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この世に生まれ落ちた瞬間から
長生きレースの号砲が鳴る

けれどもこのレースの勝者が
必ずしも幸せだとは限らない
その墓はアフリカ大陸が視える小高い丘にある
だけど墓地ではない あるのはその墓だけ

その墓には埋葬された彼の名前も
1894.5.27に生まれたことも
1961.7.1に亡くなったことも彫 ....
ワイパックス1錠
ジプレクサ1錠
ランドセン1錠
ベンザリン1錠
ヒルナミン3錠

そしてきみの寝息
ぼくが眠るために必要なもの
長く歩けないほど腰が痛いので
近くの整形外科に行った
背中のレントゲンを撮られ
腰椎の圧迫骨折だと診断された

でも心はもうとっくの前から
圧迫骨折している
ただ心の圧迫骨折はMRIにも ....
器の中に様々な言葉が投げ入れられる
器はその度にかたちを変えていく
選んで選んで投げ入れられる言葉もあれば
一気呵成に投げ入れられる言葉もある
思った通りのかたちになることもあれば
思った通 ....
本当に心底悲しい時
ひとは涙を流さない
ひとはそれぞれに
生き方や経験だけが醸し出す
そのひとだけの香りを漂わせる
愛なんて嘘だけど
でもとても綺麗な嘘なんです

また人生も嘘だけど
でもとても美しい嘘なんです

だから悩まなくていいのです
愛だって人生なんてみんな嘘なんだから

愛や人生に悩む必 ....
誰かが恋に落ちる瞬間を見るのが好きだ
それは場所も時間もまちまちだけど
ごく稀に眼の前で起きることがある

静かなティールームで
賑やかなファミレスで
時には通りで立ち止まって

かす ....
旅を続けるのに少し疲れを覚えたので
近場の坐れる石を見つけて腰を下ろす
いつも足元だけ見ていたと気づいて
久しぶりに顔を上げ空を仰ぎ見てみる

もう秋の色ではなく冷たい青のなか
白い雲がひ ....
星々は瞬かず 月は今宵も新月
永遠のように夜は深く
宇宙のように果てなく
そして愛のように孤独だ

朝刊の放り込まれる音がして
偽善者のような眩しい陽が昇り
見えなくていいものまでも白日 ....
水はある
でも流れはない

花は咲く
でも土はない

枯葉はある
でも樹々はない

鳥は飛ぶ
でも空はない

音はある
でも音楽はない

陽は昇る
でも朝はない

 ....
今日は一日平穏に終わったと
一日に句点は打てたと
なにかに感謝する自分がいる

今日はちょっと辛いことがあったと
でも一日に句点は打てたと
なにかに礼をする自分がいる

今日はタイトな ....
きみらが見ているものは仮想現実だ
ただ厄介なのはその仮想現実が
きみらの現実とぴたりと
寸分たがわず重なってしまうことだ

つまり仮想現実を何らかの方法で削除できるとして
すでに現実との密 ....
古井由吉が芥川賞を取った作品と同じ名前
それが本当に女の名前だったかはもう朧だ
苗字も聴いたか聴かなかったかで分からない

よく行く馴染みの飲み屋で働いていた女
ただその女が注文を聴いたりし ....
いまさら振り向かれるかのような真似は辞めて貰えませんか
いかにも懐かしむかのような言葉を吐かないで貰えませんか
その気もないのに闘うかのような振りをしないで貰えませんか

あなたたちの背中しか ....
おんなが笑っている
高笑いでもなく微笑みでもなく
氷雨に打たれ空を見上げ
おんなが笑っている

おんなの頬を伝うのは
雨粒だろうか涙だろうか
痩せたおんなだった
背の高いおんなだっ ....
これがその筋のひとのいう娑婆の空気なんだろう
別に刑務所に入っていた訣じゃない犯したのはただの喧嘩だ
しかし傷害事件とされ刑法弟39条による検察官の申し立てで
心身喪失で入院送致の判決が言い渡さ ....
あなたたちは自ら望んで
戦地に赴いた訳ではない

ただ父や母や祖父や祖母を
そして幼き子と愛する妻を護るために

玉砕覚悟で銃火飛び交う島々へと
海では一機一艦の命を受け空で散華された
 ....
『戦争のことは歩兵に聞け』という言葉がある
それは赤紙によって招集された
民間人が殆どであるがために

戦場に於いて敵を撃つ怖さ 
敵から撃たれる銃弾の恐怖
そう戦場に流れ弾など一発もない ....
その計画は1991年に始まった
世界でも優秀な研究者が6ヵ国から集められた

その計画の名前はヒトゲノム計画
ヒト1人分の遺伝子の配列を解読するのが目的だった

より簡単に述べるならヒトの ....
歴史の波に飲み込まれ
沈んでいった者のその殆どは
後世に残らぬぼくらのような名もなきひとたちだ

それは昔も現代(いま)も
そして未来も変わらない事実だとぼくは想う

故に如何なる理由が ....
詩人とは
善悪を審かず
赦しを与えず
深く沈んだ魂の叫びに
耳を立て
微かな救済の言を
差し出すものである

しかし詩人擬きは
つねに贋作を詩と誇り
腐敗臭さえする凡庸な言葉を並べ ....
朝 陽光と爽やかな風に気づいて
眼を醒ます

ふらりと入った喫茶店の
偏屈そうなマスターの淹れる珈琲がすこぶる美味い

擦れ違った女性の残り香は
懐かしい女性のディオリッシモ

他人 ....
もうしんどいんです
いろんなことがです

毎朝起きる度に今日もまたかと
ニンゲン遣るのかと気が滅入るんです

別に仕事に不満がある訣でもないんです
人間関係で悩んでいる訣でもないんで ....
最近CFを観ているとすべてとは言わないが
腹が立つ以上にむかつきを覚える
理由はアイディアのひと雫もないからだ

そうかなと想うひと一度CFをじっくり
ご覧になって下さいませんか
殆どが駄 ....
決して揶揄の意は込めずこの国は平和だと想う
ただAKB48にぼくは興味はない
安倍政権の外務大臣は興味がお在りになるようだが
狂気とは大きな悲しみを背負い
その上にまた大きな悲しみを背負ってしまう人間の
一種の魂の救済なのだとぼくには想えるのだ

しかし断じてそれは神の慈悲でも慈愛でもなく
滅びようとする魂が為す自 ....
ほんとうに良い仕事をする人間はいるんだ。
いつの世にもどこかにそういう人間がいて、
見えないところで、世の中の楔(くさび)になっている。
            (山本周五郎 柳橋物語より)
 ....
或る深夜観たいものがある訣でもないのにTVを点けた
想わず眼を見張ったそこには見慣れた歩行器を必死に
掴もうとするいつかのぼくがいた

もちろんそれはぼくではなかった
ぼくと同じ脳梗塞で倒れ ....
アラガイsさんのHALさんおすすめリスト(75)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Signal_Gun- HAL自由詩1*23-4-2
夜の果ての墓- HAL自由詩6*19-12-15
睡眠薬- HAL自由詩9*19-11-27
圧迫骨折- HAL自由詩5*19-11-17
- HAL自由詩5*19-10-27
悲嘆- HAL自由詩7*19-10-23
香炉- HAL自由詩6*19-10-17
- HAL自由詩11*19-10-12
恋に落ちる瞬間が- HAL自由詩6*16-11-24
- HAL自由詩4*16-11-21
- HAL自由詩5*16-2-22
業(KARUMA)- HAL自由詩8*14-9-13
いったい、いつからだろう- HAL自由詩12*14-9-9
存在と無存在と実存在と(“存在”の本章として)- HAL自由詩4*14-7-29
杳子- HAL自由詩5*14-7-22
刺し違える覚悟はありますか- HAL自由詩6*14-1-21
おんなが笑っている- HAL自由詩7*13-11-13
のっぺらぼう- HAL自由詩4*13-8-21
御霊(みたま)への歌- HAL自由詩8*13-8-15
歩兵- HAL自由詩3*13-7-15
ヒトは神になり得るか- HAL自由詩5*13-7-14
真実の片言- HAL自由詩6+*13-7-8
世迷い言- HAL自由詩5*13-6-30
ちっこい幸福論- HAL自由詩13*13-6-21
ニンゲン辞めて好いですか- HAL自由詩6+*13-6-17
それを言っちゃお終いなんだよ- HAL自由詩4*13-6-10
AKB48選抜総選挙が行われる限り- HAL自由詩3*13-6-8
Guilty_or_Not_Guilty- HAL自由詩2*13-6-5
こつこつと- HAL自由詩8*13-5-20
頑張れオッサン!- HAL自由詩8*13-5-17

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