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口の利けないわたしは左を指差して
魚群がそちらへ移動していく
内緒の本棚に三歳からの日記を並べ
旗を振る夕べ
トカゲたちの尻尾を踏もうと遊ぶ
シルクハットの猫とその杖
水道管を ....
大丈夫だろうか
大丈夫ではないのだろうか
つながりたいのだろうか、つながりたくないのだろうか
つながらないでひとりで強がっていたいのだろうか
つよがっていれば何者かであるような気がするのだ ....
一睡もせず朝四時半、始発で鎌倉へ。まだ暗いうちに円覚寺の門をくぐる。暗い中に人が少し。お堂へ歩いていく。わけもわからずわたしはついていく。靴を脱ぐ。お堂へはいる。広くて寒い。座布団一つと小さな二つの座 ....