泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
*
目覚めると音のない世界
カーテンの隙間から灰色の光が射している
明けていくカーテン越しの光のなかで
青磁の肌が鈍く輝く

この部屋はこんなふうに朝を迎えるんだね。
僕は君を置き去りに ....
真っ青に晴れた空
ソラソラソラ
頭の中はみだら
そこには大きな素朴な木の机があって
あなたはわたしのとなりに座り
あなたはわたしにことばを読んで

そこでわたしは見たのです
何かを見ているあなたのまなこや
動くあなたのくちびる
そして ....
動かないで
うっかり逆鱗に触れないよう
紅を差してあげる

私の部屋に浮かび揺れる
赤い花びらに
首を傾げる友達

透明な竜を飼っている
躾はいいほうだ

私の帰りが遅いと寂 ....
ペンキ職人
天野茂典




青いペンキ


台詞のない声
遠くからやってくる海
炎の青空
どこにも出てゆかない砂
ぼくの病棟が乾燥している
シマリスとあそんでいる
ナキ ....
少し長くなります。
もし、目の前で死にそうな人がいたら、僕は助けられるだろうか?
目の前には大きな炎が立ちこめ、僕は助けるためにその中へ飛び込まなければいけない。
僕は三人の友人がいて、彼らは僕 ....
女は家庭に入るのが幸せ
と語るハナコさんは
コブラを殺せる

名前に因んでか、草花が大好き
洗濯が終わったら
いつくしんで育てた
色とりどりの花たちに
水をやるのが日課
庭を掃いたら ....
 
絶語集


       +
      +++++
       +



ぼくは恋をするだろう
とは思わない

がたーん、がたーん、君の根が揺れる
なんでもないよう ....
詩を書く時に気をつけようと思うことを、書きます。



私が「詩」を書こうと思い立った瞬間から、その呪縛は現れる。

カッコイイ言葉であらねばならない。
誰かに読まれるためであらねばなら ....
正気なうちに 帰ろう

まっかな顔で 父さんが
にこにこ と ひそっと 言う

あはは と 笑いながら
母さん に よっぽど 言われたな
私は 濃いめの お茶を入れる

 ....
私が人様にはじめて認められた文章は、詩ではなく評論であった。それは静岡県民文学祭で芸術祭賞を受賞した。今の私からみると暴論みたいなところもあるし、古くなっているところもあるし、そもそも「評論」と名乗っ .... ねこじゃらしを持って夜空を散歩していたら
土星の奴が現われてクネ〜(´ー`)〜クネするので
おいこら輪っかんぼう叩くぞと脅してやると
土星の奴め お月様の後ろに隠れ
こそこそ輪っかを取り替えて ....
遠い国で鳥があの娘を
拾って育てる
鳥はあの娘に名前をつける
あの娘は鳥に名前をつけることを考えている

鳥はあの娘に
おいしいお粥を作らせる
あの娘は庭のいちじくを
鳥にもいで来させ ....
まあるいね
こんもりと
きいろいね
くっきりと

わらってる
うたってる
さぼてんの
はちのすみ

はるですよ
はるですよ
ここにいま
いきてるよ
0. forget me not


  ない

ということは

  きえない

ということ  ね




1.

首筋には天使が住んでいて
風向きなど気にならな ....
右耳に車は聞こえない
左耳に降る金属音
追い抜くたびに空は笑う
切れぎれに拍手は過ぎてゆく


飛び去れ
飛び去れ
ひとりと
ひとりの道
ひとりの自転車の他はみん ....
AM6:00の空が寒くなった
木の幹からはABAが出ているのだろうか
土手道を歩くと落ち葉の音がする
(焼き芋がおいしい季節だ)
少し長い木の棒を拾って振り回す
乾いた音が空に舞って
どこ ....
――油膜のような色なんだ、赤にも緑にも見える。

Tはテーブルの上のカップに視線を注いだまま
落ち着かない様子で呟き口に手を当てる
僕は僕で
冠雪して間もない山なみを窓ガラス越しに見ながら
 ....
にわかには信じがたい歌と指によって
けだものは のけものは 降って来る


目にあまるけだもの
手にあまるけだもの
首を差し出せば
からみつくけだもの


出た ....
棄てられた道のざわめき
野に沈んだ鉄の轍が
震えるたびに運び来るもの
蒼と紫の光が軋み
激しく小さな 
数え切れない夜になり
雲を鳴らす音とともに
草の波をつくりだ ....
夜の灯りに染まり連なる
紅くにじんだ雲の前に
誰もいない建物がつづいていた
記憶と 事実と 交響と
淡く静かな流れに沿って



目に映る火と
映らない火の
か ....
午後に目覚めた双子の猫が
雨のむこうのはばたきを見ていた
夢の音から目をそらし
見つめた先にはばたきはあった


はばたきは薄く光を帯びていた
ゆっくりと近づく別の ....
魚の群れが夜を飛び
鱗と涙を落としては
何も無い地を焼いていた
火の端々が鳥になり
さらに暗い夜へと去った


雲と砂の波のなかで
魚は涙を閉じていった
白と ....
花が居て
狂いたい
と言った
なにもしてやれないので
川にうつる枝のなかに立ち
はらわたの森をひらき
ここにお入り
と 言った


蝶が来て
狂いたい
と言 ....
1.

海底にねセ氏120度の温泉を噴き出す海底火山があってね そこにはまっしろな蟹が住んでるんだよ なに食ってるかって硫化水素を利用して増えるバクテリアとかなんとかそんなものを食ってるんだけど  ....
 数ヶ月前のことになりますが、触発する批評http://takemoto.picot.ne.jp/incentive/に「ネット詩について」というスレッドがあって、それを読んだとき、「ネット詩」という .... (曙)

薄暗い部屋の中
光のはしごがすうっとかけられ
それは
雨戸の隙間から漏れていて
僕はふとんから起き出て
手を翳した
掴むことはできない
ああ それでも
 ....
山田さんの文章を読んでいたら、とりあえず以下の文章をここに預けてみたくなりました。2000年7月、「詩と思想」特集 電子ネットワーク上の詩人たち、に掲載されたエッセイです。

■ネチズンたちの詩メ ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
るるりらさんのおすすめリスト(6745)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7304-10-4
ANOTHER_GREEN_WORLD- カワグチ ...自由詩51*04-10-1
- ナバナ自由詩204-8-21
小さな球体- 渡邉建志未詩・独白1*04-8-3
透明な竜を飼っている- RT自由詩10*04-6-30
ペンキ職人- 天野茂典自由詩1204-6-30
純粋正義への架橋1- チャオ散文(批評 ...3*04-6-20
専業主婦- 木葉 揺自由詩1504-6-19
zets/go- 渡邉建志未詩・独白2*04-6-12
「詩を書く時に気をつけようと思うこと」- ふるる散文(批評 ...16*04-5-13
村祭り- 砂木自由詩15*04-5-10
批評という暴力的愛情表現- 佐々宝砂散文(批評 ...2204-5-8
〜(´ー`)〜- ダーザイ ...自由詩17+04-4-27
メルヒェン- 鏡文字自由詩23*04-4-7
たんぽぽ- さち自由詩904-3-10
chika- れつら自由詩18*03-12-31
ノート(自転車)- 木立 悟未詩・独白603-12-2
るららる- ふある自由詩203-12-1
ありうべからざる色彩- 佐々宝砂自由詩403-11-3
散華- 木立 悟自由詩403-10-15
鉄と緑- 木立 悟自由詩803-10-9
火は緑- 木立 悟自由詩503-10-9
猫と灰蛾- 木立 悟自由詩303-10-7
先魚進紀- 木立 悟自由詩703-10-6
ノート(緑透火)- 木立 悟自由詩1703-10-6
白熱- 佐々宝砂自由詩503-8-31
「ネット詩」の思い出- 渦巻二三 ...散文(批評 ...1303-8-21
チンダルのはしご- AB(な ...自由詩803-8-20
ネチズンたちの詩メディア- 川村 透散文(批評 ...303-8-13
醤油- たもつ自由詩9203-7-9

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