すべてのおすすめ
やたら集うな
遊ぶときも
働くときも
ツナガリ
キズナ
そこに逃げるな
気の置けない男と
曇りなく愛する女
だけでいい
酒宴に呼ぶな
談笑に ....
書くことで
いま
始まるかもしれない
もちろん何も
始まらないかもしれないけど
始まりも終わりも
あいまいに漂っている
生も死も
そのときには
わからないのかもしれない
知 ....
どこで食べても
お味噌汁はご飯の右
ぼくはこの配置が苦手で
いつも、必ず
ご飯の左に置き直す
お味噌汁が右にあると
右手で倒してしまいそう
その不安でいっぱい ....
ラッシュアワー
スクランブル交差点
運ばれては行き交う無言の人々
傘がないから
雨に濡れた
言葉を失うと
僕らは何を失うだろう
寄り添い
抱き合い
....
路面
傘
ボンネット
木々の葉
草花
僕の手のひら
あらゆるところに降り注ぐ雨粒の一粒一粒が
耳を澄ませると
万別の音階で
声色で
思いで
....
まどろみの向こうからわたしがやってきて
ことばではない言い方でわたしを呼んだ
いとおしく触れられ、そして擁かれる
霧に隠れた向こう岸で川の流れを見つめていた
わたしの手を取り、朝のほうへ連れて ....
人生に放火して黒焦げになった
うつろな影をひっつけてずるずる歩く
酸いも甘いもあいまいだ
夢も希望もあいまいだ
焦げた歴史がべりべりと剥がれ落ち
心の暗黒だけが確固として ....