眠れない夜は羊人間の数を数えて眠るとよい

ゲバ棒を構えた少女一斉に海に向かって雪崩こむ夜

ひき割りの納豆の雨さめざめと夏の夜更けに卒塔婆を濡らす

子供たち川を流れてゆく途中賽の河原で ....
島よ

別れの夕よ

爽やかな別れの夕よ

島よ

巡り会えた

爽やかな出会いの日々よ


夕日が照らす

海の向こうでは

朝日となって


島よ

別れの朝よ

爽やかな別れの朝よ

島よ

巡 ....
{引用=  ある日
  ひとつの
  比喩が語られ
  取り戻せない距離を
  旅立ち
  細長く
  何処までも
  鏡として連なり
  映し
  流れ
  響き
   ....
山を動かし
風を吹かせ
嵐を呼んで
地を揺らす

もう誰もいない
人は離れ
都会の無人島
暗黒の雨雲

ナナフシのように
擬態をする
誰にも気づかれず
この世知辛い世の中で
 ....
この場所にいたから

あの場所にいなかったから

それだけのこと

ただそれだけのこと


絡まりあった糸の世界を、しんじる
わたしは一つ呼吸して、それは奇跡で、とても世界を愛 ....
本当の名前なんて
一度も書いてあったことがない名刺を
感じ良く差し出す空っぽな指先

本当に行きたい場所へ
一度も連れていってくれたことがない
少しくたびれた空っぽな向う脛

どん ....
すこし暗くなった
デスクのライトをつけたら
もっと暗くなった
暗闇を明かりが照らすと
なおのこと闇はその色合いを増して
本が読めなくなる
というよりも
字が
読めない
この黒い字が
 ....
わたしが死んだら
なるべく生き物がたくさんいるところへ
なるべくそのままの状態で
置いておいてください
土にかえったり
誰かの一部になったりして
わたしはわたしの
いのちを分解したい ....
どんでん返しの日常の繰り返しで
あわてて僕は
鍋から落ちそうになったこんにゃくを拾おうとする
わかっているのかな
この僕を
こんにゃくはぬゆりと簡単には掴めない
のっぺらぼうで無愛想
角 ....
だれのせいでもなく、反射していきている
闘いの後を、追っていく
握り締めた手をかおをほうっておく
泥にも草にもなれず太陽に勝てず
お前のもとにいかないと心と話し
幸せだったととけてゆく。
行き止まりバラスト積んだ荷車のあり ネックレスをつけるひとの息遣い 秋の予感がする夜に
金色の蛾は
星をなぞってとぶ

さみしげにゆれる
夏草の穂に沿って
古い時間がとむらわれる

月に咲く花
ただ一輪の歌
真空を呼吸して
たましいたちを導く
 ....
水の吐息
水のしらべ
ながれにそって
そっとさみしさを
うちあける
きらめいて さざめいて
どこまでも すきとおるほどに
きよらかに ながれゆけ
水のうたごえ
水のはなうた
どこへ ....
  僕たちは、
  同情で。



  僕たちは、
  どこまでも
  青く、
  青く、
  終わっているだけな。
  ダンボール詰めの、
  ぎゅうぎゅうの果実みたい ....
エス・ピー・オー・ツー
85・86・85・84・・・

分かっていた
{ルビ他人前=ひとまえ}では我慢してたこと

だけど
私達の前では子供みたいにワガママになって

うん
あなた ....
いくつもの時間と
太陽を横切り


窓辺の中で
影だけが遊ぶ





その足音は
騒がしくも心地よさのうちに

正午を過ぎて
風を忘れた頃、


幾重もの雲を
たち上げ

躊躇わず
夕立ち ....
その橋の欄干から身を乗り出せば
清らかな流れの中ほどに石ころだらけの中洲

別段、川の流れに抗う姿勢をみせるでもなく
上流に夕立でもあればあっさりと荒くなった流れに呑まれ
ちょうど今ごろの季 ....
メトロ降りてガードくぐり歩道橋を渡り
平らな道は地図にしかないと語り
それでも景色を破る血気なんてなかったろ

上滑りする言葉がいちばん大嫌いだからさ
水たまりにかすれてしまった声で ....
中空に浮かんだ茶室
山の麓の回廊から眺む
山門をくぐった時から降り始めた
しぐれ雨
下界と山荘の次元を断ち切る結界のような様に
主人は爬虫類のような横顔を魅せ
染みと皺だらけの表情は
客 ....
「序説∧序奏」
 

   * 

     *

  ***
 ****
 愛らしい風を
  振り撒いて
  感傷を仄めかせ
   君に入っていく
    恐るべ ....
枯れた空 桜花舞う
散る花びらを辿れば
行き着く 儚き生命(いのち)

目を閉じれば 浮かぶあなたの青空
常夜に変わっても 待っている

澄んだ月に 希う
”どうか無事でいてくださいと ....
  西向きの窓から
  斜光が射す



  食器が並べられ
  煙草に火が点けられ
  いくつかの詩が書かれ



  最後に僕が
  玄関から入ってくる


 ....
真夜中のいたずら電話

死ぬほど嬉しかった

たった今 僕は

孤独から解放されたのだから
{画像=110812064713.jpg}




           不純結晶さ
           おれたちは


       ただ座っているだけで汗を出す
       ....
              110810




わたしのだいすき
わたしのすきなわたし
だいすきなわたしがわたした
わたしがすきなわたしは
 わたしもりがすきなあめんぼう
 ....
はてない偶然で
おてがみをくれたとき
トライアングルのような音色がむねに
うちつけて反芻した

涼色のびんせんに
えんぴつで
ことばじゃないことばのられつと
はにかみ・かみみ
 
 ....
なにげなく空を見上げる。
なにげなく雲を眺める。
そんなに暇なのだろうか。そんなに退屈なのだろうか。なにか虚しい行為だと思う。

雲の虚しさは、少年期の虚しさにも通じている。
雲日記というも ....
あなたは
決してわたしをゆるさなかった
はじまりの
隠しあう接触のぬくもり
黒くながれおちる髪を
手櫛でやさしく梳きながら
洩れる水を袖口に運ぶ


清潔な距離がくれた
まどろみの ....
背中が痛いよ
見上げればお月様
おなかが重いよ
だから
筋肉を伸ばしたり縮めたりするよ
今夜も
夜を着て

招けば水が湧きいずる
鏡に立木や鷲をうつしながら
わず ....
るるりらさんのおすすめリスト(6713)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
羊人間の夜- 春日線香短歌311-8-21
島よ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...111-8-21
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無人島- ペポパン ...自由詩4+*11-8-20
呼吸- 森未自由詩2+*11-8-20
ペットボトル症候群- nonya自由詩19*11-8-20
夕暮れの部屋- 佐々木青自由詩4*11-8-20
わたしのいのちは天(そら)へはいかない- 小原あき自由詩16+*11-8-19
こんにゃく- 乱太郎自由詩19+*11-8-19
__- 十二支蝶自由詩311-8-19
海峡- salco俳句2*11-8-18
静寂- 佐々木青短歌2*11-8-18
月に咲く花- 橘あまね自由詩1211-8-18
水のいのち- 佐々木青自由詩6+*11-8-17
同情で- 草野春心自由詩611-8-17
共有- subaru★自由詩14+*11-8-17
休暇の日常- オリーヴ携帯写真+ ...811-8-16
甘噛みのひと- 恋月 ぴ ...自由詩25+11-8-15
のらのしろ- 凪名木な ...自由詩311-8-14
隠居- ……とあ ...自由詩8*11-8-14
序説∧序奏- nao自由詩7*11-8-13
桜花_〜You_are_believed〜- 洞野いち ...自由詩1211-8-12
斜光- 草野春心自由詩11*11-8-12
いたずら電話- subaru★自由詩18*11-8-12
純粋さの定義_/_渇きと純化の関係- beebee自由詩1511-8-12
わたしがきらいなわたしがだいすき- あおば自由詩8*11-8-11
ことしの熱- 唐草フウ自由詩8*11-8-11
雲のかなた- yo-yo散文(批評 ...3*11-8-11
こいびと- 因幡菫子自由詩32*11-8-9
夜を着る- たちばな ...自由詩1911-8-9

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