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書けないのなら
書く必要がない
心の縁から
投げ込んだテーマが
もったり沈んでいくのを
焦げたトーストを齧りながら
眺めていた
書けていないのなら
書く意味がない
心 ....
寒い季節になると
いないはずのあなたを
つい探してしまう
枯木立の向こう
ベンチの連なり
落葉を踏む音
いないはずのあなたは
寒い季節に紛れて
すぐにわたしを探し当ててしま ....
久しぶりに
馴染みの店に
掃き寄せられた
落ち葉の面々
互いの無事を
半ば涙目で喜びつつ
とりあえずハイボールで
万感をこめて乾杯する
真っ赤に出来上がるヤツ
いつまでも ....
考えるな 感じろ
と誰かが言ったが
背中で感じても指が動かない私は
ひたすら考える
詩人のような暮らしや
詩人のような風貌を
持ち合わせていない私は
ひたすら考える
語彙の ....
ふしあなから
花と人の裏腹を
垣間見る
ふしあなから
空と嘘の寸劇を
盗み見る
ふしあなだから
肝心なものは
何も見えない
ふしあななんだから
見えていると言う
....
いつからだろう
積み上がっていく喜びが
積み上がってしまう寂しさに
変わったのは
こころもとない
ケイケンとジッセキの上から
辺りを俯瞰できる大人なんて
いるのだろうか
今 ....
物思いの先に
秋がとまる
キバナコスモスの先に
ツマグロヒョウモン
夏のような時間が
漸く終わろうとしている
熱風と湿気に
塗りこめられていた
思い出と思い入れと
....
旅立ちは
5歳の夏
18番線の
プラットホーム
行先も分らず
飛び乗った列車
到着したところが
私の原風景になった
それから何度も
途中下車を
繰り返したが
一度も帰 ....
人のかたちと
花のかたちが
重なると
やわらかな色が
生まれる
花のかたちと
鳥のかたちが
重なると
にぎやかな色が
生まれる
鳥のかたちと
人のかたちが
重なると ....
何度も捨てようとして
捨てられなかったガラクタを
長々と引き摺りながら
早咲きの桜の下を歩く
まだ冷たさを宿した風に
背中を押されるままに
歩道に散らばった花弁を
踏みにじりなが ....
三寒四温の山と谷を
喘ぎながら
自律神経と前髪を
弄ばれるまま
季節のせめぎ合いを
掻い潜り
遊歩道をふうわり漂うのも
それほど悪くない
視界の端に色を感じて
振り仰 ....
句読点をつけずに
日々を綴る
嘘をトリミングして
真を気取る
可愛い思い込みを
行間に吹き込む
縦に横に伸びていく
この文字列を何て呼んだらいいんですか?
私は
....
あなたの中に
花が灯ると
迷いの森の
出口が見つかる
あなたの中に
花が灯ると
憂いの雲間から
光が射し込む
自分の中に
花が灯ることを
あなたは知らずに
健気に微笑 ....
ピントを甘くして
眉を和らげて
眺める
風ブレを気にしないで
意味を追い駆けないで
眺める
昨日までのわだかまりを
水鳥が曳いていく
明日からの気がかりが
湖畔の欅を越え ....
未だ血圧の上がりきらない朝
乳白色の靄がかかった意識の西側から
コーヒーの香りが流れ込んでくる
オールを失くしたボートさながら
廊下をゆうらりと彷徨いながら
食卓のほとりに流れ着く
....
アラガイsさんの夏井椋也さんおすすめリスト
(15)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
勝手に咲いてしまう花
-
夏井椋也
自由詩
9*
25-1-14
不在
-
夏井椋也
自由詩
14*
25-1-10
落ち葉
-
夏井椋也
自由詩
11*
24-11-13
考える人
-
夏井椋也
自由詩
8*
24-11-9
ふしあな
-
夏井椋也
自由詩
12*
24-11-2
誕生日
-
夏井椋也
自由詩
12*
24-10-22
秋/漸く
-
夏井椋也
自由詩
9*
24-9-28
旅
-
夏井椋也
自由詩
9*
24-9-18
春のかたち
-
夏井椋也
自由詩
7*
24-3-10
ガラクタ
-
夏井椋也
自由詩
7*
24-2-27
鳥の春
-
夏井椋也
自由詩
8*
24-2-21
今日此頃
-
夏井椋也
自由詩
5*
24-2-18
花を灯す
-
夏井椋也
自由詩
9*
23-10-26
眺める
-
夏井椋也
自由詩
10*
23-10-19
食卓に朝を置く人
-
夏井椋也
自由詩
14+*
23-7-15
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