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詩の
子宮に
私の

白い
雨が
三億
揺れ
子を
暗い
子を


破片に
似て
己に
固定され
卍に
刺繍され
暗く
歪曲した
気を
漲らせ
喉に ....
ランドセルの 中
風の背を 乗せ
揺れる ブランコ
淋しい 音

割れた カスタネット
紫いろの 真珠
これを 彼女に
何千という 空の裾を截り

赤らむ 校舎の
大きな 時計が ....
人を語るには 背骨が足らず
陽を仰ぐには 背は歪み
背中のまあるい 雑草猫も
綺麗な姿勢を しているのに

祖父と思しき 影を落としつ
奥より垂れる 奇妙な方角
暗澹たる 手相に敷かれ ....
祖母の 遺骨かと
焼けた雲 追う
折り紙の 鶴も
川くだり する

縁石に 添う
ひしゃげた 靴の黄
踵 上げ
芽吹く 緑

竹の 支柱に
絡む 蔦
編む 影
思しい 葉脈
 ....
野菊が 弾く
露の 散弾
衝動に 燃ゆ
火種は 雨

戻れぬ 時に
靴を 埋め
針が さした
五時へ ゆく

はや 暮れぬ
静止を 集め
野菊は いま
一言を 持つ

土 ....
どこへ いこう
故郷も 青も
霧に 埋めた
迷える この身で

暗い 一節を
夜陰に こぼす
指を 捨てる
子どもの 様に

母の 声で
夢魔が 読んだ
デカダンスの 絵本に
 ....
凪に 燃え立つ
怒り 火柱
無意識の 海から
意識の空を 穿つ

沈下した 青春から
享楽の 樹液が
蒸発し 靄のなか
火柱は 脊椎の様

いつから 疲れたのだろう
心臓より 鼓 ....
男の髑髏を擂り鉢に入れ擂り粉木で砕き擂り潰しながら傍らに置かれた壺の半ば迄腐らせた自らの血を柄杓に掬い垂らしていく
黒ずんだ液になったのをみて両の掌に掬いとり口に含むと舌で撫で付け広げていった
擂 ....
紫色の 斜陽に
己を とらえ
枯れた 霊感を
意識に 濁す

知恵の 廃水が
病める 回路に
淀みを つくり
思考を 乱す

非望を 希釈し
心に 流れ
微熱が 気化し
目蓋 ....
己を 持続する
法則の サークルが
正常から 混沌へ
逸して 狂った

民謡や 数列が
混濁し 雑駁に
焦燥と 錯乱とに
情操が 破綻した

海馬を 蹂躙する
暗黒を 震源とし ....
静止した 夕ずつを
灰の妖雲が 覆う
静寂が 孤独な
姉妹のように ひろがる

暗い空の 水脈から
垂直に 降る雪は
地に落ち 鬼火になり
辺り一帯 埋め尽くした

人は こんなに ....
瞑想する 内面の
冬枯れした 感覚
糸はみな 途切れ
気力の輻射は 尽きた

心底の 廃墟を
刃毀れした 憎しみが
夜風となり 撫で
破風のうえには 妖星が流れた

女の 厭世詩を ....
少年期の 苦悩が
舌の上に 暗く燃える
燎原の火とも 思しく
火力を 増幅する

のたうつ 蟒蛇の様な
凶悪な 輪郭に
驟雨めいた 思考の
黒煙を漏らす 眼瞼

少年から 幽鬼へ
 ....
名も歳も 無く
鋭く 無垢な筆勢で
通り過ぎる ものみな
書きとめる 少年

姉妹に 恋をした
密かな 罪を燻らせ
拙い 経験を統べ
生き死にに 眼を馳せる

葉と石を 神とし
 ....
ひだかたけしさんのルラさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- ルラ自由詩120-11-13
- ルラ自由詩5*19-6-8
背骨- ルラ自由詩4*19-5-21
入り相- ルラ自由詩5*19-3-23
野菊- ルラ自由詩4*19-3-18
- ルラ自由詩4*19-3-16
凪、燃ゆ- ルラ自由詩2*19-3-10
お歯黒- ルラ自由詩2*19-3-8
追想- ルラ自由詩3*19-3-3
白い暈- ルラ自由詩5*19-2-28
- ルラ自由詩7*19-2-24
厭世- ルラ自由詩3*19-2-24
幽鬼- ルラ自由詩2*19-2-1
少年- ルラ自由詩2*19-1-31

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