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wc
はじまりのおしまいのはじまりのおしまいのは(じ)まりのゆくえ、わかりませんとか云わないで
ゆくえ稜線のかなたまで染まってゆく、葉緑体のベンゼン環おしまいのは(じ)まりへ
まりみたいな月はどっちにころがる手のなるほうへ吠えないうさぎは跳ねないし、り、め、つれ、つ、なんてこともなく、泣かない儚い願いは叶い
連れつれづれ手まり月に夜、土、(カ)
次々と産まれる
人よ夢は願われつ夜に
にべもなく朝はくるとかこないとか今宵の星の流れたほうへ冬眠しないくまが凍らない河で笑っている
凍らない河眠らないくまよるべなくてんをうつほしのあつまる終わらぬ白夜へ
しろいろ、ろを丸めて、くるりん、る、まるまるリスのしっぽは冬じたく
空の果てへ、とぶ。
にべもよるべも朝も今宵も
意味を失う起点から
それは永久凍土を溶かすりすとくま
ロッキングチェアーで感じるわたしの全て
そうだ!森へゆこう!ぼ(ん)くらのとべないいいわけ飛ばして
ぼ(ん)くらがひぐらしのまま色を変え
夜(み)人はどこリスのお隣
リスクは承知の上で舞うやさしい生活はやさいでできているのかもしれないなんてまことしやかに云うしなやかさ
舞台上で舞うバレリーナの左のつま先を中心にきっと今日はまわってる、そのように全てがあって数学的帰納法でぼくの今日を照らすよう
バイクをえんえん走らせながら漠然とした夢を描いていたら獏に夢を喰われてしまった
おわりに、ぼくが言いたいのは上弦の月のお話
喰われた夢はなんのやさいだったか
やさい生活とかいまさらですがサラダの国からさらさらさらさらさすらいの
麦畑をかきわけ逃げた背丈より高いその
ひたすら待つ、その時、その秘密の園へ行ってつかまえてみる
その、はじまりのおしまいのはじまりのおしまいのは(じ)まりは球状に広がる園、を〇で描こうと
おもった。えんえん、えいえんに、それでは、みなさま、おあとがよろしいようで、おとがめなしで〇
つづくよつつくよ、どこまでも
連詩
阿ト理恵様、wc.