いまごろ宇宙ステーションの
方々なに眺めてるんだろう

ぷーちんの豪邸…
日ののぼる前の空には雲黒く飛んでちぎれる約束は今




{引用=角川『短歌』2022年 3月号分「角川歌壇」にて
福島泰樹先生選 谷岡亜紀先生選 佳作
水原紫苑先生選 秀逸}
温暖な地域に生まれ幸いの
私はふくよかな無となって
きょうも倉庫で働いた

肉体労働はテンポが大事
加えて呼吸
じぶんを倒して

あたらしいじぶんになる、勇気

とにかくガン ....
ラベンダー絨毯の中
東へ東へ向かうバス
点在するハーブ園
スィングするカラフルな文字
流れる
ラジオから
セージ、パ リ、マリ 、タイム、、、
と聞こえ
行くのですか
と問い掛ける
 ....
スクランブル黄砂店
パチスロ屋の静寂とLED 鋭い不眠 べべの乱れた地蔵に供えられたカラフルな駄菓子 懐かしい夜がいくつかの雲を通り過ぎ 行き交う野ざらしの魂たちが 側溝のゴミ屑を星のように吹き ....
権力者に視えないものはなんなのかな
些細な日常の窓から外を見たら良いのかもしれないが
そんな窓さえないのであれば城砦のなかで

国民的不本意を愁う歌でも詠んで自決してくれれば
三島由紀夫ぐら ....
灰色の空から
雪が降ってくる
雪に混ざって
はるか上空から
白い羽が一枚
音もなく
落ちてきては
動かなくなった
猫の上に
とどまった

それを目撃したおれは胸の前で
 ....
吃水線ぎりぎりののうたをきみは歌う
大人になれないことをわきまえている
誰もが誰かの子供なんだもの
部屋のなかにいて、やるべきことをあれこれと思い浮かべていると、とつぜん頭のなかがきゅんと鳴って止まってしまう。窓の向こうの方の白い建物に陽が当たってまぶしいさまや、風どうしがぶつかってひゅうひゅう .... 二〇一九年七月一日 「平居 謙さん」


 平居 謙さんから、詩集『燃える樹々』を送っていただいた。読ませていただいた印象は、静謐。静かな声だ。ときに静かな声に耳を傾けるのもいいなと思った。
 ....
旧い友だちが訪ねてきた気がして
俺はうっかり夜の扉に手をかけた
友だちは俺を素通りして
何食わぬ顔をしてこう言った
やあ、初めまして気分はどうだい?
お前のおかげで、最悪さ
夜に意味を求め ....
2022.02.20(日)

 雨水、といっても未だ寒い朝である。加えて小雨がふっていた。今、ベランダから眺めたら止んでいるようだが、また降るかも知れない。

 朝、はやく起こすように、妻 ....
 
靴下濡らしつつ歩いた さびしかった

傘は不要だったドラッグストアに着いた

重荷負って坂道がえりの夫婦で

菜の花が咲いていた 歩みを止めた

帰宅してカップラーメンに湯をそそ ....
けさも寒さのベランダに出ては雨かよ

つかれ残る身 ごろんと横になる

整えてゆく呼吸 吐き切っては吸う

雨の重たさ腰は大丈夫

ごめんね、ばかり言う妻を心底愛する

くすり ....
絶望しろ
悪花は絶望しろ
15の娘だろうが
なんだろうが
プーチンに媚びた奴らは
絶滅するのだ
安倍に加担した奴らは
すべて自滅し
失せろ
なんでわすれるんだろう…
  タブレットのゴミ箱の在処。

なんでわすれるんだろう…
  スマホのゴミ箱の在処。
静かな時間はその壁の上に
わたくしたちの流れる
緩やかな河口の堆積してゆく汚泥のように
次第に色を失くしてゆく
冬の銀河のように
着水する水面にふれる羽毛の静けさ
波紋は辿り着く岸をもたな ....
冷たく未熟な言葉でなら 孤独は演算できる


あまりにあなたという人が数の埒外からはじまり 繰り返す落陽が朝焼けを見つけに来るために ( わたし )から始まる文法は両生類の戦争を回避しえない ) ....
橋の上いつもの朝を迎えても君は震えて歌う白猫


暁の歌が輝く一滴の私の夢が微笑む未来へ


貫けない愛の硬さを知ったなら凶器を捨ててただ抱きしめる


戦いを忘れられない愛 ....
  捜すこと
  幻視すること
  かんがえることが
  小虫の群れになり壁を走る
  たんに叫びだった声に甦れよ、
  すべてのおちぶれた動詞たちよ
単発の鉄風で
装填された朝
君は
この世に残された
たった一つの貴重な卵を
お割りに、なられる

ベーコンエッグの
湯気の立ちのぼる向こう側
肥満児の群れが
対空ロケットランチャー ....
顔洗いさっぱりなんとかやってゆく

雪解川 沿いに花咲き日が昇り

つかれ過ぎて体を脱いでしまいたい

 
二〇一九年六月一日 「揚子江」


 40代初頭までよく行ってた大阪の梅田の発展場に、北欧館というゲイ・サウナがあった。いまでもあるらしいけれど、北欧館に行くときには、北欧館の近くの揚子江という ....
芽吹く木々にあこがれて黙している

雨のいきおいの中にある溜息

祈れば胸に熱いものあり寒の明け

 
沈黙する空の下で私は
光る
そよ風になぜられて
目をつむり
こころを見つめる




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
買い急ぐことのり弁がまだありました

のり弁に妻が喜んでうれしい

のり弁ぱくつく妻を眺めてうれしい

妻は風呂場へ私はベランダへ向かう

ちかちかする星が電線にひっかかってい ....
私にとって
悪い物事も
私自身の心を試すための物事だと
いつもではありませんが思うことにしています。
「勝手にすれば」と
心の声が言う。
はい 勝手にします

うん でも
苦しい時や ....
春風受ける丁寧息をする

皿洗うに水を飛ばした、反省する

増えてきた白髪、そのままにしておく

欲しいものが沢山ある妻と暮らしています

路上、玉葱が落ちていた

孤独感情もなく ....
  
世迷言をいうと言われても
心のまま、心のままよと
思って来ただけなので

何か間違ったのか
そう、何かは間違ったのだろう

日の本の国の
日が昇ろうと沈むもうと
何も感じ ....
思想的骨格なんてないんだ
生活の輪郭は薄葉のように
透けて見えているさ

命の混迷はシナプスの独語にすぎない
教育は幸せの基礎を教えてくれる

ルール。道徳。
大好きな理科。

ち ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7910)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
宇宙の人- ナンモナ ...自由詩4*22-2-26
約束は今- こしごえ短歌5*22-2-26
自由詩「労働」2022.02.25(金)- 田中恭平自由詩322-2-25
ハーブ園(再掲)- AB(な ...自由詩2*22-2-25
東風- 末下りょ ...自由詩3*22-2-25
あなたへ- マークア ...自由詩822-2-25
永遠の端くれ- 青色銀河 ...自由詩522-2-21
吃水線ぎりぎりの歌なんて- マークア ...自由詩322-2-21
メモ- はるな散文(批評 ...722-2-21
詩の日めくり_二〇一九年七月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-2-21
Lithium- ちぇりこ ...自由詩9*22-2-20
日記_2022.02.20(日)- 田中恭平散文(批評 ...322-2-20
自由律俳句_2022.02.20(日)_夕べ- 田中恭平俳句122-2-20
自由律俳句_2022.02.20(日)- 田中恭平俳句222-2-20
希求- ナンモナ ...自由詩2*22-2-18
わすれた- ナンモナ ...自由詩2*22-2-17
The_Diamond_Sea- ちぇりこ ...自由詩322-2-17
パイプライン- 末下りょ ...自由詩4*22-2-16
白猫の愛の夜というのか?- 秋葉竹短歌122-2-15
虫、動詞たち- 草野春心自由詩522-2-15
ミサイル日和- ちぇりこ ...自由詩722-2-15
自由律俳句_2022.02.15(火)- 田中恭平俳句122-2-15
詩の日めくり_二〇一九年六月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-2-14
自由律俳句_2022.02.13(日)_夕べ- 田中恭平俳句322-2-13
※五行歌_「沈黙する空の下で私は」- こしごえ自由詩4*22-2-13
自由律俳句_2020.02.12(土)_夕べ- 田中恭平俳句322-2-12
こう言う- こしごえ自由詩3*22-2-12
自由律俳句_2022.02.12(土)- 田中恭平俳句322-2-12
私達の川に帰ってくる魚- AB(な ...自由詩122-2-11
シナプスのうた- マークア ...自由詩1122-2-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264