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右に左に揺れる洗濯機が嬉しそうで
何が嬉しいの？と聞いたら
右に左に洗濯物が
逃げ惑うのが綺麗なの
と答えた

　水の音は気にならない？
　少し気になる
　踊っているのかもしれない　.... 幌馬車にゆられ
ぽつんと大地に置かれた
ゆられ、ゆられて
何処でもない場所に産み落とされた
幌馬車の上で巡り会う
出会いと同時に別れの挨拶もした

私に仕事を与えてください
信じる　.... パリパリのラスク
粉がこぼれて
僕のスカート汚した
僕のお気に入りのスカート
この地球を産んだという
大層立派なスカート
夜空に翻る
白い足がちらりとのぞく
宇宙の一部も隠してしまう
　.... これは骨
これは皮膚
血もある肉も内臓もある
食べたことはないけど
食べたら美味しいかもしれない

これはぶよぶよ
これはどろどろ
よくわからない生き物で始まった
すぐに名前がつけら　.... 椅子が「座って」と言った
椅子は昔の私だった
あの時座ってあげられなくて
ごめんねと返事して
腰を下ろした

テーブルが「果物を置いて」と言った
私は温かなストロガノフが食べたかった
　.... 理由もなく濡れるのが嫌で
だから雨が嫌い
蔑まれてでも私を救ってくれた
その人から逃げ出して
遠い軒の下
晴れ間を待っている

だから世界に雨が降る
だから世界は濡れたがる

今日　.... 知ってる人がいる
知ってる分だけ見つめる
知らない部分が話しかける
知って欲しいと言いたげに
逃げる私を捕まえる

自問自答の雨あられ
記憶は既にびしょ濡れで
街は途端に頼りない
ど　.... 彼氏知りませんか？
私の彼氏
知りませんか？
尾の長い生き物ばかりのパーク
普通の流線型の乗り物が好きで
鉄骨の屋根から飛び出した
角度がちょうど良かった
ＣＭの撮影もちょうどしてた
　.... 対岸を見下ろす鳥居の見る夢は色も薄く
糸車の糸も尽きてからからと
何を忘れてもあなたを忘れない
何を守ってもあなただけは
傷付けたいもう一度

大木の根に腰を降ろし膝を抱える
親指にキリ　.... まつすぐに　空を断つなり　はつ燕

遅れても　ええよとめくる　梅暦

まだ上手く　ないのとすねる　水仙歌

ひばかりの　道に迷いし草だまり

色知れど　わすれ去られし　蕗ノ薹（ふきのと　.... 遠のく遠のく
端折るは節なり
遠のく遠のく
ぐるり愚弄の
くぐもれくぐらせ
積もる紅とて
春よ春よと
枯れ草の聖なる
踏み絵の踏み締め
心音待てり
苔むす天の訴えたるは
舌の先に　.... 竦めた肩の分まで
好きになっていいのかな？
水溜まり飛び越える黄色い長靴
人にならなくていいのなら
此処に歌を置いていくよ
いつかは私も先生になる
現実はもっとミラクル

スーツケース　.... 景色はそれを必要としてる人の前にだけ現れる
それはいつの日か声の上に、言葉の上に
紙の上に落ちてくる
誰も書かなくなった詩を、誰かがまた書き始める
知っていましたか？
世界はもうすぐ微笑む準　.... 銀行からの帰り道
少し夏の日のこと思い出して
一緒に帰ったよね
前後縦に並んで

預金残高が足りなくて
感情論で帳尻を合わせた
ショーウィンドウのテディベア
２人にしかわからない約束し　.... 土を飼っている
従順で賢く我が強い
麦を好みパンも嗜む
時節をよく見極め常に冷静
時に激しく自己否定する場面も見受けられる
芸術に造詣が深く音楽や絵画はよく語るが
文芸は理解するに及ばず
　.... 此処は何処よりも静かで
憎んだら自分が駄目になる
森の奥、新緑のラグーンが囁く
｢もういいんだよ｣
その声は耳に届かなかった
届いても降りて来なかった

自由という名の劇場
戦いはまだ　....
アラガイｓさんの妻咲邦香さんおすすめリスト（16）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
揺れながら- 妻咲邦香自由詩4*24-1-18
稜線- 妻咲邦香自由詩4*23-11-9
合格- 妻咲邦香自由詩3*23-10-21
してしまう生活- 妻咲邦香自由詩7*23-10-10
記憶廊- 妻咲邦香自由詩4*23-10-7
私とマドリ- 妻咲邦香自由詩7*23-10-6
知ってる人- 妻咲邦香自由詩1*23-4-13
彼氏- 妻咲邦香自由詩1*23-4-7
プロフィトロル- 妻咲邦香自由詩2*21-4-5
安曇野春句- 妻咲邦香俳句321-4-3
ソノシート- 妻咲邦香自由詩4*21-4-1
アリストテレス- 妻咲邦香自由詩6*21-3-30
心電図- 妻咲邦香自由詩4*21-3-28
帰り道- 妻咲邦香自由詩5*21-3-27
土竜- 妻咲邦香自由詩4*21-2-4
プロポーズ小作戦- 妻咲邦香自由詩5*21-2-1
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