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「どうして君は走らないの?」とクラスの女子に聞かれて私はこう答えた。
「サンダルだから。」

私が通っていた小学校には
“ランニングをサボった人がいた場合は、その人の周りを走る”
という風 ....
いい夢が見られますように

女王は18mの天井を見あげ、そう囁いた

寒くて眠れない

ローズの芳香がオーロラのようにベッドを覆い

時間が夜空を右にうつろう

シーツに ....
もう死んでも悔いはないのです。
潮風にさらされて、黒かった羽は太陽の七色の脱色で冷血を染めたと言います。
昔はきれいだったとも言います。
あなたに逢いたかったといいます。
でも本当のことなので ....
{引用=「おい中川さん、顔色悪いぞ」}

隣で飲んでいた尾崎豊にそう言われた

いつものバー

いつもの席…

今さらになって思うのだが
このバーにはマスターというやつがいない

 ....
「私はチープだから、善悪すらも買えやしないよ。」

財布の中から彼女は言った。
紹介しよう、彼女こそが100円の、偽造硬貨だ。

僕はキオスクの前で、カロリーメイトにしようか、
ウィダーイ ....
まちは自殺にみちあふれている

例えば、東京駅

階段は一つ一つが絶妙にとんがっているから

僕にはその角に頭を打ちつけるくらいしか使い道が分からなかった。

そして、ホームも ....
2000年、夏

小学校最後のこの夏に僕はミイラを作ることを決意した。

その夏は小学1年の時、図書館にあった本で見たロザリア・ロンバルド
というミイラ少女にあこがれて6年目の夏でもあっ ....
ラッキーなことに、虫歯が出来た

私には砂糖をおつまみのように手掴みで貪る習慣があるので
虫歯くらい出来て当たり前といえば当たり前だった。

砂糖はどんな食べ物や飲み物にもよく合う。  ....
私の心臓は

いつもパニックを求めてる

あの冷たい深海に溺れる感覚を求めてる

今日は気温が18℃もあってあっつかった
電信柱から汗がつたって

水たまりが、また少しだけ大きくなっ ....
芸術家の名刺には絵が描いてあったらいいのに

プログラマーの名刺には数学が仕組まれていたらいいのに

ミキシングエンジニアの名刺からサウンドが出たらいいのに


釣り竿と漁師、それと船
 ....
犬は音量がデカい

犬はいつまでも音量がデカい

猫の音量もデカいが

こっちは、しばらくすると「ブツ…」という音と共に消えるのが定番だ

なのに犬はまだ音量がデカいので

飼い主 ....
私は、かよわい手首

白銀の傷痕を握りしめるのがやっとのことだけど

「私って、キレイでしょ」

かよわい手首はコクリと頷くように

リンゴを突き刺した

「私の白銀の傷痕の切れ味 ....
5時間目、書道

君の隣で「愛」を書く

君も隣で「愛」を書く

愛を込めて書きなさい、と先生

ハネ、トメ、ハライ

ハネ、トメ、ハライ

君が愛を込めた、右手の筆先
その ....
屋上に通じる小さな箱の中
灰色のドアの冷たさで頭を冷やす
窓から差しこむ小さな光は、
座り込んで眺める私を映し出す
光は、なぜここに在るのだろう

それはきっと、
此処にいる私を上書きし ....
恋月 ぴのさんのひとなつさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●- ひとなつ自由詩11*09-12-10
この城でヒトリで蛾をして- ひとなつ自由詩2*09-11-7
見えない蝶はあなたの肩でキスマークになって…- ひとなつ自由詩3*09-10-31
私は今日寝坊した、私は昨日死亡した。- ひとなつ自由詩1*09-10-5
偽造硬貨との3ヶ月に渡る対話で、今朝気づかされたこと。…そし ...- ひとなつ自由詩2*09-9-21
ちょっとだけみかたをかえれば、てきにも、みかたにもなる、とう ...- ひとなつ自由詩2*09-9-2
ストロベリーサリチルジュブナイル- ひとなつ自由詩2*09-8-22
ホワイトスノー- ひとなつ自由詩4*09-8-11
いつもパニックを求めてる- ひとなつ自由詩1*09-7-19
「名を突き刺す」と書いて名刺- ひとなつ自由詩6*09-6-11
クールなアンサー、もしくは_“キャンセルのお詫びとお知らせ”- ひとなつ自由詩3*09-5-29
リンゴの涙は紅茶のなみだ- ひとなつ自由詩3*09-5-20
血潮- ひとなつ自由詩4*09-5-10
私をえがいた停滞- ひとなつ自由詩209-5-3

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