狂騒の森
ひだかたけし

叩きつけ合う鋼鉄
反響スル
この森に
霊魂をぶら下げ
午後五時に入る

 異界ノ息、
  異様ナ相、、
 移行ノ刻、、、

穿たれる
窪みに
今や鉛と化した
前頭葉をズブリ
突端逆向く刀剣に
刺し貫く
いしイシ意志
トトトトトッ
と発動し
おっと叫んで
止まり落ち
ぼちぼち
土に冷えた
白濁眼球
窪の墓地から掘り起こし
かゆいカユイまだ痒いヨォ
掻き毟り笑いながら
がんがん泣いていやがる

悪霊闇ノ魔

嘲り蠢き手招きしては
ヒョウヒョウヒョウ
今や白く
只真っ白に
寒風吹き曝す
この狂騒の森に
意志イシ石
霊魂を掲げ捧げ
蒼白に
ナッテイキナガラ
午後九時
太い木の枝綱を吊す

 異界ノ息、
  異様ナ相、、
 移行ノ刻、、、

)未だか?間だか?真だか!

問い叫ぶ声木霊、
奥まで底まで垂直に
数千数億の卒塔婆群
そそり立ち聳え立ち












自由詩 狂騒の森 Copyright ひだかたけし 2019-12-24 20:55:36
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