お好み焼き、したいと思った。んで、さっそく朝から買物にゆくと、ジャスコもライフもイズミヤも近商もどこもみんな群馬産のキャベツだった。わざわざ手間と時間をかけて西日本の肉や野菜を関東方面へ出荷し、その後 ....
人と人が出会うように
男と女が出会うように
心と心が
出会い
お互いに触れて
重なり
子供が生まれた
彼らはその子を心と名づけた
生まれたとき心は水のようで
差し込む光は透過しな ....
今なら変われる気がするんだ
空が青だったから
今なら変われる気がするんだ
空が青だったから
ただそれだけなんだけど
ちらっとだけ見た
ほんの一瞬優しく見えた
気のせいかな
涙なんて ....
慈愛に満ちた器の中で
小さな生命が動いている
朝陽浴びる日を
抱いてくれる愛の手を 求め
器の中で静かに開かれる日を待っている
慈愛に満ちた器の中で
小さな生命は逃げ回っていた
己を ....
空いてます
ぼくのとなり
とても広くて
あなたのわがままはすべて叶います
来ませんか
ぼくのとなりへ
ちょっと高くてこわいし
階段もないけど
その右手も 左手も
ぼくに差しの ....
その時が来たのならば
全ての窓を開け放しましょう
それが その時であるのならば
まいにち みて いるのだけれど
ひざの上で組まれた指が
互いに爪を立てている
....
ミンミンゼミを食べた
ツクツクボーシを食べた
アブラゼミは食べてない
口をあけて上をむいたら飛び込んでくるんだやつらは
ばかだから
ミンミンゼミを食べて
ツクツクボーシを食べて
....
雨が降る
そこは傘をさせる場所になる
悲しみがある
でもぼくにはもう
感情をあらわせるひとはいない
雨が降る
そこは傘をさせる場所になる
金曜の午後4時15分
学校帰り
アメ横手前のマックでコークのラージを買い
UJは
向かいのMODE OFFに入る
『 いらない服お売り下さい 』
コーラほどの肌色が目を引く
全面ガラスの ....
僕は長い廊下を
ずっと歩み続けている
あの日、見た夕陽は
今も瞼の裏に焼き付いている
あの日、怒った先生の顔は
可笑しいような悲しいような顔だった
僕を殴った同級生は
....
おじいさんに ばらの枝を もらった
「土に挿しといたら 根が生えて
やがて花が咲くよ」
と言われた
素直に 土に挿して 水をやった
春になったら ....
赤ん坊が
すやすや眠る
さわやかな風
ゆったりした時間
純粋な心
曇一つない
柔らかくて
ふわふわで
神聖な空間
悪魔なんぞ
存在しない。
心が現れる。
涼し
涼しと
思うたら
わて
こんなに
なっとった
ホンマ
涼しいなぁ
立派な人になれなくてもいいから嘘をつきたくない
たくさんお金を稼げなくてもいいから嘘をつきたくない
かっこいいスーツが着られなくても
おおきな家に住めなくてもいいから嘘をつきたくない
どうかぼ ....
青黒い皮膚の下で
躍動する肩甲骨に
未熟なサーファーが乗り上げて
水飛沫を上げて砕け散る
白い泡立ちとなって
打ち寄せる指先は
永遠に砂浜を掴み損ねて
桜貝の汗を置き忘れていく
....
眠れない空虚な夜にずっくりと爪立てて食ういちぢくの実
いまここで痛みが喜びを呼ぶような一人っきりの罪をつくろう
なにもかも不器用だからならいっそ壊せ良い子の人形劇
〈わた ....
ひとの一生ははかなくて
ふいにやぶけてしまう
ぴんとはった
うすがみのように
3月11日
がんを患うあなたの目の前で
おそらく数千の一生が
一瞬にしてやぶけてしまった
....
溢れる光が やさしく ふたりを包む
頬に触れたあなたの指先
くすぐったくて 思わず笑った
春の陽だまりの笑顔で
あなた いつだって泣き虫なわたしを救ってくれたの
さくさくさくら…… ....
戻れそうで、戻れない
記憶をたどる
指のさきに、夏の
光があった。
光は
しずくとなって、
虹色の、かげろうをつくった。
ゆらめいて
いのちのかたち。
輝いて
一瞬を生きて ....
そんなに簡単に
悲しむなんて
駄目だよ
ぼくが許さない
レモネードがはじける
モリッシーが嗤う
あまりに
ぶきような
きょうの日 ....
私に見えるのは青い空です
むかしむかしのお話で真っ白な山神の鹿が
かわそうな猟師に撃たれて死ぬ時に
倒れながら片目で仰いだその空です
そうしてさいごには
真っ白な鹿も猟師も病気の娘も
帰っ ....
{画像=110824232540.jpg}
人に優しいから自分に優しくなれる / 逆もまた真なりだ
一生懸命生きて来て楽なことばかりじゃない
辛い時にしっかりと支えてくれるもの / ....
玉蜀黍
玉杯を挙げながら
君の衣剥ぎ取り
下弦の月に捧げる
濁っていたかもしれない
闇に光る眼差しも
火照った君の肌に淡く溶け出す
黍の甘さがそのまま
横たえた身体から呟 ....
俺?
俺はぼろぼろになってあの街から追放されたんだ
え、泣いてやしないよ
この泥があるからこそ蓮の花も咲くらしいから、大丈夫だよ
こころの問題じゃない
脳の問題だ
....
じめんのうえにたっています
あしのうらにたいおんがあって
じん
とします
ときどきそらをみます
とんでいるものがあってわたしは
鳥瞰図
みごとなけしき ....
「たより」
生活に疲れた頃
きみは ゆっくりと やって来て
るすがちな ポストに
ことり、と 手紙を 入れて行く
とにかく 早く 帰りたいと
ばかみたいなスピードで
のほほんと暮らす ....
「花を踏み付けないで下さい!」
と詩人は言った
インタビュアーは花を踏みにじりながら聞く
「あなたはどうして詩を書いたのですか?
あなたはどうして詩人になったのですか?」
....
丘の上に立つと
夜空にはたくさんの発光体が
空に向って地上から降り注いでいるのが見える。
一様に
ボーっと輝いているが
明るさにはほど遠く
夜空に闇に吸い込まれて行く
....
小さな人は
蛇口を見上げてみている
透き通った水を
それよりもきらきらした瞳で
私は
流れる水を下がる視線でみていた
キット違う
その世界を知りたいけれど
なぜか小さな人の ....
夕陽のみえる小さな丘には草が生い茂り
一日の終わりは黙ったままで座ってた
さっちゃんはスカートを抱えて後ろ向き
太郎は三つ葉をひとつ、ふたつとちぎりながら
ぼくは寝そべったまま消えか ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225