どうか許してほしい
私には言葉しか
あなたに贈るものがない

言葉は無力だから
あなたにふるさとを返してやれない
金色の楽器も見つけてやれない

ただ伝えることができるだけ
「おはよ ....
一つ一つを束ね
表出と潜航を繰り返す
三つ編みは季節に似る
切り落とした断面には
三つの方向に捻れ動く
層が見える
黒髪のうねるしきの香り
一束に内包される春の手触り
葉っぱが熟して沢山実る
烏がかあかあ笑ってる
子どもがあれこれ考えながら
落ちた葉っぱを拾ってる
落書き帳に貼りつけて
色鉛筆でなぞってる
赤青紫黄色に茶色
真っ白な紙に紅葉が実る
赤 ....
冬めいて部屋に取り込む鉢ひとつ

冬めくも猫を{ルビ抱=いだ}いてミルクティー

くちびるが一番先に冬めいて

冬めいてなんの未練もない鳥よ

パソコンを切って冬めく夜を知る

手 ....
月曜がしんじゃった
火曜日がしんじゃった
水曜はしんだふり
木曜がしんじゃった
金曜がしんじゃった
土曜日はじごくに堕ちて
日曜はしらんぷり

しんじゃって
しんじゃって
しんじち ....
風がくるくると回る
枯れ葉が子犬を誘っている
ぴょんぴょん、と
切り揃えられた紫陽花の前を
子犬と幼子が走り回る
息が白い
頬が赤い

春は青く
夏は紫に
この子らを見守った紫陽花 ....
           161030

あじさいと呼ばれれば紫陽花と答える
山の谺は律儀者
口笛吹いて
小道を行けば
サザンカの赤い花
冬の花だと君は言う
秋の花だと僕は答える
枯れた ....
 
浮いている
{ルビ圧=の}しかかる重力
月は平衡する
走る遠景を
雨の滴で回避して


狂っている
歩行する緑の
あらがう能役者が噂する
平成の{ルビ螺子=ネジ}
とまらな ....
唇に針を刺して、
ぐるぐるとかき混ぜる。
歪んだ赤い月が、
いくつもうまれる。
その月のなかに、
あなたが映っている。
人形を抱いた幼いあなた。
小さなあなたは泣いていた。
唇をかみし ....
「消えやがれ」って
言われた言葉を反芻してると
いっそ
消えてしまいたくなる
いやいやそれでは敵の
思うつぼ
「消えるもんか」って、
頑張るものだよ普通って
言い聞かせてみるけど
そ ....
誰かに呼ばれた気がして
振り向くと外は雨
今日は寒いなあ

乾かない洗濯物
畳めないからぼーっとする
そろそろお迎えの時間か

例えばここで
駆け出したら、、
子は迎えに来ない母を ....
蛙は
身の危険を感じると
動かないでじっとしている
そして安全と感じると
いきなり大きく飛び上がる
僕も見習わないといけない!
あなたは喜怒哀楽なんだって歌える。古い歌や新しい歌が手紙になってあっちこっちへ飛んでいく
楽譜やCDはあなたのための手紙だ。手紙の差し出し人はなんか凄い人。
あなたがどこかへ手紙を送り、あなたのも ....
夕日でなめした新しいくつは
みかん色
よい香りのお花の飾り
小さな蜂が蜜を飲みにくる、かしら

星空色したショゥィンドゥ
月かげさやかなすずしげライト
照らされて
するんと履きやすいく ....
疲れた
(聴こえますか)
目を閉じて 靴を脱ぎたい
翼は 要らない
パトラッシュを 待たない
一人きりでも さびしさもない
許されたい ただそれだけのことを
坂が多い街
上る途中振り返って見れば
絶景が広がって美しい

猫をよく見かける
すぐに仲良くなれる

山の上まで家が建ち
誰も住まなくなった家を
改装してカフェが出来た

尾道水 ....
もっと近くにコンビニがあれば
ストレスの溜まったあなたの
心をすぐに癒してあげられる
けど、
でも、やっぱり夜に甘いものは良くないって
健康診断でも肥満って毎年書かれて
毎年ダイエットを試 ....
広い邸宅など要らない
ベッドは
身体を横に出来るスペースがあれば良い
食卓には
茶碗の置ける隙間があれば飯は食える
とうそぶいて

新聞が 雑誌が 広告が 
テーブルに積み重なり
ベ ....
曲がり角の雨
踊り場の雨
常に潜む雨
葉を照らす雨


理由もなく
人のかたちをしている蛭が
街を造り
歩きつづけている


空の子蜘蛛
低い青
かすか ....
日本は
都会主義共和国
都会は
夜会主義共和国
日常は
不快主義共和国

時代は
機械主義共和国
情報は
世界主義共和国
伝聞は
誤解主義共和国

世間は
和解主義共和国 ....
許されないと言えば
誰しも
平等に
許されない

許されていると言えば
誰しも
平等に
許されている

ただ言えることがあるとすれば
人生は輝くためにあると言うこと

切り取 ....
サンタさんに会いたい
サンタさんと話したい
クリスマスケーキを一緒に食べたい
何も見えない湖は
来るもの 発つもので騒がしい
無数の軌跡
無の飛跡


まつろわぬものらの轟きの朝
すべてからすべてから離れてやっと
自分自身で居られる音の
近く遠 ....
捨てないかぎり夢の続きはついてくる
あきらめない限りことばの谺は響きつづける

僕の頭の中の世界図書館は閉鎖されたまま
精神の廃虚には孤独な回路が短絡を待っている

魂の階梯はかぎりなく地 ....
クール宅急便が夏をのせてはしりさってゆくよ

   (運転手はたおやかな秋という名をもち

いつのまに曼珠沙華がスっクとのびたんだろう

   (花は放射線状に巻かれ彼岸という中心 ....
友と道北を旅した
車窓から見えるのは
線路脇に繁茂する
沢山のイタドリ
「イタドリすごいねえ」というと
「いたどりってなに?」
と、都会育ちの友が言うので
「イタドリ知らないの?
ほら ....
「死んだ猫の瞳みたいだね」
彼女はそう呟いて猫みたいに眠った。
猫と話すときの人の瞳は生きている。
浮世、
という
夏の、
ゆらぐ陽のように
濃く、
あまりにも
鮮烈な、
燃えさかる幻が
汗ばんだ肌を
包んでいる

熟れた風のそよぐ
青い夜、
若い男の身体は
激しく鼓動し ....
ルルルなんて
鼻歌を唄ってみる
涙が溢れないように

フフフなんて
空笑いをしてみる
怒りを隠すために

スキップして
ジャンプしてみたり
ベロベロバーって
変な顔してみたり
 ....
峰と峰とのつなぎ目に鞍部があり、南北の分水嶺となっている
古い大葉菩提樹の木がさわさわと風を漂わせる
峠には旅人が茶化して作った神木と、一合入れの酒の殻が置いてある
岩窟があり、苔や羊歯が入り口 ....
るるりらさんのおすすめリスト(6754)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ことばあそび- やまうち ...自由詩5*16-11-7
黒髪を統べる- はて自由詩2*16-11-5
スケッチ- 小原あき自由詩5*16-11-5
冬めく- そらの珊 ...俳句14*16-11-5
しんじゃった- やまうち ...自由詩316-11-1
枯葉紫陽花冬乃白瀬- 小原あき自由詩4*16-10-31
枯葉紫陽花冬乃白瀬- あおば自由詩5*16-10-30
斜視のくだる翡翠- 白島真自由詩18*16-10-30
かざぐるま- あおい満 ...自由詩616-10-29
「消えやがれ」って思われてるんだなっていう思いをずっと転がし ...- Lucy自由詩11*16-10-28
不安定、という状態で安定する変化なき日常- 小原あき自由詩4*16-10-25
身を守る- zenyama太 ...自由詩116-10-25
勝ち- 水宮うみ自由詩1*16-10-24
新しい靴- ふるる自由詩416-10-23
広島がんばれ- もっぷ自由詩216-10-22
尾道市- 夏川ゆう自由詩116-10-22
もっと近くに- 小原あき自由詩3*16-10-21
狭い部屋- イナエ自由詩17*16-10-21
しずく_手のひら- 木立 悟自由詩516-10-19
誤解主義共和国- イオン自由詩5*16-10-16
輝き- 渡辺亘自由詩316-10-14
サンタさん- 水宮うみ自由詩1*16-10-8
白_めぐる白- 木立 悟自由詩716-10-6
老いた水夫- 梅昆布茶自由詩1016-10-6
たおやかな秋- 白島真自由詩316-10-4
イタドリ- Lucy自由詩4*16-10-4
- 水宮うみ自由詩1*16-9-30
- atsuchan69自由詩4*16-9-30
短距離走- 坂本瞳子自由詩1*16-9-29
峠の山道- 山人自由詩8*16-9-26

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