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ほんのり朝日が差す狭い部屋
人が縦横無尽に眠る中で目覚め
I氏と目が合った
時折蘇る甘苦い記憶
I氏は誰もが認める男前
気さくな好男子
でも
踏み出す勇気 ....
親友に逢う夜
朝からつま先が浮足立つ
去年の秋 中津駅で飲んで以来
大学を出て
四百年以上続く造酒屋に勤め
今や重鎮の彼女
彼女が選んだ店で待ち合わせ
少し遅 ....
職場での問題やら
他色々と
出口が見つからず
地団駄を踏む心持ち
状況がすぐ見えず厄介である
自分を少し見失っているよう
これはいかぬと思い
久方ぶりにお茶を ....
昨日から怒っていた
珍しく怒りが収まらなかった
なので
タロット占いに行った
占師の見立て通りの三ヶ月間だったことが
背中を押した
占いへ行ったきっかけ ....
信州で得たお金で
京都に戻った
ほぼ行方不明は継続中
ある日 清掃車に
乗っているバイクごと撥ねられた
気を失ったのは人生初
目を開けると
周りに人の足 ....
僧侶の方が
学者から聞いたという話を聴いた
生命の尊さの話
胎児がいる羊水は
何十億前の太古の海と同じ成分だと
何十億年かけて人間に進化したことを
母親は十月十日で ....
薄鼠色の空
雨を見ながら温泉に入った
背後は鬱蒼とした山々
纏い付く滑らかな湯
一人きりの湯場にはしゃぐ
足音に振り向くと
こんな平日
こんな辺鄙な所に誰 ....
今日は月曜日
朝から色々色々色々
そんなこったろうと思っていたけれど
こんな日は自分をもてなす
蒸しパンを蒸かす間
烏龍茶を淹れる
私の茶壺は
茶色のぽっ ....
四角い窓から月が見えた時
この頃だったなと思い出す
琵琶湖の西
鯖街道を通り
原生林を間近に感じるログハウス
まだ肌が艷やかで
自分が美しいと思い込んでいた頃
....
もう二十年近く
髪はショートヘア
気に入ってしている
昨日 少し伸びた部分を
自分で切って切り過ぎて
朝から鏡を見て見て溜息
越して間もないので
挨拶しか ....
仕事終わり
無性に
他人が作ってくれるものを飲み食べたくなる
帰り途には
コメの付く名の大店喫茶店がある
窓際に座り
あったかいカフェオレとサンドウィッチ
ゆ ....
三宮駅で待ち合わせ
古い喫茶店で少し話してから飲みに行く
学友とバンドを組み
ミニスカートでギターをかき鳴らし
絵を描きバイトをし
夢のために人々の間を飛び回り
....
「あなたが入っていたらいいのに。」
その一文に鷲掴みにされた
先日送った小包
そのお礼の手紙
初めての あなたからの手紙
美しい字で書かれた宛名を見て
あぁ、そうだ ....
ふいに聞こえた浜省の曲
つけっぱなしにしていたテレビからだ
こういう時
音楽と記憶は切り離し難いとつくづく思う
もうすぐ誕生日だから
呼びかけてきたのかな
そん ....
真夜中
自転車で無理矢理二人乗り
皆を出し抜いたみたいになった
どこでスイッチが入ったのだろう
タイプではなかった気がする
連れ去られるように走った尼崎の街
我 ....
不思議なもんだな
あの頃の私たちは
そんなに仲良くなかった
むしろ苦手だった
声変わり前の甲高い声で
口うるさく言うから
でも あの日
合唱コンクールの日 ....
車窓から見える白樺の森
希望の街を後にして
着いたのは無人駅
ボストンバッグを肩にかついで
見渡す景色に唖然
世界でたった一人になったかのよう
同時に
心 ....
ひだかたけしさんの花野誉さんおすすめリスト
(17)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
I氏の手のひら
-
花野誉
自由詩
9*
25-6-29
親友と飲む夜
-
花野誉
自由詩
9*
25-6-27
茶を点てる
-
花野誉
自由詩
14*
25-6-26
タロット占い
-
花野誉
自由詩
8*
25-6-21
初めての記憶喪失
-
花野誉
自由詩
9*
25-6-19
太古の海
-
花野誉
自由詩
14*
25-6-15
きのくにの湯
-
花野誉
自由詩
7*
25-6-10
六年目の茶壺(ちゃふう)
-
花野誉
自由詩
9+*
25-6-9
ストロベリームーン
-
花野誉
自由詩
8*
25-6-7
花の人
-
花野誉
自由詩
7*
25-6-5
雨日和の昼寝
-
花野誉
自由詩
9*
25-6-3
娘の誕生日
-
花野誉
自由詩
8*
25-6-1
横浜からの手紙
-
花野誉
自由詩
8*
25-5-29
葬送曲
-
花野誉
自由詩
5*
25-5-26
キツネ目の人
-
花野誉
自由詩
14*
25-5-23
迷路へ
-
花野誉
自由詩
8*
25-5-21
信州へ
-
花野誉
自由詩
13*
25-5-11
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