明日にならなきゃ出来ないコトだらけで
今日を持て余してしまう
蝉が鳴いている
夕立がやって来た
ほつほつと落ちる雫を
木々の葉が受け止めきれず
地を這う水が泣いている
明日に ....
ひもじいといって、啼く蝉はいない
白亜紀の時代から
ひとはひもじい生きものだったという
そのひもじさに耐えて、恐竜から逃れて
生き延びることのできる生きものだったという
生きて
生 ....
海
空
水平線を断ち切るように見上げる
加速してゆく時代は
小さな出来事をかき消して
紙の上の真実は風に飛ばされてしまう
※
(渡り鳥が ....
時の棘が蒼い
硝子窓は中空で沈黙している
ゆっくりと沁みとおる夜の重量
稀薄な我の裏側に貼りつく
濃密な我
深淵で暗い薔薇がひらく
鈍色の魚が円を描いて泳ぐ
記憶の闇を抱 ....
おかあさんの肖像画は
ひきだしの中の一番濃いえんぴつで
曲線をつかって描くの
まぁるくまぁるい
頬や、腹や、てのひらを、
言葉や、仕草や、表情を、
やわらかい筆先でよびおこす
....
兄、あるいは姉と呼ぶべき
生まれなかった命にむけて
もしかしたらこの時代は
貴方たちの手で変えられたかもしれないと
そんな期待を寄せるわたしは
我が侭だとわかっています
....
目が覚めたら ベンジャミンになっていました
ベンジャミンの木になっていたのではありません
枝の先の 小さな葉になっていたのです
ベンジ ....
立ち並ぶビル群の幽霊
ビル風が吹き抜けると
敷かれゆく風の線路の上
滑らかに空中列車は行き交う
乗客は皆視線を落とし
日常に見つからぬ出口を
携帯電話の画面に封じ込める
「 ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト
(8126)
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明日にならなきゃ出来ないコトだらけで 今日を持て余してしま ...
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武富諒太
自由詩
1
14-2-22
朝の日記_2013夏
-
たま
自由詩
34*
13-8-25
「空想距離・フラクタル次元の無限性のような幾何学的幻想」
-
ベンジャ ...
自由詩
5*
12-9-2
夜の意識
-
塔野夏子
自由詩
2*
09-10-13
肖像画
-
有希
自由詩
7
07-3-24
生まれなかった命にむけて
-
ベンジャ ...
自由詩
20+*
05-9-26
挿し木になれれば
-
有希
自由詩
2
05-1-11
空中列車
-
服部 剛
自由詩
25*
04-10-3
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