星光るタンスの奥に猫の国




風の夜メロンの飴を売りに来る




ねじれてる瞳の中のお菓子箱




裁縫を教わる度に消えてゆく




梅雨のこと傷つけ ....
 シャワーを浴びて 言葉も浴びて そして忘れて
 この脳に記憶させることを 真底諦めたよ

 常日頃からのキャパオーバーと対峙した時の哀れの泡は
 口から出たんだよね?

 九つの性質 ....
かくれんぼでもないのに
おしいれに入る

大人になった僕だって
泣きたい日はあるから
おしいれに入る

布団の柔らかい重み
心地よい苦しさ

そのうち僕は
安心して眠ってしまう
 ....
肯定も否定もされず
曖昧な「いいと思うよ」で
ぬるま湯の中
認められも許されもしないまま
漂い続けている
たぶんこれからもそんな予感

時代
といってしまえばそれまでだが
世代
 ....
咲きこぼれそうな花びらをもちあげて
そっと水を遣る
眠たい 明け方に
僕ができることは あんまり多くない

迷い込んだ虫を外へ出してやる
今日に似合う歌を選ぶ
まだ眠る君の
は ....
二〇一六年六月一日 「隣の部屋の男たち」


 お隣。男同士で住んでらっしゃるのだけれど、会話がゲイじゃないのだ。なんなのだろう。二人で部屋代を折半する節約家だろうか。香港だったか、台湾では、同 ....
神楽坂から平井まで
定期を買って通勤してた

神楽坂下、艶やかな夜
お先に失礼して
飯田橋から黄色い電車で
平井まで、カタンコトン

恋人と暮らす川の町で
アサガオの紫を見ました
 ....
カップ麺とパンと珈琲のわたしの荒い解像度
アルコールと肉とスナック菓子の同僚のサイフと体を思う
半年前に店員のおじさんは割引の始まりを教えてくれた
甲高い声で客と掛け合ったパートのおばさ ....
ビールを飲めば
ハットトリックを決められた
リカーショップで買った
日本酒には
一本だけ買うなと記されていて
無礼にびくびくする私が居た
肉だけを食べてニイニイ(兄)は去って行く
私は二 ....
 クジラの胃の中で溶け始めたような、そんな朝だった。朝になりきれない重い空気の中、歩き出す。歩くことに違和感はないが、いたるところが錆びついている気がする。明るい材料は特にないんだ。アスファルトの凹ん ....   あさりの朝


(浅蜊、蛤仔、鯏、浅利:学名: Ruditapes philippinarum)の味噌汁を
いつだったか おいしかった
朝だったような
記憶は積もるほど夢になる
素直 ....
数時間だけ
物語のような
接点が見えたね

別れて一度
すれ違ったのは
なぜ
なんの確認を
させたかったの
私達に
見える 私 何か
乳褐色の空
怨恨と
怒声に満ちた
僕達の終の寝床

叩く 私 何か
たたく たたく
たたたくはたたく
たははくはたはく
噛み切るように絶望のように

唸る 私 ....
ひとり暮らしが長い
いつのまにか
ひとりの部屋でさえ
つく溜め息

気がつけば
カラフルが部屋から消えている

このまま立ち止まったまま
死ぬまで生きるのだろうと
よせばい ....
ニット帽の幼女
白髪交じりの老女
スクロールする駐車場で
台本でもあるかのように立ち止まる

言語なき会話
紡がれる身振り手振りの無重力
窓越しに観察する月曜日のわたし

縁取る ....
日が照りつける
影法師が伸びる
足が自然と進む
古代の夢が息む

みかん畑の果てに
ゆらゆら震えて
沈んでゆく
日の光を見た

あんなに優しかったのに
あんなに大切だったのに
 ....
それから
一人きりの
安達太良山
空気が
薄くなり
シングル
エンジンが
かたかた喘ぐ
荷物が揺れる

夏だというのに
どこまでも寒い
ジャケットが
じっとり濡れる

本 ....
早咲きの紫陽花を見て、立ち止まる。
曇り日のある午後のこと。午後のこと。
神……という言葉は使いたくないのだけれど、
神は早咲きの紫陽花をどう思うのだろうか。

天でも良い。
四季のあるこ ....
 ひどいもので、昨晩午後七時過ぎに眠くなり、そのまま朝の三時頃まで眠ってしまった。読みかけの本はわずか一ページしか読まないうちに眠りの世界へと入っていったのである。当然、朝は早くなる。尿意で目覚め、時 .... そこの誰でもが背びれや尾びれをもっている
幼年時さかなだっただけなのだけれどね

そこの誰でもが哀しみを抱いている
それは
すでに干物になるまで
のこるのものかもしれないんだが

 ....
 高台から遠浅の浜を眺めると波の照り返しには目が眩む。
鰯の群れを追いかけて飛沫をあげるスナメリが、
                    ハセイルカの一団を連れてやって来た。
小屋の喜三 ....
二〇一六年五月一日 「叛逆航路」


 お昼から夕方まで、『The Wasteless Land.』の決定版の編集を大谷良太くんとしていて、そして、大谷くんと韓国料理店に行って、居酒屋に行って、 ....
花をあげよう
君と僕の鼓動する部屋に
共に過ごす時の波打ち際で
今までの悩みが
流されたばかりの場所から
ふたりでひとつの花を
あげよう
 ローカルな回転


星が一回りし 年があけた
宇宙飛行士は軌道をまわりながらアイデンティティを確かめる
あたりは冬で
ぼくは炬燵に入って蜜柑を食べる 方言で
人々はたくさんの比喩を背負 ....
私は似非詩人
今日も朝からはつらつと
詩を書いては投稿します

私は似非詩人
そろそろ早漏?
本物の詩人になりたい

でも
よくよく考えなくても
それは無理
本物の詩人なんて
 ....
宇宙が身近になって、行来できる船もできて、
酸素に依存しなくなって、キラキラと走る星がある。

星を持って走るテコ職人。

星の雛形の宝石。文字の意志を受け継いで、
無言に喋るメッセージ。 ....
         
やぶりすてた青空をつなぎあわせて
あおじろく
笑っている。

 かわいた靴音をのこして。

観客は、
だれも、
いない──  ....
ざあざあと傘が泣いてる
交差点に人はまばら
忘れ物をしたようで振り向いたら
世界はどこにも無かった

息苦しさがどこから来るか
白く塗りつぶされる前に
見つけられたらいいのに
ぼくは錠 ....
きみの背後にはたくさんのごみの山がみえる
そのごみの山について
ぼくはいくらか考えてもいいだろうか
すずめが初夏のこずえにとまって
世界が軽やかにバウンドする
そんな果てなき午後の池のほとり ....
世界のことなんて
次でいいよ
つよくなる夢と濡れてく体
寝そべって目をあけて思い出を忘れていく
いい感じに傾いた
記憶を引き剥がしてさ
錆びた鋏みたいな
つまんないものばかり目に ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7763)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ささやきがやさしい- ふるる川柳9*21-5-24
瞳から地球を零す- 朝焼彩茜 ...自由詩321-5-24
おしいれ- TwoRivers自由詩9*21-5-24
若者時代世代- komasen333自由詩2*21-5-24
明け方に- はるな自由詩721-5-24
詩の日めくり_二〇一六年六月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-5-24
神楽坂から平井まで- うめバア自由詩621-5-23
LIFE- 津煙保存自由詩5*21-5-23
二十歳とハットトリック- 間村長自由詩621-5-22
藤の花- 山人自由詩17*21-5-22
ショートストーリー- 空丸自由詩721-5-21
接点- 木葉 揺自由詩2*21-5-21
見える_私_何か- Giovanni自由詩6*21-5-21
一輪の花もない- 秋葉竹自由詩621-5-21
透明な黄金色の額縁- komasen333自由詩1*21-5-20
落日のソンネ- Giovanni自由詩5*21-5-20
安達太良山- Giovanni自由詩5*21-5-20
sonnet- おぼろん自由詩2*21-5-18
早朝の散歩から- 山人散文(批評 ...3*21-5-18
えくぼ- 梅昆布茶自由詩1621-5-18
底のない浜から- アラガイ ...自由詩12*21-5-17
詩の日めくり_二〇一六年五月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-5-17
花をあげよう- フリーダ ...自由詩221-5-16
ローカルな回転- 空丸自由詩321-5-16
詩人もズッコケる- こたきひ ...自由詩421-5-16
テコ職人と閃風師- 朝焼彩茜 ...自由詩321-5-15
うみほたる- 草野大悟 ...自由詩321-5-14
雨に沈む- 橘あまね自由詩1021-5-13
池のほとり- 道草次郎自由詩7*21-5-13
花の午後- はるな自由詩1121-5-13

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259