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風に叱られた旅人が
背を向けた空は
どこまでも追いかけてくる遠ざかる空


色の無い窓めがけて
覗くように聴こえてきた音と音と音と、
その音達の、遠き想い出


いつしか、
ひっ ....
季節はいつの間にか
窓の景色として生まれて来る

わたしは、
季節を食べることもできる

触れることもできるし
ときには、憎むことさえできるのに

馬車のように疾走る季節を 
掴ま ....
嘘をつけない君が
いま溺れかけてる
なのに、泳げるフリをして


「いつも踊ってるだけ
 こんな風にいつも こうやって」 
           ソウ言ッテ
道のない道のうえに 明日を ....



その痕のことは、
何も知らない
水たまりを、
陽気なアメンボが通りすぎたあとのことは、何も……
みずうみに、
きみが爪先でたてた水の音も、
寝転んで何かを囓ったり、口のかなで ....
+



枯れ草に香水を垂らし
毒を取り去った美女の白い手
いま、土を染めた雪の
冷たい抱擁がそう見える。

ミルクを朝がきれいに嘗め
吹雪の中で夜を過ごした君の黒髪
あの、頬を ....
  

      不意に、居場所が消えて


          通り過ぎた記憶が深まる


       燿りなく途絶えた門を


     独りくぐり抜けようとする度

 ....
太陽の嘘を
夜が暗殺する
一瞬の未来がもう過去になる時のなかで
眠らない傷痕だけ
硬いソファで微睡んでいる
あしの裏が焼け付きそうな砂の上を
わきに浮き輪を抱えながら
生き物のように往復する波へ向かって歩くとき
ぼくらは〈ビーチ〉を忘れる。

まったく別の場所で
余所余所しく産み出した
接点を ....
退屈な視界の
全てが、溢れすぎた日々に
起動してない「君は」
水)すらも上手く掴めなくて、

校舎の裏に広がった狭すぎる死海で、
小さく交わされている大きな幻

水鉄砲を手に取って ....
  全開にすると全世界が流れだす蛇口を、今日もきみは10%ひねる        ●●四角くゴロリンコ●●
まっすぐに見える意味が●まぶしいったらありゃしない
  伸び縮みしてシナる●俺のパーツのように
難しい文字じゃないのに●欠片をさがして生きている
 ....
またひとつ一瞬が結晶化する。また1つ。それは、速度が潤うにつれ揺蕩う一瞬となり、群れから剥がれ落ちるように、また1つの一瞬となり結晶化する。点滅するこの世界の、瞬く一手一手は、奥に潜そんだ不可視の秒針 .... 蒼い空が 遠くて
余計に悲しいのは
僕が
1羽のウサギだから

カメに負けたあと
どうなったのか誰も
知ろうとはしない
色褪せたウサギ

透明な過去の中に
遺失されたまま
埋ず ....
ここでは、詩作品『風土記シンボリック』(作 地の果ての嘆き)を取り上げて
ごく簡単に作品評を試みる。

(作品のURL:http://mb2.jp/_prs/8435.html#S0)

本 ....
白い柱の背骨を
クネらせた
憂鬱

そう見えたもの
それは――

千切れそうなほど
頭を垂れたまま
しんしんと澄んだ闇を
受け入れたその
首の付け根に

先細るほど渇き切った ....
夏の次が秋だったあの頃を探しに
ぼくは今、 油切れの車輪を引き摺ったまま
秋の消息を訪ねて旅に立つ

窓枠の中でそっと にこやかに手を振り
石のような白い空に はぐれてゆく僕の影を 
 ....
網膜を行き過ぎる詩語硬直の行列
心は、始めから無い表情を隠し
意味は美を名目に犬となって瞑目する
      ――沈黙するロバの耳


灰色にずっと燃えている虫はかすかに
茜色の玉を胸に ....
遠近法が麻痺した囚われの眼(まなこ)を
墜ちるのを怖れた誤読の盲人たちが崇める
しんなりとした粘性の絨毯は織り上げる程
未来を消し去り 響きを失った時空に
拡がっている 奇妙な、奇妙な諧調
 ....
木漏れ日から、ふと宇宙を直観するような時がある。
それとよく似た体験を、―― 作者としてコメントを受けたとき
作品を見直しながら、ふと―― していることがある。
そんな時は、たいてい、その作品と ....
わたしは、生まれた時 自分が実体であることに驚いた

おそらく 死ぬ時は 自分が幻であったことを知るだろう
訪ねると いつも
固く冷たい廊下

その奥の
前髪に落ちた陰の 扉を
日差しが そっと開く朝

気配の草叢が かすかに
擦れて、
沈黙が響く

そら ね 
 ごらん
向こうで ....
睫毛に言った
「もう眠ったのかい?」
「いいえ」
答えた口唇は
一瞬も動かず
間を置いてから
「死んでいるの」
そう語っていた


もう何処にも生きている窓はなく
道も もう 死 ....
部屋の隅に一つの箱があり
その中に、《詩》が入っていたから
ぼくは意外だった


《詩》の中に世界が入ってるんだと
てっきり
そう思ってた


もしかしたら
ほんとは《詩》の中で ....
いかにもその渡世を彷彿とさせる
全身傷だらけで 目の据わった
一匹の猫が 固く舗装された道を歩いてくる
踏みしめる肉球 心は動かない
ただ黒く固い舗道のザラつく感触のみ
彼は自分の ....
足跡を捨てながら
帰り途を急ぐ
その歩数と
掛け算するように
夜の密度が
濃くなっていく

粘度を増して
重く絡みつきはじめた
暗闇の
後ろ姿だけしか
もう見えない

姿の見 ....
   *
レトリックの瓦礫が密集する街を頬を赤らめて通り過ぎてゆく足取りが虚しい
整然さを嫌った歪んだ街路ばかりの、あざとく惑わすような模造芸術の佇まい
支配電波が強烈な悪名高いB地区では入力辞 ....
アラガイsさんのハァモニィベルさんおすすめリスト(26)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
I'_m_from_・・・- ハァモニ ...自由詩4*19-10-24
季節ノ詩- ハァモニ ...自由詩13*19-6-11
《暗闇の果実》- ハァモニ ...自由詩1*19-5-18
『オパール』- ハァモニ ...自由詩10*16-3-15
枯れ草- ハァモニ ...自由詩3+*16-3-11
フロネシス_Phronesis- ハァモニ ...自由詩4*16-3-2
太陽の嘘- ハァモニ ...自由詩7*15-9-5
ルトルルル_- ハァモニ ...自由詩4*15-8-10
溢れすぎた日々- ハァモニ ...自由詩3*15-7-26
(【神話の掌】)※一行詩- ハァモニ ...自由詩9*14-11-26
【コラージュのMsizeをハーフ&ハーフで】_#メビ企画板よ ...- ハァモニ ...自由詩2*14-11-16
一瞬- ハァモニ ...自由詩2+*14-10-31
空の向こうに- ハァモニ ...自由詩10*14-10-25
地の果ての嘆き_『風土記シンボリック』によせて- ハァモニ ...散文(批評 ...1*14-10-22
白い憂鬱の影- ハァモニ ...自由詩4*14-10-5
あの頃を探しに- ハァモニ ...自由詩6*14-9-16
_詩骸のソネット- ハァモニ ...自由詩5*14-9-7
Gの上空- ハァモニ ...自由詩3*14-9-7
続・きみの言語- ハァモニ ...自由詩4*14-9-6
始まりと終わり- ハァモニ ...自由詩3*14-9-5
きみの言語____- ハァモニ ...自由詩4*14-9-3
Eyeと詩の間(はざま)で- ハァモニ ...自由詩2*14-8-26
詩がみえますか- ハァモニ ...自由詩2*14-8-15
リノケロスの肉球- ハァモニ ...自由詩4*14-8-12
樹晶夜__【縦書Ver.】- ハァモニ ...自由詩2*14-6-11
Mirage- ハァモニ ...自由詩2*14-6-9

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