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独りきりの夜の隅に
誰の邪魔にもならぬように
ランプの灯をそっとつける
私は低廉なグラスをかかげ
タリスカーをその灯に透かしながら
本を片手に煙をそっと浮かべた
....
「まだ私を抱いていて」
貴方の部屋に響いた声は
既に誰の声でも無くなっていた
ベッドの傍らのサングラスに映る
エンドロールが滲んで消えた
「貴方の傍にいたかった」
....
海と山に挟まれた街の
湾を照らす黄金色の夕日
風の流れる音が聞こえる
鳶の群れが警告を与えている
世界の底にその街はある
虹の彩りが世界を縁取る
空は人の脆さを ....
豪雨の飛沫を前髪に浴びながら
私は新幹線を待っている
左手は携帯を握り
右手にはスタバの珈琲を持ち
きっと重みは1分1gずつ増えている
また、アナウンスが鳴っている
....
今、私は窓を見上げて
あの時と同じ雲の流れを見てる
積乱雲は夏の雨を呼んで
ふと蝉の声が薄くなっていく
何年の時が経ったのだろう
鮮やかな命の傷みを刻んで
あの ....
煙草の煙越しに古い写真を見る
空は宵闇を纏い人の声も消えて
瓦礫に埋もれ消えたはずの声が
机に置いた珈琲に淡い波紋を作る
置時計の古びた音が心を刻む
古書の匂いと共に ....
歩きながら感じた空の匂いが
秋の終わりを白息に伝える
また山の麓に立ち止まって
見上げた景色を瞼に遺す
階段を昇るあの頃に聞いた
唄は今は奏でられないけども
今 ....
白砂が敷き詰められた海底に
密かに流るる唄の声主は誰か
岩壁で覆われた筈の闇の
僅かな隙間から漏れ出している
世界が海と空に分けられたのは
命がいずれにしか住めぬため ....
山と海の近い街
狭い世界で流れる河
自然に澄みきって流れていた
河岸では旅人が愁いの詞を
海辺では少女が愛の唄を
山奥では狩人が悼みの祈りを
人の想いが清流に溶け込 ....
あの頃より孤独でないのは
独りでいられるほど
傷が浅くなかったからなのか
独りでいればいるほど
その痛みが強くなったからなのか
常識のように語られる言葉では
何 ....
幼き日の柔らかい心
雑多な痕が出来ていく
罪の意識は何処吹く風で
痛みがあるのが世界だと
頑なに歪さは増していく
心から熱い血が流れて
風に吹かれて夜をさ迷い
....
夜虫の声に涼しさを感じながら
宵闇の日本海に車を走らす
水平線が朱に交わりながら
宙は名月の忠節を保っている
寂れた街に生きてきて
定めに逆らおうと声をあげた
....
また一つ風が肌を冷やすようになり
心の動きがまた一つ柔らかくなる
ずっとこんな気持ちでいれたらと
日々の動きはそれを赦さぬだろうけど
優しくなりたいと叫んだあの頃
そ ....
ひだかたけしさんの静さんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
Solitude_at_midnight_(...with_ ...
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静
自由詩
4*
24-1-9
The_Inerasable_
-
静
自由詩
5
23-10-14
世界の底で
-
静
自由詩
4*
23-10-12
bored_boring
-
静
自由詩
1
22-9-23
赦してください
-
静
自由詩
1
22-8-14
煙に巻かれて
-
静
自由詩
2*
21-12-19
時計の螺を巻いて
-
静
自由詩
3
21-11-23
歳を経て
-
静
自由詩
1
21-11-14
痛みの在処
-
静
自由詩
1
21-10-4
言の葉
-
静
自由詩
2
21-10-3
夢
-
静
自由詩
2
21-9-30
海を見ながら
-
静
自由詩
4
21-9-23
風に吹かれて
-
静
自由詩
1
21-9-11
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