26年目の記念日

落ち着く和食居酒屋の個室で
あたしは
貴方に
指輪ケースを差し出した

 もう一度 はめ直して

いつの頃からか
あたしの薬指には 指輪の跡さえ
なくなってい ....
 父さんはニ層式洗濯機の中で
 ぐるぐる洗われている
 家族みんなに
 臭いって言われるから

 姉さんは乾燥機の中で
 父さんと同じように
 だけどひっそりと回っている
 好きな ....
秋になったら家を出る
軍手とシャベルを持って遠く遠く
九月いっぱいは歩き続ける
十月は釣りなどして過ごす
十一月が木々を染め出したら
場所を決めて、あとは待つ
落葉を敷きつめてその上に座る ....
ほんのちょっと 甘いモノが欲しいだけなのに
それが何なのかぴたりとは分からない

それはチョコレートではなく
クッキーじゃない
カスタードも 粒あんも マカロンも違う

小さな頃
ミル ....
なんて綺麗なんだろう
銀杏は黄土と薄緑が混ざりあい
その葉が落とす影の模様
どこまでも澄んだ青空を
斜めに上る飛行機は窓さえ見え
その向こう遥か先には
半月より少し大きな白い月
僕との距 ....
そしてやっぱり日々はつづき
宙返りした空が浮いたり沈んだり
それにあわせておれたちも浮いたり沈んだり

眼の覚めるような光の降る街!
けだるさや
ちょっとした絶望を明るく照らして
お ....
言葉を
見つけた

探していた
ジグソーパズルの
最後の1ピースのような
言葉を

言葉を
見つけた

欠けていた
色えんぴつの
代わりの1本のような
言葉を

そっと
近づいて

陽だまりと一緒 ....
君へ

10歳のお誕生日おめでとう
君と歩んだこの10年
いろんな出来ごとがありました

いつも保育園の行事では
私は一人君を見るために参観し
余裕のない私に
満面の笑みで私を見る君 ....
                    101020




キュウロクと言ったら
9600型蒸気機関車
大正の初期に純国産機として生まれ
長い昭和時代を日本全国を駆け回り ....
 
冷たい直線が
流れていく
今日は朝から
ろれつが回らない、
白い紙へと
その先に長く続く
生物の住めないプール
それは時計にある
二つの瞳孔
人が唇を触りながら
ゆっくり ....
もう何年も前のことだけど
妹と自転車二人乗りしてスーパーへ行った帰り道
道の真ん中に袋に入ったままのえのきが落ちていた
そのすぐあとに五個セットのティッシュ箱も落ちていて
誰が落としたんだろう ....
    .
正義はきみの中にはない。もちろんぼくの中にも。それは空にかかっているが遠くではないいつも宙を漂っているがすぐ近くにあるのだ。見ようとすればいつでも見えるのだがきみは見ようとしないなぜなら ....
 辞職願には「一身上の都合」とだけつつがなく書いたものの、本当の理由は「生きることによる倦怠感」であった。生きる、という本質的な目的がわたしの中で、ピントの合わない眼鏡をかけているように、急にぼやけて .... 秋を洗う
ダイヤモンドの花
プラチナの雨
慈愛





このオレンジの果てを
思う
果てに止まない開花があるとして
それが 想像が及ばないほどに 美しいとして  ....
快晴とは程遠い 灰色の空
本日 あなたはついに最愛の人の隣で永遠の眠りにつく

見守りにいけなくてごめんなさい
あなたの娘とその夫が
私の分も あなたが永遠に眠りにつく姿を見ています

 ....
 清水昶氏の、デリカシーのない発言を禁止している掲示板「新俳句航海日誌」で、2000.10の頭に、お父上の清水武夫氏の詩集「火の学会の着席順(1974.3.30発行)」に残部があるので欲しい人は連絡く .... 私を愛する{ルビ瞬間=とき}
一滴の涙はあなたの頬を伝い 
ラファエルの描いた 
天使になる 
連れ去られた声共々
水の惑星の底の無い墓標で
ゆらゆらと陽炎に
あいさつをするのが日課になってしまい
本日の公園は万有引力の縁の下
ここぞとばかりに
下弦の月はそり
青く冴えかえる
ふ ....
私は死んだ

不死鳥は灰の中で

生まれ変わる

肉体を失われた

魂だけの灰色の世界

この灰は藁か 炭か…

私の灰かもしれない


軟らかな 温か ....
還暦になりたる人の臓物はカーボンの色 朝すすり泣く
大気圧耐えるS字の脊椎は儚き生のエピタフに似る
年月を長き指にて掻きむしり爪老い侘びぬ月面映し
平穏は耳鳴りだよと腕時計外し目を揉む薄日の読書 ....
具象抽象或いは送話
そして叙情
もうあなたに呼び掛けるのは止めよう
ことばに頼らない詩
いま 宇宙に語りかける
新たな結晶の始まり
わたしだけの ことばを
夢みるキノコがはえていた
山の奥深くのじめじめ谷に
夢みるキノコはおかっぱで
ひざすりきれたジャージの娘

夢みるキノコは暗闇で
ラジオをきくのがすきでした
朝のぶさいく覚悟して
まく ....
遠く時空を超えると
幼い君がいた
「おとーたん、どうじょ」
ぷつんと もいだ野紺菊を
ぷるぷるふるえる手で差し出す
薄紫の舌状花をつけた花
稲藁のにおいがする午後の柔らかい日差しの中
君 ....
断片的に腐敗してゆく
囚われの大地に
種子が落ちて芽吹き
雨が枯れようと
禍々しさのない陽に
両の手を広げ
受け入れる

知識を持たず
本性に従って生きるものたち

裸の木立 ....
蜂に刺された事はある
蛇に咬まれた事はない
犬に噛まれた事はあっても
狂犬病を伝染された事はない
ライオンの檻には近づかない
骨折はあるが、頸椎や脊髄の損傷はない
指は切ったが切断に至った ....
ずっと寄りかかっていた
揺るぎない背もたれとして安心しきって
あなたが感じている重たさも
慈愛で受け入れて
融かしてくれているのだと思っていた


いま、青に導かれて去ろうとしている
 ....
滝の駐車場前ひょこひょこと

破れ傘にジャージ姿 

相模のかっぱが、現れる

器用に操る軽自動車から

爺が降りるが 相模のかっぱ

先の見えないトンネルを

越えると足下に ....
知らないから呼んでみた
そっとお父さんと
声にだしてみた

お隣にも友達にもいたよお父さんが
どんな人なのかは見て知ってた

お父さんって子供を
どんな風にみるの
お父さんって子供を ....
真っ直ぐな道は歩きづらい
かと言って迷路みたいでも困るのだけど
適度に曲がりくねっていて
ちょうど昔ながらの畦道のように
赤い帽子によだれかけしたお地蔵さんが祀られているとか
時には肥だめみ ....
とりとめのない物思いに
舞い降りた芳しい栞
見上げた梢から零れる
オレンジ色のはにかみ

とりとめもなく高い空を
自由飛行したがる意識
ゆるやかに誘うような
オレンジ色のためいき

眉間に堰き止めて ....
るるりらさんのおすすめリスト(6713)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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副題- たもつ自由詩1210-10-19
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泡沫- こしごえ自由詩2*10-10-14
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_健康- salco自由詩18*10-10-12
GRADUATION- 渡 ひろ ...自由詩18*10-10-12
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お父さん- 朧月自由詩810-10-12
木漏れ日のひと- 恋月 ぴ ...自由詩31+*10-10-11
金木犀- nonya携帯写真+ ...17*10-10-11

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