自分が不幸なことを
時代のせいにしてはいけない
むしろ時代に没入し
時代を生ききることで
時代を超越出来る


リルリ

ザネリ


リルリ

ザネリ
山手線新駅の高輪ゲートウェイ駅前の広大な土地では
陸を走る軍艦を造成していた
(現実がもうよくわからないのです。)
たびたび響くゴーっという音
見上げた雲間に飛行機が大きかった
落ちてきそう ....
 角の本屋さんの奥で万年筆を売っている
 仕事帰りの女がそっとのぞきこんだ
 くもりひとつない飾り棚は
 そんな町が好きだった

 ゆっくりと溶け始めるアスファルトが
 蟻や落ち葉を運んで ....
 海岸の匂いをかるく靡かせ
 君のスクーターが通りすぎるところ
 退屈な一日は始まるより早く終わったりする

 君のサンダルが扉の前にぴたり揃うと
 呼び鈴が鳴るのに
 まるで気づかなかっ ....
あやとりのはじめ。そらへとんでいくともしび。たいようのまわりに。さいているわが。まじわるときは、いっしゅんのまたたき。 宇宙を生んだのは何かだ
その何かを生んだのは
何なのか
行方不明の答
空は青すぎてとんぼ光る
永遠は
いつから永遠なのか
始まりも終りも無い
苦しみと喜びの
日回りの花
 目が覚める
生存しているのは誰か
 私とは誰なのか

空気の中を漂って
 街道に迷子している
雲間に揺れている

教えてくれないか
 何処にいるのか
誰がいるのか

 今も何 ....
るるるが死んだ
道ばたにひからびて
転がっていた

れれれとろろろは
葬式に行った
そこにはもう
るるるはいなかった

いいやつだったな
いいやつだった
やさしいやつだったな ....
向こうがわによく似合う
それは
眠るまで明日を意識させ
沈んでゆく

畦道
そこここからする鳴き声について話そうと
すっぽりと抜けた数日前の言い訳に
突き動かされ明日を生きる

今 ....
急流に傾く一途に揺れる岩 頷き
少年は片足を乗せ真っ直ぐな視線に耐えていた。
重層な雲に覆われた街の歴史的建造物
白蕗の羽織で啜る軒先茶屋の框
  まるで、ピラミッドから眺めているような視 ....
わたしを
忘れたい
いんや
わたしから
わたしを
引き離してやるのさ

わたしは
わたしを
脱ぎ捨てたい
わたしという
着ぐるみをぬいで
自由を
勝ち取りたいの

た ....
わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。
(ルカによる福音書五・三二)



目がさめると、アトリエの前に立っていた。

──子よ。    ....
 そこにいたのは亡くした記憶
 色褪せた壁に貼りついている

 いつどこで出会ったのだろう
 私はそこには居なかった筈だ

 老人が蝋燭の火を眺めている
 窓枠からは夜の空気が流れる
 ....
 日陰にもならない
 落陽高木の側、
 石のベンチに腰掛けて居ると

 その 百日紅のピンクは
 枝先に密生して咲き
 暑さに負けることなく僅かの風も 
 逃さない

 少し離れた所 ....
スフィンクスみたいに、誰か、守ってくれないか?
僕を。

スフィンクスみたいな、彼女希望!

そして、そう言うからには、そうさ!僕はピラミッド!
クフ王みたいな、大ピラミッド級の男なん ....
目が覚めて
空は明かるく剥け、
やすらかな寝息と疲労のあいだにあるわたしの身体

こまごました呪いとひきかえに
潤みつづける女という生活をして
すこしだけ自由で
底抜けに淋しい

 ....
祖母の隣でうたた寝をしていた
黒い車が祖母を連れ去る
遠くの信号に消えても
走り、吠え続けて
動かない時間が永くなり
毎日散歩に連れ出され
歩かされ
もう吠えない
喫茶店の
檻の隅の ....
水浸しの草原に黒い鳥たちがいる
どこまでも濡れた大地に星が映っていた
シマウマに乗って宇宙へ行く
果てしなく遠い、天地の境を行けば
そこに揺らめく虚空の入口がある
朝が来れば揺らめきは消えて ....
  野の花の 優しさが
   あなた

 一ふりかえり見る
 広漠とした 高原の葉ずれの音に
 それは
 しみこみ 又はねかえり
 幻影の様だった 稚い愛

 北方に 連なる山はだが ....
 
 一度だけ首を後方へ回し
 こちらを向いた女は無表情で、厚化粧だ
 顎のエラがはっている

 京阪の改札口から出て来た彼女は
 並び建つJRの駅、上りエスカレーターで
 僕に体を寄せ ....
 いいにおいがするよ
 ひとがゆくところ

 いいにおいがいっぱいするよな
 かぜにさそわれ
 やさいがやさしくいためられ
 そっとおはしがならんで

 みずまきのてをやすめると
  ....
黯い華/摘む翅
黯い謡/纏う鰭

捥がれた腕の
呪詛として墨/馥郁として蠅
檻を嚙む

滴るナハト/紫煙を燻らせ
深淵にて鯨骨を描く
羊皮紙の表裏に染む皓い吐瀉

諸共喰らえ/熾 ....
白い、
そして少し青みがかった雪に身を投ずれば、
はるか昔の少年がいる

そういえば私は昔、少年だった。
と言葉を発する

誰にでもない、
おびただしく佇んだ雪達に向かって

私は ....
  


返還された軍用施設跡を覗きに
まだ子供だった僕らはフェンスを越えた

建物はまだ残されていて
バーらしき場所には
ボトルが転がっていた

中途半端に積まれたパレットに腰掛 ....
                         
 高校の嘱託講師から予備校の非常勤講師になってしばらくすると、下鴨から北山に引っ越した。家賃が五万七千円から二万六千円になった。ユニット・バスの代 ....
 澄んだ山の彼方に
 何がある と
 希望して良かったのは
 遠い年代だけの事だったのか

 暗い中をぬけていくと
 ふいに光の中に出て
 あたりは竹、の林
 散りしいた藁に埋もれて
 ....
曲がり方、昔は左今は右

過去に目を瞑るものは現在においても盲目になると
特攻隊を美化できる精神性とはいかなるものか

僕は今を見る
今も手もなく騙されて
コロコロ殺されてるのでは

 ....
あの日の夜空はまったくの偶然なのでしょうか
生きられないと思っていた
希望とかそんな簡単に声にできないなにか

立っている
電柱から
(かすかなノイズを)

点が結ぶ線を
つまさきで ....
 女が 路地裏に居るのを見た
 
  雨が 降るのを見た
  ライトがいくつか点いて
  薄暗さの充ちてくる

 音の ころがる時
 夜の始まるのを見た

 
 おかもち提げた女子 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(8124)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時代- 渡辺亘自由詩523-9-1
8月終わりの高輪ゲートウェイ駅- 松岡宮自由詩523-8-30
哀しみを司るたとえ- soft_machine自由詩13*23-8-30
ジョルノ- soft_machine自由詩5*23-8-30
軌道上で世界は移り変わり、かえしたのは。(更新中)- 武下愛自由詩5*23-8-30
※五行歌「その何かを生んだのは_何なのか」- こしごえ自由詩2*23-8-29
※五行歌「永遠は_いつから永遠なのか」- こしごえ自由詩2*23-8-29
海の底- ryinx自由詩7*23-8-29
無題です。- wc自由詩623-8-28
付点- wc自由詩523-8-28
不本意な三角形の乱立- アラガイ ...自由詩9*23-8-28
狂気- ルルカ  ...自由詩1*23-8-28
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩9*23-8-28
note- ryinx自由詩5*23-8-28
At__The__Zoo_②〜「晩夏のキリン」- リリー自由詩4*23-8-27
母なるナイルよ_その息子よ- ルルカ  ...自由詩123-8-27
七時- はるな自由詩323-8-27
ワンオーナードッグ- wc自由詩223-8-26
シマウマに乗って宇宙へ行く- atsuchan69自由詩12+*23-8-26
星のない夜- リリー自由詩8*23-8-24
割り込む女[まち角25]- リリー自由詩1*23-8-24
におい- soft_machine自由詩8*23-8-24
ナハト- 医ヰ嶋蠱 ...自由詩123-8-24
あしあと- 山人自由詩8*23-8-23
ヘーグのフェンス_青空- AB(な ...自由詩5*23-8-21
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩6*23-8-21
黄色い花- リリー自由詩4*23-8-20
曲がり方- りゅうさ ...自由詩123-8-20
ほしをみていた- wc自由詩523-8-20
少女- リリー自由詩4*23-8-19

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