静寂の 川を見ている 月二つ

群れる蟻 我関せずの 蛾の蛹

燃え尽きた あなたとわたし 壁のしみ

寂しいと 鐘を鳴らした 旧校舎

涙枯れ 震えが止まる 目的地

SNS 心 ....
ブラームスはお好き?

それなら 

ピアノコンチェルトがおすすめよ

それもNO.1のね


新しいステレオ録音なんて

ろくなものがないの


いくら音がよくても

 ....
インターネットの世界には神様はいない
インターネットの世界には何様ばかりで
ネットが無くなると困るのに貶めている

ナイフは便利なものだが人を殺せるのだ
クルマは便利なものだが人を殺せるのだ ....
からっぽです

それはそうと
からっぽなのです

いいえ、からっぽなのです

からっぽなんだってば

それ以上言うこともないでしよ
からっぽなんだから

寂しいよう
近所の魚屋にギターが売られていて
魚屋のじい様、年季の入った海軍御用達の
看板を磨いてぴかぴかにして笑っている

こいつはまた活きのいいギターじゃないか
そういうとじい様は息子が若い頃に弾い ....
風のない日も向い風
おでこもあらわペダルをこいで
きみは往くきょうも
仮の目的地へ
本当に往きたい場所には
まだ名前はない
愛せない地図ばかり
もう何枚も手元にあるが
こんなに長い一瞬 ....
冷たい夜が辛かったので、夜のしじまに問いかけてみる。僕は、僕を僕と呼ぶようになって、いつのまにか時が過ぎ、存在の危うさすら曖昧に、ぼやけた薄闇に抱き、ぼうっと腰を落ち着けている。ネグリジェの下に隠した .... 数年前に家のベランダから長男と一緒に、正体不明の飛行物体、いわゆるUFOらしきものを見て喜んだことがあるのだが(パチンコ玉のようなものがスーと横に移動したり、突然いなくなってしばらくして全く別のところ .... すべての川は流れている
すべての故郷の川は流れている
耳を傾けるならその川の流れを
聴くことができるだろう

乾ききった風と砂しか入らない
窓からせせらぎが流れてくる
台所の床をひたして ....
今日は私の誕生日
でも主役はみなさんです

私は暗闇の中
明かりを灯して
ふぅーっと消される
ただそれだけでいいのです

今日も誰かの誕生日
主役はみなさん

照れ屋ですから
{引用=*筆者より――ちやうどこの時期、十二年書けずにゐた詩作が復活して三ヵ月が経ち、十二年分のマグマの噴出が落ち着いたこともあり、いま読み返すと力が抜けてゐる感があつてそれが良い方にも悪い方にも出て .... じきに夏ですね

わたしの表現は
誰にも奪えませんが

暑さにかまけて
じきに夏ですねなんて言ってみる

新陳代謝で生まれ変わるわたし
青空のもとで血肉を燃やす
風の隣で鼻を利かせ ....
使われていないテニスコートは、吐瀉物と下痢便の様な汚泥とともに、何年もの堆積した落ち葉が敷き詰められ、私たちはそれを撤去するために荒い吐息と、鉛のような腰の痛みと、まとわりつく害虫に悩まされながら肉体 .... 枇杷の実、たわわ、たわわ、と
ふくれた腹をかかえて転がりそうな
夕陽に照らされ景色をゆすって風を
くすぐり、たわわ、たわわ、と

悲しげな
その実に
歯を立て

しごきとる、なぜにこ ....
   


ながりゆるみじぬあてぃん    流りゆる水ぬ在てぃん
がれちぬあとぅんかい      瓦礫ぬ跡んかい
りんどうぬはなぬさちゅる    竜胆ぬ花ぬ咲ちゅる
ゆちゅぬさちや     ....
静けさ
ちょこんと
座っている
気付けば
夜底に
座っている

私は寝床を整える
不眠の昨夜を払うように
新しいシーツで敷布団を包み
黄色い朝の喧騒に
心の奥処の祭壇が
荒らさ ....
右手でくるぶしを握り左手で靴を掴む。脱ごうとするが脱げない。今度は両手で引っ張ってみる。でも脱げない。を、繰り返すエストラゴンあるいは弟が叫ぶ。どうにもならん! いやそうかもしれん、まあ考えてみろ。と .... 優しさは 悲しみ見せぬ 隠れ蓑

色のない 日々を彩り 足を組む

夕凪は てんとう虫の 子守唄

晴れの日に 涙を流す ガマガエル

泣き虫に 優しさ見せる ダンゴムシ

辛いと ....
遠い火をみつめている
どこにいても遥か彼方で
ゆらぐこともなく燃えている

あそこを目指していたはずなのだ
臍の下あたりで、眼球のうしろで
わたしのいつ果てるかわからない
火が求めている ....
ある日突然 少女たちは愛に目覚める
砂漠の朝 あるいは雪山の夜に
一頭の馬のように私のもとへ
走って来る そして駆け抜ける愛の痛み


運命だと知るには遅すぎるだろうか
少女たちは祭壇に ....
雪どけの 

きよらかな水のなかから

春がうまれる


山のふもとで ひっそりと

春の陽射しを糧として成長した

水芭蕉たちは


これからはじまる

花のリレーの ....
消えてしまった記憶のように
星が、炎に話しかける
小さく小さく話しかける
キラキラと明るく

寿命のある指先に乗った鮮かな痛みのように
炎は首をはげしく振って
いやいやをしながら
重い ....
{引用=*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に書 ....  丸の内の商業施設KITTEにはインターメディアテク(以下、IMT)というミュージアムが入っていて、東大所蔵の蒐集品を無料で見ることができる。一階から六階まで吹き抜けになっているKITTEの建物。その .... 涙を拭いた紙で酒を拭く
鳥か四ツ足か分からぬものが覗き込む
切りつづけ 喰いつづけ
泣きつづけ 呑みつづける


鳥の羽を持つ虫が
命の行方の地図を照らし
在るはずの無 ....
栗の花のにおいがすきです
栗の花はみたことありません
これは栗の花のにおいだよって
たっくんがおしえてくれたので
栗の花のにおいしってます
ばらの香りなんかよりすきです
ばらと ....
三日ぶりに入ったその部屋であなたは
やはり窓のそばに座っていて
あなたの世界は四階の窓から見える
この建物の北側のビル群と
真下を通る車の音
時折近づいてくる救急車まで

首だけをこちら ....
この静かな倉庫に

書き溜めておいて

オイラの今の言葉が

過去の言葉にのり

また他の場所で開花してゆく

誤字脱字、語尾外し、

オイラの毎日をまた彩り

他の場所で ....
辺鄙な山あいを川が流れていた
普段は大人しい川。水嵩は少なかった。

その辺りは地図の上では町と村の境目。
上流が村で下流が町だった。県道が一本中央を貫いていて町と村を繋いでいた。
もしその ....
ある夜
死んでしまつた

畳の上に食べかけの芋がころがつてゐる

その横におれがころがつてゐる

目をとぢることも
ひらくこともできない

お迎へもこない

月の光 ....
るるりらさんのおすすめリスト(6713)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
潜在- TwoRivers川柳2*19-6-6
ブラームスはお好き?- st自由詩3*19-6-2
ネットの何様- イオン自由詩1*19-6-2
からっぽ- 印あかり自由詩8*19-6-2
魚屋でギターを売っちゃ悪いのかよ- 帆場蔵人自由詩4*19-6-2
自転車少女- ただのみ ...自由詩15*19-6-1
夜の断片- たこ自由詩319-6-1
母、UFOと接近遭遇す!- マサヒロ ...散文(批評 ...119-6-1
それぞれに川は流れている- 帆場蔵人自由詩15*19-5-30
ろうそく- TwoRivers自由詩1*19-5-30
旧作アーカイブ5(二〇一六年四月)- 石村自由詩17*19-5-30
じきに夏ですね- 印あかり自由詩10*19-5-29
- 山人自由詩5*19-5-23
枇杷の実ゆれて- 帆場蔵人自由詩1019-5-22
流りゆる- AB(な ...自由詩2*19-5-20
静けさ、ちょこんと- ひだかた ...自由詩1619-5-20
十三夜月のくるぶし/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩1*19-5-20
ヒントを探す- TwoRivers川柳3*19-5-19
遠い火をみつめて- 帆場蔵人自由詩11*19-5-19
Equus- 石瀬琳々自由詩13*19-5-18
水芭蕉- st自由詩319-5-18
《_火影_》- ハァモニ ...自由詩2*19-5-17
旧作アーカイブ4(二〇一六年三月)- 石村自由詩21*19-5-16
壁を這うワニ/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外- こうだた ...散文(批評 ...1*19-5-15
火原_けだもの- 木立 悟自由詩319-5-11
栗の花- 羽衣なつ ...自由詩6*19-5-10
だから- 高林 光自由詩519-5-8
運営さんに感謝- よーかん自由詩319-5-8
川が蛇になって- こたきひ ...自由詩319-5-8
永遠- 石村自由詩21*19-5-6

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