すべてのおすすめ
誰も帰らない家が在った
十年ぶりに男が一人帰った
その家を壊す支度に
雑草に覆われ
壁は罅割れ色褪せ
繁栄の代償に
突然選ばれた家族
怒りは擦れ違う
日々が過ぎても
これで癒 ....
だしぬけに
一枚羽根が吹き飛び
鳥は少しバランスを崩した
何喰わぬ顔で引き起こしながら
無限には飛べないことに
今更ながら気づいた
強い北風
空は底抜けの好天
その果てに
まだ見 ....
11月の今頃になって
ハムスターが死にかけている
妻が巣箱の入り口に芋を置いても
出てくる様子がない
ペットショップで買って1年半
秋から急に痩せてきて
数日前から餌を食べなくなった
廻 ....
遠いちいさな丘のうえで
初夏の梢が水草みたいに揺れていた
命あるもので揺れていないものは無かった
揺れながら皆まっすぐ天を指していた
ひとつとして同じ形の枝は無かった
ところどころ折れて歪ん ....
ろうそくの明かりに
手をかざしながら
彼女の詩を聞いていた
途方もなく遠くへ
来てしまったけれど
あの時あの熱の中で
自分の手は自由に生きていた
熱を求めては
焼かれて弾かれる
炎は ....
アラガイsさんの大村 浩一さんおすすめリスト
(5)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
十年忌
-
大村 浩 ...
自由詩
7*
21-3-11
変針
-
大村 浩 ...
自由詩
3*
21-1-27
立会
-
大村 浩 ...
自由詩
13*
20-11-28
創書日和【揺】樹の記憶
-
大村 浩 ...
自由詩
14*
10-10-31
創書日和【熱】潜熱
-
大村 浩 ...
自由詩
7*
10-9-29
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する