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忘れた人は
裏切者
そんな不文律の薫る口約束

春、音もなくみだれる
風のまにまに

結んだ蕾、桜色の唇
震えるように綻んで
ころしてやる

忘れたことも
居合わせたことも
 ....
首を絞められる夢を見る

そっと首に
誰かの手が触れる
のしかかるように力がこもる
顔は逆光に陰り
歪んだ口元だけが鮮明で

どんな復讐も
届かない過去の中から
思い出したように時 ....
狂い咲く
真冬の向日葵

君を白く穢した
情欲の迸り

伽なき夜の
けものけだもの

生きたまま月を食う
とお吠えひとつ
またひとつ
詩を書く
声にして言葉にせず
文字にたくす
叫ぶように
囁くように
人の見るものを見ず
見えないものを溺愛した
僕のなれの果てを
誰かに吐露するために

詩を書く
念じるように
 ....
愛するということは
海にもぐるということ

一分もしないうちに
ぼくは息が続かなくなる
水面に引き返すか
でなければ溺れてしまう
でも君は
生まれたままの姿に
鰓と鱗をまとっている君 ....
待ちわびた黎明だ
太陽でも月光でもなく
果てない夜を終わらせようと
吹き荒れた嵐の向こうに
生まれ落ちた黎明だ

君が
ふるえる玻璃の瞳に閉じ込めた
青い一迅のそよ風に
ひとつの嵐が ....
有精のそれがこの体に宿った夜
わたしは
高い梢に身を寄せう番のコマドリを
ヤドリギの茂みから見つめていた
無垢で美しい二羽の囀りが
森の向こうへ遠のいてから
わたしは
花落ちた虚 ....
接吻は静かに交わすべきだ
君が蛾の繭から孵って
僕がコマドリの巣から落とされて
ここに飛んでくるまでかかった
全ての年月よりも
遥かに長い時間をかけて…

愛撫は静かに施すべきだ
露悪 ....
夜に灯した明かりに
寂静の蝋が溶けて
君の白い裸体になって
ぼくに覆いかぶさってくる

君というカンバスに
僕の原色を迸らせて
覆い隠すように
たたきつけるように
さも意味があるかの ....
ひだかたけしさんの両性具有さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
開花- 両性具有自由詩420-3-28
夢魔- 両性具有自由詩120-3-28
白黄- 両性具有自由詩219-7-23
詩綴- 両性具有自由詩219-7-20
鰓鱗- 両性具有自由詩219-7-6
黎明- 両性具有自由詩219-6-30
托卵- 両性具有自由詩219-6-26
情交- 両性具有自由詩119-6-25
白状- 両性具有自由詩219-6-23

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