日本人の遺伝子は
皆同じと思っていたら

つい最近
ヒトゲノムが解読されて
わかったことの一つは

どの人も
99.9％は同じDNA配列を持ってはいるが
残り0.1％は異なっているという事だ


そのたった0.1％の部分の差異が
お酒に強い弱いなどの体質や

癌などの病気の傾向などに
関係しているらしい

もちろん病気は
遺伝的要因だけではなく
環境的要因なども関係しているが

今回は
ウイルス感染によるものなので

環境的要因などは
考えなくても良いだろう

注目すべき点は
コロナウイルスに感染した人の症状をみると

ほとんど無症状や軽症の人たちがいるなかで
重症になってしまう人たちもいて

なぜこんなに症状が違うのかというところだ

遺伝学的にみると
遺伝子が全く同じなら

このような違いは起こらないだろう
という事になる

そこで遺伝学者たちが調査を行い
重症になってしまう人たちの遺伝子を調べて

ほんの数日前に
そのなかの共通する部分を同定したらしい

しかし
重症化の原因となる
遺伝子部分がわかっても

その人に警告できるようになるには

あらかじめ
その人の遺伝子を解析しておく必要がある

すなわち
全国民の遺伝子情報を持たない限り

そんなものには
利用価値がないのだ

学問としては面白いかもしれないが
熱心に研究する学者たちの姿に


原爆を落とした後で

その影響の調査をする

冷たい学者たちの姿が重なった