しろい色したどうぶつの、
アルビノ

陽がのぼることをよろこぶ彼女は
しろい色したどうぶつだ
泣き顔がうつくしいと言ったのは
まぎれもない事実だよ
うまれた瞬間そう感じたんだ

ほしがうまれてしんでゆく
ぼくが手をつなげない宇宙のはなしさ
彼女はねむるだろう
パズルのピースはすべて用意されていると信じて疑わない
しろい色したどうぶつの
頬に透ける毛細血管が
うつくしい、うつくしいんだ

たいようはきょうも彼女にあいにくる
ほしはきょうもうまれてしんでゆく
どうぶつではいられなくなったケモノのぼくは
ねむれなくなってしまったの
愛しいものを憎むことしかできないあたまなら
はずして捨ててしまいたいとおもうのに。


自由詩 しろい色したどうぶつの、 Copyright アルビノ 2007-06-10 21:01:20
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