地平
はるな


なにひとつ最後までは
寄りそいきれなかったわたしに
あなたがいつものように笑いかけるとき
許しが
どれほど無意味なことかを知ります

あらゆるものが
どれほど無意味なことかを

存在が
ほんとうは
不在を際立たせるためにあるのだということを

知ります

知って
ただ
その地平へへばりついている

見上げると
雲が
怠惰に白い



自由詩 地平 Copyright はるな 2012-10-07 21:54:59
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