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始発の朝に
腹を割いたら
群青があふれだし
膝をついたまま
脱落を選んだ
履歴書はよく燃えて
約束された未来は焼失した
何者にも名づけられない自分が
裸で社会に投げられ
すりむい ....
集めた希望を花束に
流した涙を水瓶に
心踊る日々に清冽を
あらゆる悪業を踏み台に
星に立つ人は
あらゆる光を通し
その身をもって
御旗になる
ここは一つの通過点
宿命逆転の
....
今日こそは、花村さんをばっちりエスコートしようと思って、一緒にパスタを食べにきたわけだけど、メニュー選びからつまずいてしまう。
どうしよう。
「私、カルボナーラにするね」
花村さんがそう ....
「ねえ、笹井君って、ねこ好き?」
「ん? ねこ?」
「うん、ねこ。あの動物のねこ」
「好きだけど。それがどうかしたの?」
「今、飼ってたりする? 」
「ううん。ちょっと前まで飼ってたけど、今 ....
忌々しいほどに恋しくて、苦々しい
痛々しくて、煩わしいくらい好きで、
赤い、嘘みたいに
儚いくらい、赤い、会いたい
水平線、ずっと先
浮かぶ、青い星ふたつ
さみしい、むなしい
花の時 ....
聡明な月明かりに照らされて
抒情が三番ゲートを離陸します
ホワイトライトの街明かり
滑走路にして飛び立って
神話の住まう星座たち
星図に道を定めたら
たばねた祈りを動力に
さ ....
タイムマシン?
そんなの、もう爆破したよ
いらないんだ
変えたい過去も
見えない未来も
今、この一瞬には追いつけない
勝ち取ってきた虚しさも
選び取ってきた愚かさも
全部背負え ....