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* まご
孫という字は
花に似ている
近くで見れば
込み入っているのだが
遠視眼で見れば
花に違いないのだ
わたしは間違っていた
孫を見ていれば
それがわかる
虫けらもあり ....
水面を自在に動き回っていた
水すましはどこへ行ったのだろう
少年の高慢や恥辱など
とっくに澄んでしまっている
池に沈むしがらみは
百舌や川蝉のように
とび越えねばならぬものだった
....
名もないような
草花があるのだろうか
たとえ雑草にしても
知らなかっただけなのに
心にとまったなら必ず
名を呼ばねばならない
気にとまった草花の名を
知らなければそれ ....