能登半島地震、羽田空港の事故火災
壮絶な始まりだ
多くの当事者がいる中
ぼくは表紙のような顔で
誰かに道を譲った
見よ、この一行をわが蠕動にかたどる背景として魂の炎はやおら踊る 月の昇らぬ砂浜に
{ルビ唐紅=からくれない}の空眺め
忘れた歌を想い出す

衣を染めた{ルビ白鳥=しらとり}は
{ルビ空=うつ}ろな波に身をまかせ
{ルビ還=かえ}る{ルビ棲家=すみか}を ....
友人から電話が入ってきた
世間話しが途切れ
Tの事になった

お前が行ってしまってからどれくらい経っただろう

記録を{ルビ創=つく}るとお前は言っていた
俺は止めろと言った

きっ ....
お正月
明けてひさびさ
小春の陽

けれど何やら
さびしいな

こころの内か
世の中か

にこにこ笑う
日が来るか

笑っちゃいけない
気がしてる

だから心も
笑わ ....
自転車のライトが照らす粉雪や

冬の夜は汚れっちまった悲しみに

冬日とて洗濯物は疾く乾き

漱石忌わがはいはまだ猫になれず

傘をさす日も遠くて傘買う冬の日

師走路の道の半ばに ....
新年を迎えた

すっきり目が覚めた
今年最初の朝を全身で感じた

何もかもが新鮮に見える
新しい世界に包まれた身体

室内の雰囲気
家族の雰囲気
外の雰囲気が新鮮

目標が自然 ....
子供たちが去った夕暮れの公園
鋼色の空に咲く
小鳥のような白木蓮
その一輪をきみにあげたくて
手を伸ばしても届かないもどかしさ
手袋を持ってポケットに手を突っ込むの

冬空がゴッホの絵のごと渦巻いて

小雪に現実の時間が追いすがり

玄冬や一歩踏み出す勇気はなく

強風で息もできずに冬駆ける

天邪鬼綿虫と ....
 からし酢味噌のお浸しに
 しようと買った
 菜花の 蕾、
 キッチンの隅
 春灯る
うたうたに見おくられながら、おとこはあたらしい歌をひきつれて旅をした。
うたうたは酒に似ていた。せかいを光の波紋でにじませて、あまく匂ういきをはいた。
波うちぎわでは、松のぎょうれつが盤根をもちあ ....
悲しみは降ってくる

思いもよらない日に
思いもよらない所に

悲しみは降ってくる

雲ひとつない晴天に
罪ひとつない午後に

悲しみは降ってくる

そういう時に限って
 ....
初雪の山並み煙る北の峯

粉雪はぱらぱらぱらと肩に降り

初雪にまたひとたびのイリュージョン

冬ジャケットの汚れて洗濯もできず

湯冷めして体{ルビ顫=ふる}える午前午後三時

 ....
 眠りから
 さめて 窓越し
 はつ雀、
 妙に可憐で
 枕ゆるゆる耳傾ける
 
 
 
枯れた林を彷徨い
冷たくなった手のひらに
息を吹きかけ暖める
きみに捧げるために拾った
紅い
紅い…
珠玉を握りしめ

月の言葉に誘われながら
独り歌を唄う


いまきみに恋し ....
ひたすらに祈る願いや初日の出

あるがまま受くる哀楽{ルビ明=あけ}の春

干し野菜少々漬けて松の内

{ルビ他人=ひと}の顔見ずして正月過ぎにけり

凧上ぐる幼児よちよちうれし気に
 ....
 木下闇
 人の通わぬ奥深く
 その道 樹々の嘆くとも
 君、
 振り返ること無くて

 遺影の彼は
 今も 三十二歳

 その朝、枕辺のオーディオステレオが
 静かに鳴っていたら ....
三つの色、
一つの終わり
声と息が重なり、
いのちを紡ぐ

春、
菜の花が咲き
夏、
青い夜に

秋、
幾度もの口づけ、
瞳に映るのは
紅蓮の炎

めぐる季節と
想いは ....
登場人物  夫──壮年のサラリーマン。
      妻──夫より三歳下。専業主婦。
      娘──短大出たてのOL。

舞台    東京都世田谷区の一戸建て住宅。


(平成二年、八 ....
黒曜の空に
梵鐘を{ルビ撞=つ}く音が満ちている
一年の煩悩を洗い流すように
来る年が平穏であるように
森羅万象に響いている

{ルビ諸行無常=しょぎょうむじょう} (全ては変化するのだ) ....
ぶうーん・ぶぶうーん…
まるでラジコン飛行機やないか!
朝晩、うなりやがる血圧計め!

おそらく内なる意思の言葉のほうが正しいとおもう。
目覚めている意識の判断はきまって怪しいほうをえら ....
いままでどれだけ花が散るのを観てきただろう
いままでどれだけ雲の移ろいを観てきただろう

ぼくはいまだ彷徨い 戸惑い {ルビ躓=つまづ}きながら歩いているよ
いまはどんな辛い事も嬉しい事も楽し ....
吾ここに
大きくゆったり
生きている

考えみれば
すべて皆

小さい吾
小さい街
小さい国

けれどここには
あるんだよ

しかと暮らしが
しかと命が

猶更ちいさ ....
オレは世の中の99.9999%以上の事象を知らない
バカで バカで どうしようもないバカなのだ
酒を飲んではくだを巻き
夜の闇に溶けるだけ

たったそれだけの存在を
月だけが優しく頬笑んで ....
いそいそと{ルビ媼=おうな}は伊勢海老持ち来たり

裏庭の金柑の熟れ告げらるる

音もなく一夜の明けて雪景色

草の道{ルビ一枝=いっし}黄ばめる帰り花

年の瀬や子役の演技にもらひ泣 ....
*1つのティーカップ1


 整理するとこういうことになる。

 まず、彼女は交通事故にあった(それは君の元ルームメイトから後で聞いた)。そして、幸いに怪我は軽症で済んだのだが、君は ....
(だれが呼んでも
(きこえないよ
(きみが、いちばん!
羽根のない子どもは月に擬態する
集団下校の輪の中に居たはずなのに
だれも名まえを思い出せない
古い友だちの口笛は
(風が散ったから ....
お骨はゆうパックで送れるんだって
へぇ
そんなわけで叔父の骨を預かって
春と夏が過ぎた からんと
最近は近所に犬を見なくなった
骨を差し上げるあてもなし
わたしが咥えてしまおうかしら
叔 ....
ふたりで拾った
透明で硬く紅い卵

ぼくが生き物係になって
手のひらで暖め孵化を待っている

何が生まれるのかわからない
虫眼鏡で眼を凝らしてみると
真ん中がトクトクと脈動している
 ....
きみが望むなら
この両手をあげよう

きみが望むなら
この心臓をあげよう

ぼくは風となって遠い旅をして来たから
もういいんだよ

いま欲しいのは
きみの頬笑みをひとつだけ

 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7754)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
年始- 空丸自由詩724-1-6
一凝視のこころみ- 菊西 夕 ...自由詩424-1-6
夕景- レタス自由詩8*24-1-6
Tに捧ぐ- レタス自由詩8*24-1-6
春はくる- けいこ自由詩5*24-1-5
つれづれと俳句- おぼろん俳句3*24-1-5
何もかもが新鮮- 夏川ゆう自由詩424-1-5
五行歌_午睡- レタス自由詩11*24-1-4
つれづれと俳句- おぼろん俳句2*24-1-4
五行歌_一首「小さな黄色」- リリー自由詩6*24-1-4
ムードで抱きすくめて- 菊西 夕 ...自由詩4*24-1-4
ポンコツ- 夏井椋也自由詩5*24-1-3
つれづれと俳句- おぼろん俳句2*24-1-3
五行歌_一首「初雀」- リリー自由詩3*24-1-3
夜の歌- レタス自由詩4*24-1-2
新年の句- けいこ俳句1*24-1-2
同級生- リリー自由詩7*24-1-2
3+1- atsuchan69自由詩12*24-1-2
燃える!- 田中宏輔自由詩11*24-1-1
除夜の鐘- レタス自由詩6*23-12-31
いちおう記述- ナンモナ ...自由詩2*23-12-31
葬送- レタス自由詩6*23-12-30
小さな国の小さな町の小さな暮し- けいこ自由詩10*23-12-30
ナメクジの唄- レタス自由詩9*23-12-30
新春・年の瀬の句- けいこ俳句3*23-12-29
青空とレモネード④- おぼろん散文(批評 ...4*23-12-29
古い光- ちぇりこ ...自由詩14*23-12-29
お骨の味噌汁- 松岡宮自由詩13*23-12-29
珠玉- レタス自由詩10*23-12-28
想い- レタス自由詩10*23-12-28

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