さしこめる月光
秋葉竹


 

救世主さまは
人類を救済されたのだろうか?

本来なら
すでに滅びているはずの
愚かな人類を

いまだ
生き延びさせてくれてるのだろうか?

それとも
これから
間近に滅びゆく定めの愚かな人類を
救ってくださるのだろうか?



さしこめる月光の
音色が今夜は
七色のアコーディオンみたいに
聴こえるから

しあわせ色はたしかに
世界というガラスが砕けるような
キラキラとした輝きを
わたしたちに
しっかりとみせてくれるだろう
それでその網膜に
なにを残せるのかは
知らないが

ただの夜風が
髪を撫ぜるよ



だめじゃない
生きるためには命さえ
焼いて勇気を燃え上がらせてる









自由詩 さしこめる月光 Copyright 秋葉竹 2024-04-16 19:09:47
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