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国道沿いの店が
またひとつ閉まるらしい

馴染みの店ではないから
暮らしに困ったりはしないが
こみ上げてくるのは
素直な寂しさだ

どうすることも出来ない
寂しさだ

こ ....
聴きたい言葉があるから
言葉を選り分けがちだから
わたしのうたは
時々停まる

勝手気ままな振る舞いなのに
まわりは優しく熱してくれるから
溶けて、冷えて
溶けて、冷えて
わたし ....
猛暑とよばれる森のなかで
わたしはいつしか
魚になった

あまりに場違いな
魚になった


だれも皆
自らの汗を拭うことに
気をとられ過ぎているから
辺りはいっそう
潮にま ....
虹色アゲハをご存知ですか
あなたの夏を
叶える蝶です

虹のたもとには
たどり着けない要領で
どこにも留まりません
その蝶は


伝説だとか
まぼろしだとか
ひとは気づ ....
夏のおわりの
アスファルトのうえに
蜂がひとつ
死んでいた
もう、
怖くもなんともない有様で
蜂がひとつ
死んでいた

この蜂の持つ毒針は
柔肌に痛みと腫れをもたらすに十分で
 ....
さほど
離れてはいないところ、の夏

されど
懐かしさがにじみ始める、夏



夕暮れを
言葉で描いてみるけれど

この手に握る貧しさが
あらわになるだけ



 ....
木のおもちゃには
ぬくもりがある

けれどもそれは
物の扱いに手慣れた
おとなの語り

おさない子には
木は硬い

角を落とそうが
やすりをかけようが
木の硬さはなくな ....
見えないものに
なりたいな

癒えないものに
なりたいな


光らぬものに
なるもよし

至らぬものに
なるもよし


切れないものに
なれるかな

消えないもの ....
アラガイsさんの千波 一也さんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
様変わり- 千波 一 ...自由詩423-8-17
カナリア- 千波 一 ...自由詩423-8-6
猛暑- 千波 一 ...自由詩323-8-4
虹色アゲハ- 千波 一 ...自由詩223-8-2
ささやかな羽音- 千波 一 ...自由詩515-9-11
長月にすむ- 千波 一 ...自由詩514-9-19
木のおもちゃ- 千波 一 ...自由詩314-1-11
うてな- 千波 一 ...自由詩5*11-11-30

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