そのころの
ぼくの悲しみは
保健所に連れて行かれる猫を
救えなかったことで、ぼくの絶望は
その理由が彼女が猫は嫌いだからという
自分というものの無さだった
ぼくの諦めはその翌日も同じように ....
空は一面しかない
大地も一面しかない

あり得ない世界には
空が何面もある
大地も何面もある

私は
真面目に詩を書き上げるつもりなどない
真面目に詩を書き上げる才はないのだ

 ....
  うたわないディランと
  自殺をしないカート・コバーン
  ビー球の 転がりのなかを
  夕焼けが駆け抜ける
  きみにあこがれる

  いつか人生に
  椅子を失くす日、
 ....
さみしくて さみしくて 冬・ひとり 
さみしくて 人・独り 灯をともす

生まれいで 独り死ぬ かなしさよ
されど我の手を握る友がいる

我は頼る 愛と赦しを 死んでも信頼する
我は憩う ....
チーズを食らうように
女を抱いた後
俺はなぜか
冷たい海にすむ
尖った魚じみて

触られたくなかった

愛があれば
離れたくないのならば
愛がないのだろう

深まりゆく秋
レ ....
何も無い場所に触れると光が割れ
もうひとつの陽が現われた
うつしみ うつしみ
いつくしみのない ただよい


重さの無い象が荒れ野に降り立ち
風の内の水を見ている
光は ....
あかい火の粉をまき散らし
舞いあがり旋かいする
太陽の核とひとつとなり
金色に変革をとげた
不死を身に宿したフェニックス
すべての民族はあなたに希望を見いだし
その杯をいただきます
不死 ....
子どもがかけてゆく
風船をおいかけ
風にとばされ 
鬼にけとばされ
影をおいかけ
雲のかなたにとんでゆく
子どもが泣いている
夢をおいかけ
鬼においかけられ
かけてゆく
小石につま ....
雲のなかの金属たちは
艶やかな焔となって、

夕暮れに言葉は燃えた
頬を赤らめるしかなくて
赤々と燃えた

だが街は暮れていくばかりだ
街頭の影が背伸びをしても
たしなめる者もいなく ....
うねる海岸線にカモメが群れる
風をうけて舞い上がり飛んでゆく

白いシャツに透ける輪郭は
子供から大人への通過点

白い砂は貝殻の破片を散りばめ
遠い島に流されてゆく

アゲハ蝶の羽 ....
鉄の嵐の翌日に
ガジュマルの若葉が
青黒い焦土から
そっと芽吹いた
たくさんの血が流れた
悲しい焦土から
おだやかに命を紡いだ

祈り
叫び
呼び
思い
気遣い
耐え
ある ....
陽の光で焦げついた表びょうし
ページをめくるたび
懐かしい香りがひろがる

時代のおもみを指で感じては
ため息ひとつふたつ

栞のよつ葉のクローバーは
貴女あての恋文にとみちびいてくれ ....
綺麗な言葉を並べることができない
穏やかさや 潤い 愛を語りたいのに

瞬間の歯車の中で繰り広がれる物語
悲しみや 苦しみ 
ささやかな幸せさえも 零れ落ちてしまう

通過点の 点のよう ....
夜風はぬるく低きを流れ
あちやこちやに華が咲く

そこかしこ
手が絡み合い蓮に成る
ゆらりぬらりと結ばれて
愛しきものを求めるか
赦せぬものを求めるか
ただただ生を求めるか
手の群れ ....
いい意味で
伏流水は川底を
映すのであろうか? 

その顔面を
嗤う筋筋を
その人の
あとを追って
こんな風に
なってしまった


砕けないよ

砕けるほど
かたくないもの


流れないよ

流れるほど
弱くない、はず


砕け ....
  晴れた
  青い ひかりたちのなかに
  つくえが 落ち葉を待っている

  いりくんだ緑にはずむ
  からすうりのかなしみは
  朱く 苦く あまく

  なんども 熟れ ....
茄子の煮浸しではないけれど
この星に入り浸っている
それが何の因果応報かはわからないけれど

人間が
人が
ヒトが
そして私が生きている実体
生きている正体

ヒトの煮浸しは
美 ....
詩は朝食前に書いている
夜が明けない前に起き出して

詩は出勤前に書き上げる
汚れた水を絞り出すみたいに

私が私であるためには
どうしても詩が必要だ

理由はわからない
たとえ解 ....
天の川      A train crossing
渡る列車     the Milky Way
         is
忘れられて    forgotten
         and has ....
思いどおりにならない

今日一日さえ

ましては人生も

思い通りには

はこばない

待たねばならない時がある

全ての時に時がある

飯を食らうのに時があり

寝転 ....
手紙がある

うす桃いろの
手ざはりのよい 小ぶりな封筒の
崩した文字の宛て名も品が良い
封を切つて なかを開けるに忍びなく
窓際の丸テーブルに置かれてゐる

さて 何がか ....
糸を伝わる震えとぬくもり
声の往信が私達をつがいの鳩にする

時間が道路なら振り返って走ろう
白線にそって回顧の草を摘みながら
あの白い家屋に飾ってある
陽に焼けた一枚の写真を目にするため ....
青空 雲一つ浮かび

景色 燃えるように色づく

窓辺に陽光 差し込み

ひかり散らばる

初冬の空気 冷たく冷え

朝晩はコタツに頼る

時は移ろう 春夏秋冬

人は年老 ....
空白 余白 余韻 

無音 ない ない ない

白 しろ 

何もない 

ただテーブルにみかん

ひとつ

空間 から 殻 からからと

無 無 

空っぽの私に
 ....
小学生の僕
真夏の昼下がり
祖母の家で寝ていた
自由人の昼寝だ
窓を開けて寝ていた
網戸を閉めて寝ていた
虫に食べられないように

思い出したかのように降ってきた
雨の音を聞いていた ....
命を頂いて生きている
だから頂きます、というらしい
けれどそれはそんなにありがたく
罪深いのだろうか
鶏が産み落とした精の無い
卵をいくつも使ったケーキは
悪徳の味がするのか
命を失った ....
天高く
伸ばすてのひらヒラヒラと
透きとおる風、雪舞わす風

あなた待ち
こころがきゅんと鳴る音と
聴かせてあげたいシャランと月光


倒れ込む
キラキラ夜空の下の街
初冬の ....
自分を大切にできる妻は

他人をも大切にする

働き者で、勤勉で、怠らない

人を助け、人のために祈り

人の話をよく聞く

謙遜で、高ぶらない

私はそんな妻の姿に

キ ....
昔からパジャマを着た事がない
寝る時は冬場でも下着だけ
それでも
夜中に悪い夢に魘されて
はっと目が覚めた時は大概冷たい汗をかいている
そんな時はなぜかオシッコも満タンになっていたりして
 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(7754)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日々- 帆場蔵人自由詩418-11-21
あり得ない世界には- こたきひ ...自由詩418-11-21
転がり- 草野春心自由詩518-11-20
冬・ひとり(人・独り)- あおいみ ...自由詩118-11-20
チーズ- ゴデル自由詩3*18-11-20
ひかり結ぶ手- 木立 悟自由詩118-11-19
フェニックス- あおいみ ...自由詩218-11-19
鬼ごっこ- あおいみ ...自由詩118-11-18
炎色- 新染因循自由詩5*18-11-18
- あおいみ ...自由詩418-11-18
鉄の嵐の翌日に- Giovanni自由詩5*18-11-18
ふるい詩集- あおいみ ...自由詩518-11-18
土曜日のハーフムーン- あおいみ ...自由詩4*18-11-17
- 帆場蔵人自由詩5*18-11-17
綺麗な湧き水- ナンモナ ...自由詩4*18-11-17
ガラスの心- 犬絵自由詩418-11-17
すばらしい秋- 草野春心自由詩418-11-17
この星の上から- こたきひ ...自由詩318-11-17
私が私であるためには- こたきひ ...自由詩618-11-17
- AB(な ...自由詩6*18-11-16
時の鐘を待つ- あおいみ ...自由詩3*18-11-16
秋にとどいた手紙- 石村自由詩20*18-11-16
世界は泣いている- 由木名緒 ...自由詩15*18-11-16
青空雲一つ- あおいみ ...自由詩118-11-16
みかん- あおいみ ...自由詩218-11-16
少年は自由だった- 小卒自由詩318-11-16
シュガー・ブルース- 帆場蔵人自由詩818-11-16
キラキラ、初冬- 秋葉竹短歌818-11-15
キリストの似姿- あおいみ ...自由詩118-11-15
悪い夢に魘されて- こたきひ ...自由詩318-11-15

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