あなたはどうして、どうして手に持つコップが空っぽなのか考える
竜門勇気
ゆらゆら帝国が解散して
どうにかぼくは社会生活とやらがやれるようになった
音楽に縛られる生活からはもうおさらばだ
頭の中で細かな粒が湧き上がって夕暮れ
くたくただけど部屋の中に流れる音楽に踊らされない
その代わり眠る時間が増えた
休日前の最後のタイムカードを踏んだ瞬間夢の中へ落ちる
夢なのか妄想かどっちだ
誰かを殺したり世界を鼻息でふっとばしたり
僕のコップは空っぽで
どうでも良くなってた
きっと、きっと意味のある不足なんだ、満たされた不足なんだ。。。
なにかの集まりが終わるとき
それを説明する言葉があって、それを受ける人がいる
どこまでも続く地平線があって
隣り合って歩き続ける
頭の中で細かな粒が溶けながら消えてく
溶けきれなかった粒が弾けてかすかに音を立てる
黒いインクを目薬代わりに点し続ける
出勤前の最後のスイムがゴールの君に合図を投げる
夢の中でも嘘か、そんなのとばっちりだ
誰かが僕にまたがり信じたいなんて泣きわめいたり
君は
僕の空っぽのコップに
どうしてもなにか入ってると思いたかったんだ
きっと意味のある不足なんだ、きっと。。。
そうやって壊すんだ