咲いた花実は何もしなくても
雨に風に歳月にいつかは落とされる
枝も木も
どんなに立派で大きくても
終わりは来てしまう

そんな世界にせっかく頑張って立っているものを
そんなに無下に揺すり ....
詩をなぜ書くのか、といわれれば、ただ、ことばを書きたいように書いており、それが、詩といえば詩、というものになるということ。

ただ、詩は、これまでどのような役割を果たしてきただろう、と思うと、ま ....
朝、目が覚めたら
右の手のひらがチクンとした
キップだった
日付はちょうど1年前の今日
行き先は書いていなかった

チクン

今度は胸が痛かった
その日付を忘れるはずがない
忘れら ....
詩の生まれ方にもいろいろある
卵生
胎生
卵胎生

生きている詩ならば
生まれて生きる詩であるならば
金太郎飴をちょんちょん切って
毎日数だけ増やしてくってわけにはいかないだろう

 ....
ひざ小僧
どこの小僧か知らないけれど
みんなが知ってるひざ小僧
スカートの下でかくれんぼしてる
いやらしいなぁ

だけどね
転んだときに一番傷つく
ひざ小僧
私を助けてくれるから
 ....
小さな巻貝の奥に
灯りがともる
小さな海の人が
書き物をしている
波から聞いた話を
青いインクでしたためる
書き終えると
小さくてごく薄い紙片を
丁寧にたたみ
小さな封筒に入れて
 ....
じぶんの書いたものを、信じてあげる。

泉からきれいな水を掬いとるように、

  これはじぶんにとってかけがえない詩なんだ

と心にきめて、じぶんの書いたものを信じる。

それが、じぶ ....
                   090504


なつはきぬ
木綿では叱られます
正確には
木綿では嫌われます
そんなこと言って笑わせる人が居て
昔芸者だったとか
おめかけさん ....
 
 
海の向こうから
一両編成の
列車がやって来る

線路の上を
走り続けることを
あの日諦めてなければ
というような顔をしてるけど
僕はそのことについて
何一つ触れない
他 ....
里に寄せる
風向きの奏ず



羽二重と蕾む
鬱金香の艶やかに


絹擦れの音、軽く


君、聴こゆるか
時計が再生を告げれば
僕の水色の時刻





アロマに誘われ



青くもなく青い湖の欠片に魚のように浮かんで
見えない傷を癒すのだ




?僕の符号と誰かの記号で ....
半世紀も祈り続けて
鳩が太っていく
公園の木は
故郷から引き離された子供のように
ぽつん、ぽつんと育って

生きていこうとする力に
種類なんか無くて
他人の生き様を非難できない
太っ ....
やがて雨がふり
話はつき


花のひとひら
散るだろう
流れ往く雲に

人を見て
自分を見て



気がつくと

薄い天幕を破って透過する粒子が

浅い深呼吸を促す




何てことのない
モールの吹き抜け




何てことのない
ありふれた日常
 ....
ココア姫マショマロ枕抱いてねる優しい人になれますように



サイダーの中に無数の星がある消えないうちにお願いしよう



黄金のリンゴジュースが飲みたくて急いで帰る夏から秋へ

 ....
桜の花は 落ちた姿が美しい

少し笑って 君が言う

桜の花を 近くで見るのは 恥ずかしい

少し笑って 僕が言う

ただそれだけの 二人の間に 華の川

ああ どうか あの春告鳥 ....
行き場のない情熱が蒸気を上げて動き出す
進め 進め 煙を上げて車輪を回せ
君の列車に僕は必ず飛び乗ろう



隠しきれない歓喜が音をたてて そこかしこに咲く
はじけろ はじけろ 散りゆく ....
ぼくは、うさぎ。

間違ってかじったのは、
葉牡丹。

きみは、鮮やかでもなく
そっと、緑色だった

花にまぎれて
葉にまぎれて
陰に隠れて
気付かれることなく
静かに笑う
 ....
{引用=※}
いままで
だれもみたことがない
世界地図をえがきながら
いつまでも未着の手紙
のことをかんがえる
そして
伝送されつづけるテレパシーのことをかんがえる
どちらも
回帰線 ....
こころが

すけて しまえばいい
こころが すけて
どこまでも
ひろがって 
うみのうえの
空 に かえる
しんでしまう ほど
すきとおって しまえば
いい

{引用=
わた ....
 この星系のどこか
 色でけずったメタンガスにちかいどこか
 バスの墓場がある
 何億台もかさなりあって絶命している
 すすけた錫がキーンと光っている
 純粋だと主張する天頂方向に

 ....
あそこに咲いた桜は
果たして、何分咲きなのだろうか

一つ、間の抜けた提灯と
手を繋ぐ親子の声が
きらきらと光る、岸辺の話

鳩を気にかける少年の上で



、あ。
 ....
家を出る時に
鍵を掛ける

ガチャリ

この音と共に
忘れよう

片付かない
部屋

整理できない
気持ちを
誰にも奪いようのない
あなたという存在がそこにいる。
美しいものを見て心奪われるのは
それがあなたの中にないものだから魅かれるの?
いや、あなたの中の美しさが共鳴してるんだよ。
美しい音を聴 ....
街のあらゆる隙間から
浸み出てくる泥に追われて

JR駅構内の暗がりの
打ちっ放しのコンクリート壁に
ひっそりと身を寄せる

壁に走るひびはハイウェイ
ところどころ露出した
砂利 ....
甘い香りに全てを奪われ
何から伝えたらよいのかわからなくなった


不意に瞳に触れるのは
隅に佇むすべりだいと
少し汗ばむわたしの右手


人の手では作ることは出来ない
きっと生ま ....
あの現場の写真を見た
瓦礫はすべて撤去され
金網や柵に囲まれたそこは
グラウンド・ゼロと呼ばれていた

そして現在 私が住む街の駅前に
デパートを取り壊した後
再開発計画が頓挫して
 ....
三年ぶりの故郷の海は

以前よりも幾分痩せていた

「少し痩せたんじゃない?」

そう言ってみたが 海は黙々と同じ作業を繰り返していた


三年ぶりの故郷の母は

以前よりも幾分 ....
繋がって
また
諦めた
歯がゆさで
ワンマン電車が走っていく

わたしの
肯定を知りたい

たくさんの競争心を
おぼえたふりをしていたらしい
甘やかされている時間にはふと
だれ ....
灰色のクレヨンひとつをにぎりしめ
まっしろな画用紙をくまなく灰に
塗りつぶしていたチビなぼくを
えんちょう先生は庭に呼んで
「ほらよくごらん 地面はね
灰色じゃないだろう? ちゃいろかな?
 ....
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月風鳥花人- 茶釜自由詩1*09-5-10
詩を書く者の責任とは、- 白井明大散文(批評 ...5+*09-5-10
キップ- ルナ自由詩1409-5-9
恐竜のタマゴ- 小池房枝自由詩6*09-5-7
ひざ小僧の唄- ルナ自由詩8*09-5-5
海の人- ふるる自由詩19*09-5-5
じぶんの詩を信じること- 白井明大散文(批評 ...509-5-5
衣擦れ- あおば自由詩8*09-5-4
大後悔時代- 小川 葉自由詩3*09-5-4
綾絹の小路- オリーヴ携帯写真+ ...1209-4-29
水色の刻- オリーヴ携帯写真+ ...709-4-26
駅・紙屋町- たりぽん ...自由詩12*09-4-26
水中花- 佐藤伊織自由詩2*09-4-25
天窓のため息- オリーヴ携帯写真+ ...1109-4-24
優しい人になれますように- ふるる短歌8*09-4-21
【春の便り】- つむじま ...自由詩3*09-4-7
【春の特急列車】- つむじま ...自由詩4*09-4-6
うさぎと葉牡丹- あ。自由詩6*09-4-3
そらのかえるばしょ- コーリャ自由詩19*09-4-3
試_み_6- るか自由詩909-3-30
バスの墓場- コーリャ自由詩19*09-3-28
川岸- 山中 烏 ...自由詩5*09-3-28
- 未完自由詩7*09-3-27
ひびき- 七尾きよ ...自由詩109-3-22
- 壮佑自由詩19*09-3-20
ばらいろ- あ。自由詩5*09-3-18
グラウンド・ゼロ- 壮佑自由詩14*09-3-14
【三年ぶりの故郷】- つむじま ...自由詩6*09-3-12
黒潮鉄道- 伊月りさ自由詩35*09-3-9
灰色のクレヨン- Giton自由詩4*09-3-5

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