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風に叱られた旅人が
背を向けた空は
どこまでも追いかけてくる遠ざかる空


色の無い窓めがけて
覗くように聴こえてきた音と音と音と、
その音達の、遠き想い出


いつしか、
ひっ ....
僕の前で、夜が眠っている

永遠にどこまでも続きそうな橋の真ん中に

巨体をぐっすりと横たえたまま

乗客が僕だけの列車は先に進むことができず

夜の鼾のような発車のベルが響くなかに停 ....
季節はいつの間にか
窓の景色として生まれて来る

わたしは、
季節を食べることもできる

触れることもできるし
ときには、憎むことさえできるのに

馬車のように疾走る季節を 
掴ま ....



{ルビ黝=くろず}んだ緑色の風景が{ルビ錆=さ}びてゆく
流れる光の寂しい{ルビ故郷=ふるさと}の未来は
今だけ{ルビ微=かす}かにほんのりと盛り上がって
けれども
断えず推移し ....



果てしない一群の墓標が

ここに夢を綴じている

今、私に見つめられたそれらも

かつては何かを、彼ら自身が見つめていただろう

たった二つの

魂のかけらめいた瞳の ....
何モ言ワナイデイルわけでもないのに
アナタはまだ聞き慣れてもクレナイ

ヤサしくてヤワらかくて 
包まれて火傷する

陽射しのような眼が照らす

ワタシの奥の冬を

イマを失った ....
静かに激しく揺れる夜の詩人よ
なぜこんなにも闇を否定するのか
私の中の
この何かが
凍りつくこともゆるさずに
『九月四日。まるっと』

    (作詩 ハァモニィベル / 原作 渚鳥)

   


この机の足下に

私の工作用の材料が入ったカゴが一個 ある。

それは 一人の人間の訪れ ....
.

 伝言:〈先に、宇宙に居ます〉


2つの宇宙が語り合っている
互いの法則を探り合っている
何処までも飛びつづける
卵のような艇内に閉じ籠められて
一輪の華
がお互いに咲いて ....




背を向けて一人の男が寝ている。
一言の口も利かず、黙って、
かなり前から ずつと、
長い ながい時間
心はうたっているのかも知れない 
新しい悲しみを

そして
南極 ....
エスカリエの沈黙・試論


、林檎を齧りながら
 本を読んで いました。

そして、静かに、

 手を伸ばせば取れるほど
 真近かに
 林檎は
 赤く光って いました。

今 ....


   黒い三日月




ユアーン及びユヨーンが、それこそ
ユヤユヨン、ユヨユヤンと、往復し交錯していた。


ぼくの心さ


Ho!Ho!Ho!
胃袋を吐く

 ....
 『 風 車 』



寂しい路の傍に、忘れられた 
{ルビ風車=かざぐるま}売りの 荷台が一つ
ポツンと、あった。
  風の強い日
色付きの 沢山の風車が、、
虚しく 激しく、そこ ....
予感は、急角度に侵入する胎児だ


樹々が複雑に伸ばした細い腕の先のほうに留まると、其処で眠る


それがいつ後悔に姿を変えるのか瞬間を見たものはいない


気づいた時にはもう

 ....
ひだかたけしさんのハァモニィベルさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
I'_m_from_・・・- ハァモニ ...自由詩4*19-10-24
果てしなきCrawl- ハァモニ ...自由詩3*19-6-17
季節ノ詩- ハァモニ ...自由詩13*19-6-11
まるで愛のように- ハァモニ ...自由詩5*19-5-3
- ハァモニ ...自由詩2*18-12-28
視えない場所へ- ハァモニ ...自由詩4*18-11-2
_『蝋燭』- ハァモニ ...自由詩3*17-9-22
『九月四日。まるっと』- ハァモニ ...自由詩3*17-9-22
伝言_〈先に、宇宙に居ます〉- ハァモニ ...自由詩6*17-8-13
__未完のソルテ- ハァモニ ...自由詩1*17-7-15
エスカリエの沈黙・試論- ハァモニ ...自由詩4*17-1-27
黒い三日月- ハァモニ ...自由詩2*17-1-25
『_風_車_』- ハァモニ ...自由詩2*17-1-25
_純粋な記憶- ハァモニ ...自由詩5*16-9-7

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