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君はいつか僕に会えるだろう
人は意外とかんたんに
見知らぬ遠い場所までいくことができるから
僕も毎日、想っていた
父さん母さんに連れられて
テニアンやサイパンにまで
砂糖黍畑を ....
明け方に、右の乳房に奥深く
喰いこみし百獣らのざわめき、
さわさわと
君が心、ここにあらず。
おごれる春はさみしく単騎、千里を走り
凍れる冬の黄河もろとも 旗ともに渡 ....
「大事なのは、ギアがガチッ!と切り替わる、あの瞬間」
暗い真夜中の道路、車を走らせていく、
今夜は寝ないかもしれない
光る猫の目のように黄色いヘッドライト、
センターライン追いかけ ....
新月の深い闇夜はいつも
晩夏の有明海を思い出す
まだ19歳のひとり旅だった
熊本長洲港から最終間際の有明フェリーに乗船し
対岸の長崎国見の多比良港に渡った
フェリーに親しげに ....
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小さな南の島の
星砂の浜に
小さな青海亀が生まれました
波の泡のように柔らかな水色の甲羅を背負った
たくさんの子海亀たち
まあるいお月さ ....
その髪は毒の蛇
歯は鋭い猪の牙
青銅の手に 黄金の翼を持つ
彼女の姿を見た者は
全て石となる
神話時代の醜い怪物メデゥーサ
乾いた丘陵のうえの神殿が
....
最近では人の姿もめっきり少なくなった
街角の公園
細い木立の合間
ブランコが木枯らしに揺れる
寝そべり始めた太陽が
砂の上にいくつも影を落とす
錆付いた ....
飛行機に乗っていますか
それとも鳥になりましたか
空はあまりに高すぎて
あなたの姿が見えません
風はあまりに強すぎて
あなたが何処にいるかがわかりません
今日は雲が ....
波打ち際の流木に
白いワンピースの後姿
沖に向かって風が吹いたとき
彼女の瞳は
黒曜石のように輝き始める
白のスカートを翻して海を渡り
愛した故郷の港や島影が遠くなると
こ ....