ガムをやめる
願掛けかも知れない
じぶんという磁場や意志や真摯さを
試しているだけかも知れない
だからどうだと言うのだ
おれはきみの災厄を吹き飛ばせるか
ガ ....
ピックガードにトリがとまっている
博物図鑑から飛び出してきたような
ハルなんだから
もうハルなんだから
ライト・ゲージで
8・ビートで
送りの歌でもかき鳴らそう
ハードな ....
あの春から この春がやって来た
馨りはまだ手のひらの上
ふわっと小さな宇宙を乗せて
ここへ ここへとやって来た
呼び覚まし 瞬間にカチッとアルバムにはまる
大事な 大事な一期一会を刻んで ....
僕がサラリーマンだった頃
自称自由人らしき若者に侮蔑されて
僕が学生だった頃
就職組から学生なんて甘いよと言われて
結構傷ついて考えたあげく
僕は鳥になって
いつか誰も知らない ....
そのトラックの荷台の隅に乗せてくれないか
行けるところまで風を感じて町を出たいのだ
彼方の空は晴れているのにこの町は陰鬱に曇っている
陽気に歌って曇天をたたこうか、どんどん、どんどん
町は ....
つまらない朝の翌朝
何もなく 考えたくない
私の頬には きっと
アザのような憂いと きっと
果てもない希望とがあるのだね。
分からない 分かることのできない
企まれた理由が いま
私 ....
自信をなくしてしまっているのね
あなたは
何もかもなくして
捨てられた{ルビ花束=ブーケ}みたいに道路のうえで
眠ってしまっているのね
眼を開いたまま
こんな真昼なのに
あなたを恐が ....
ひとつおいてみる
こころ見つめて
おいてみる
言葉ふたつ
みっつおいてみる
雨に濡れてみる
空をみあげて
濡れてみる
闇にふれてみる
夜によりそい
ふれてみる
こ ....
紫色の 斜陽に
己を とらえ
枯れた 霊感を
意識に 濁す
知恵の 廃水が
病める 回路に
淀みを つくり
思考を 乱す
非望を 希釈し
心に 流れ
微熱が 気化し
目蓋 ....
タコのようにグニャグニャと
海月のようにゆらゆらと
力を抜いて
くにゃくにゃ ぐにゃぐにゃ
プリンのようにプルプルと
ゆれながら
やわらかく
心地よい感触
ゆらゆら グニャグ ....
片脚のない猫を憐れむな
いまに彼の眼は空を捉え
あらゆる発情を置き去りに
屋根伝いの助走から
地平の奥へ消える
翼は
陽光を弾く埃に散り
クレイアニメの世界を
くしゃくしゃにするのだ!
なんだか疲れてしまった日は、
おいしいパンを買って、一人でこっそり食べちゃおう。
僕らは何度でも、この世界に生まれる。
善を鏡のように磨いて、
小さな公園の隅においてみた。
来る人、去る人、
小さな池を覗いては、
帰ってゆく。
まるで善を見たような様子で。
鏡の存在に気づいても、
誰も恐れない。
今 ....
自分が自分以外の何者であった
ためしはない
心臓と言うポンプが血を汲んでいる
間しか生きられないんだよ
阿呆につける薬
なんてないんだからさ
頭が痛い
割れるように痛い
....
生真面目に敷き詰められた文字と、憂鬱な空が疲労を連れてくる。
さりげない優しさに中途半端なプライドを傷つけられたり、上ったり下ったりする感情と気分に振りまわされる日々・・・
ふと窓越しに外を見ると ....
小さな神様は二人いて、一度現れて
そして影となり、二度と現れなくなった
とてもむかしから飼っている犬がいる
夜は犬小屋で静かにしている
死んだような影を落として
鳴 ....
予報通りに冷たい雨が降る
濡れたアスファルトに梅の花びらが貼りついている
わたしがこの世に貼りついているように
未練たらたらと貼りついている
こころは
なぜか孤独と失望に染色され
....
キラキラと輝く明るい瞳の奥、不思議そうに・・・覗き込んでは吸い込まれる。
交差点付近で、憂鬱な日々にさよならして、新しく生まれ変わった貴女。
楽観カンカンカン感謝して、ぽっぽっぽっぽっポジティブに ....
己を 持続する
法則の サークルが
正常から 混沌へ
逸して 狂った
民謡や 数列が
混濁し 雑駁に
焦燥と 錯乱とに
情操が 破綻した
海馬を 蹂躙する
暗黒を 震源とし ....
(自覚は棄てるから、かまわないで)
爪を刺す
その心臓に艶めかしい
傷つけてから別れてあげるよ
手を出したい
憧れの人にはお酒より
大事な愛があったのでしたよ
凍りつ ....
悲しいような
苦しいような
いまが
幸福>絶望のいまが
永遠に?
どの道いこうがトラブルはある
永遠なんてどこにあるだろう
思い通りにならないことが
....
枯れ果てている
こころ
それを吐露するように
とろとろと
求め 失い 奪う
それで存在しうる自我
魂に一滴の愛をください
こころ
とかしてください
人生を
自分を
人 ....
おはようの欠落
とんぼ返りはほとぼり冷めて
新たな縄を巻き付ける
寝たきり老人さながらに
青を見上げて潔く
骨が軋んだ音の向こう側には
太陽を嫌う吸血鬼はもういない
新聞の三面記事と遅め ....
(自覚はしているから、かまわないで)
爪を研ぎ
嫌いな人に従わない
決意を固めて川べり歩くし
断つ言葉
憧れをこめ好ましい
十や百の方便を断つ
凍らせた
世界が広が ....
生老病死のなかで
いちばん
無自覚だったのは
こうなってみてはじめて
生だったのだと思う
扁桃腺の癌がリンパにとんでいた
ペット検査をしたのだが
それ以上いま ....
曇り空の街
みあげれば梅の花
川の水はぬるくクリアにゆるやかに流れ
白鳥は電線で獲物を狙い
桜の蕾は春をはらんでいる
曇り空の街
赤子を抱く若き母は
通りすがる人に優しく微笑む
土 ....
場所を変えても同じ
人を入れ替えても同じ
自分が
動かなければ
世界は変わらない
いつもなんとなく突っ立って
ああ狭いなって
言ってるだけだから
私は
雲に
貝殻の内側みたいな光の
虹が
なんど見ても映っている
なぜ
初心を忘れてしまいそうになるくらいの
たくさんの金が毎月入ってきている
服や靴、食事やタ ....
ふわりふわりと、スプリットステップを踏む感覚で、雑用を追いかける。
汗ばむ空の果て、クリアさに欠ける世の中は、ウインブルドン。
脱力とリラックスはヨガのようで、タコのように柔らかく、しなやかにスイ ....
母のお墓は沖縄にある
もうしばらく行っていない
妙に血が騒いで
沖縄の足元に近い青空を思い出す
久茂地交差点 よくニュースに出てくる景色
那覇で語ったことはなかった
自分にしか関心がな ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271