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昔々
あるところに
お爺さんとお婆さんが住んでいました
お爺さんは山で光る竹に見とれるばかりで
芝刈りはしていなかった
お婆さんは川で流れる桃を見送るだけで
洗濯はしていなかった
そんな ....
吸いかけのタバコを灰皿に残したまま
別のタバコに火を点けてしまう
もう何杯目かは
忘れた
三半規管がサボりだして
その加速が止められないまま
もう上手く歩けるような気がしない
別に酔 ....
西日が射す
階段の踊り場から
子供の声がする
懐かしい声が
あれは
ボクの声だ
ボクがそこに座り
マンガの本を読んでいると
台所のほうから
タンタンタンとリズムよく
....
ふたりで
ずいぶん夏を歩いてきたね
波打ち際を振り返ってみると
たくさんの足跡が打ち上げられていて
見えないところまで続いている
きっと想い出になる時がきたら
一斉に海に帰ってゆくんだ ....
疲れ果てて
色褪せた
繁華街の朝を通り抜け
ガラガラの電車の
ドアのすぐ側の席に座り
手すりに頭を預けたまま
揺られる
満員電車とすれ違うたび
何かが足りないような
そ ....
絶望的な希望の唄を この世の果てで口ずさむ
崩れかかった廃墟に囲まれ 頭の中で鳴るメロディー
今にも消えてしまいそう
虚ろな偽の灰色の瞳は 透明さを無くしたガラス
自分 ....
果てしない闇の中
なぐさめの月を抱く
その瞳に映す僕の罪は
笑うたび優しく刺さる抜けぬ棘
欲望は満たされることはなく
偽りのぬくもりは
終わったその瞬間から
この手の中から零れ
漆 ....
午後からは雨がやんだ
小鳥のさえずりを聴き
その翼を懐かしく思う
雨上がりの空に架かる
あの虹の向こう側には
僕の両親が住んでいる
会いに行く途中の道で
水たまりで溺れる魚が ....
北大路京介さんの皆月 零胤さんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アリとキリギリス
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皆月 零 ...
自由詩
14
08-10-11
泥酔する三半規管
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皆月 零 ...
自由詩
9*
08-10-8
踊り場/台所
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皆月 零 ...
自由詩
11*
08-10-1
足跡
-
皆月 零 ...
自由詩
9*
08-9-17
夏の終わりという駅で
-
皆月 零 ...
自由詩
18*
08-9-3
壊れてゆく世界の中で_モノクロームの夢を見る
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皆月 零 ...
自由詩
5*
08-8-30
アウグストゥスの月を抱く
-
皆月 零 ...
自由詩
11*
08-8-20
溺れる魚
-
皆月 零 ...
自由詩
21*
08-8-9
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