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幼い頃は骨格模型が怖くて
理科室に入ることが嫌だった
火葬場という言葉も怖かった

今年はオーバードーズで逝ったきみと
幼なじみの岳父を弔って
真白い骨を拾った

そしてまた
父母と ....
木々の若葉は風に揺れながら
五月の歌をうたい

雲は羊たちのように
西から東に駆けていく

ぼくはクスノキのブランコに揺られ
港に浮かぶ洋紅色の貨物船を眺めていた

きみはマーガレッ ....
私という存在は
銀河の端に灯る刹那の光なのです

それ以上でもなく
それ以下でもない

巡る季節に酔いながら
下手な歌をうたいます
誰かに届くように
誰かに問い続けるように

私 ....
風に吹かれて
彷徨う路は
振り返ると既に消えている
星々を眺めていても
狂った軌道を示しているだけで
お似合いの月と鏡はひそかに話し
ぼくを騙そうとしていた
時計の針は止まり
星の降る ....
今朝はメジロの歌声で起こされた
そのソプラノが心地良かった

たぶん桜の蜜を啜っているのだろう
ぼくは苦い珈琲が好きだから
きみとは仲良くできないかもしれないけれど
明日の朝も
その歌声 ....
きみがいない間
ぼくは代わりに
盆栽の水遣りをした

欅の古木に
きみは延寿という名を付け
大切に育てていた

細かな若葉を季節通りに芽吹かせ
今年も元気だよと
ぼくに告げた

 ....
きみの純潔は
透明な水晶のようで
とても傷つきやすかった

ぼくという毒薬を飲み込んでは
嘔吐を繰り返し
それでもぼくに優しさをくれた

十五年という歳月は白色矮星よりも重い

風 ....
今年彼女は桜をみることはない

大学病院のICUに閉じ込められ
チューブや配線にグルグルと巻かれ
モニターの画面に規則正しい波形が映る

何が悪かったのか誰にもわからない
本当のことは
 ....
磯野波平に良く似た教授は
ステテコにラクダの腹巻姿
団扇をパタパタと仰いで

トリスタンの加速器に行ってみるかい?

はい 是非とも!

では
このカウンターを胸に付けて放射能を測定 ....
師匠が言ったことを思い出す

若いということはバカなこと だと…

何故ぼくはこの歳になってもバカなのか

大切な珠玉をアスファルトに叩きつけ

深い傷を負わせた

それは自分を傷 ....
ずぶ濡れの子猫が鳴いていた
寒さで震えている
ニャァ… とか細く鳴いたので
ぼくは自宅へ連れて帰った
タオルで拭いても鳴いている
ミルクを与えても口にせず
ぼくはどうしたら良いのか
解ら ....
ぼくは道化師
老いたピエロ

観客を笑わせては
ご機嫌をとっている

化粧に隠した顔は誰にも見せない
眼尻に描いた紅い涙は乾いている

手品を見せてはため息を吐かせ
夜毎繰り返す芸 ....
黒曜の夜は
月灯りに照らされて
舞い落ちる 舞い落ちる
桜の花を待っていた

きみと手をつなぎ
花びらに埋まろう

物語りを聞かせてあげるから
花の{ルビ褥=しとね}に抱かれながら
 ....
ぼくはインドの山を登っていた
岩に座る行者がいたので聞いてみた

この岩にどれほど座っているのですか

久遠と言えば久遠から
刹那と言えば刹那から此処に座しておる

久遠と刹那は同じこ ....
月の鏡は夜空を隠し
星々が眠りに就くから
夜の散歩もゆるしてくれる

湖に映る光は月と仲良しだから
微かな風が春の{ルビ詩=うた}を歌い
ささやかな祝福を奏でてくれる

きみとの約束は ....
青すぎた空に
愛と憎悪の螺旋が渦を巻いていた

透明な視力には
それが耐えられなくて

ウオッカをあおっては
炎が喉を通り過ぎていく

遠い記憶の底をたどるけれど
深海に潜ることも ....
言葉が届かない

グラスを傾け

紫煙に漂いながら

伝わらない伝言を待つ

その裏側は解っている
昔言えなかったことが
今は言えるよ

あの頃のぼくは
たくさん求め過ぎて
きみの優しさがわからなかった

世間の噂では
きみは独りで鍵盤を弾いているらしい

あの日は雷雨が激しくて ....
狂った時計を森の奥深く
猫の眼時計店に持って行った
ギィーと扉を開けた

こんにちは… 時計を直して欲しいのですが

店主は黙って文字盤を確かめた

これは狂ってはいないよ
ほら 見 ....
暗い朝に
経を読み
香を焚き
粥を啜り
写経する

日々の修行を守り
仏に祈る姿が美しい

自ら幽閉した世界が心地よかった

ある日の雑踏に赴き
托鉢に出かけた昼下がり
涼し ....
冴えわたる月の光をうけて
抱かれた夜の夢をさぐる

朝日に照らされたベッドに
あなたの影はすでになく
夢はいにしえの物語となってしまった

あなたはまた何時か来ると信じても
私の胸は不 ....
南天に座したる青き狼の星よ
我に力を与え給へ

高鳴る心と引き換えに

天を動かす力を
海を裂く力を
大地を砕く力を

愛するものを守らんとする
命の鼓動と引き換えに
我に力を与 ....
恋は太く短く
愛は細く長い

恋は甘酸っぱいかい
愛は重く苦いかい
それを知りたくて
ぼくたちは生きてきた

わかりたくて
わからなくて
ふたり暮らしたね

何時の日かぼくが息 ....
公園の水面に睡蓮が咲いている
ウスバカゲロウがふわりふわりと飛んでいた

ときおり
魚がポチャリと水面を跳ねる

貴婦人が日傘をさして橋の上から
池の睡蓮を眺めていた

ぼくはベンチ ....
少年は命の秘密が知りたくて
東の岬にいる賢人を訪ねた

賢人は灯台のレンズを丁寧に磨いていた

あの… ぼくは命の秘密が知りたくて参りました

ほう 命の秘密とな…
この世のすべての現 ....
働いた手のひらをそっと見る

森を彷徨いうずくまる

{ルビ闇路=やみじ}の{ルビ褥=しとね}{ルビ花埋=はなうず}み
生まれてしまった歓びと
生まれてしまった悲しみに

風に吹かれて
杖を探りながら
琵琶を抱え
漂泊の旅は果てしない

春には花を愛でて歌い
夏には蝉しぐれを歌い
秋には舞散る葉を歌 ....
ぼくの瞳が濡れているのは
遠い空を眺めていたから
涙なんか流しはしない
大丈夫と言い聞かせ
春の{ルビ詩=うた}を歌おう
車を買うことになってディーラーに行った
担当者は車じゃなくて部屋の間取りを説明し始めた。
3LDKで賃料は15万
我が家は荷物が多いので3LDKでは狭いので
4LDKは無いかと聞いた
担当者 ....
どんなに遠く離れていても
心かよわせた日々は忘れない
きみだけを見ているから

大きな虹が蒼穹を渡り
ぼくを呼んでいる
あの虹の向こうへ行けば
きっときみに逢えるから

ぼくは走る! ....
アラガイsさんのレタスさんおすすめリスト(88)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ヨコハマ- レタス自由詩6*24-4-22
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明日- レタス自由詩6*24-4-13
朝の歌- レタス自由詩11*24-4-11
小さな世界- レタス自由詩8*24-4-9
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花曇り- レタス自由詩6*24-4-6
高エネルギー物理学研究所- レタス自由詩7*24-4-3
珠割り- レタス自由詩5*24-4-1
まどろみ- レタス自由詩6*24-4-1
セフィニ/幕切れ- レタス自由詩5*24-3-31
花埋み- レタス自由詩5*24-3-29
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