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生きるということが
ひどく儚く美しい
僕の営みは一瞬で
尚且つ今の僕は今しかいない
そしてどうあがいても
すべて忘れ去られてゆく
生きる事に意味がない
人生は一瞬の火花みたいなものだ ....
その蝉の抜け殻は取り残された
中身は出ていったとき
羽が開ききらないまま乾き
飛べずに地面に落ちて死んで
腐りかけた頃、蟻に運ばれていった
抜け殻は土にいた頃のあやまちを数えなが ....
手塩にかけた
年代物の可能性は腐った
絶望の底には
サンタクロースの死骸の山が
未来の椅子には
代わりにごみが置かれた
苦しみは忘れられ
空白にただ生が浮いていた
残っ ....
誰もいなくなったようなので
過去を忘れたようなので
身の丈を知ったようなので
少年は心が軽くなりました
少年の目は脆すぎる安心の中そっと開きます
当然にある日常、という名の奇跡
す ....
いくらお薬を飲んでも
けして無くならない脳糞がある
人と会うたびに
冷や汗がだらだら流れるのは
頭にぎっちぎちに詰まった
この過去のあやまちのせい
脳糞をスプーンでもりもり掬って燃 ....
アダムとイヴは
キラキラ光るアキラメを
バケツ一杯ぶちまけた
そうして星ができたんだって
大切な不安を食いつぶして
やっとこさ残ったのは空っぽの心
何もない
今二 ....
闇は暗さにしか生きないらしい
例えば雨上がりの朝は
闇の気配を残している
貨物列車がごとり、と音を立てる
その分からない程の微動で
昨晩、闇が確かにあったことが分かる
雨雲を置 ....