ぼくはひっそりと出ていくことにした。
....
今は昔さ
いっとき一世を風靡したっけ
小説とそれを原作にしたテレビドラマのタイトル
思い出したよ
思い出したけど
世界の中心って何処だったんだよ
そこはきっと地球の中心からはずっと ....
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