私の体は塊となって泣いた真珠
抱かれた声は何処にも行けない
遠く運ばれてきて、
柔らかい土の中で食べられるだけの
硬く凝固した夢が閉じられた瞼の奥の瞳

盲目の砂の眠りのほかにはもう
指 ....
考えるカンガルーをハンマーでゴン 奏でることを
忘れているだけのあさの時間に
点滅する信号機のしたで
歩道を飛び越えてゆくの

行き詰まることを
全く知らない幼子のように
楽譜のうえを歩いては
並んだ音符を ....
僕の帰りを待つ妻と子のため自転車飛ばす

一人きり歌いながらお腹空いたと呟きながら


街灯で薄明るい公園の脇 自転車飛ばす

何処かから漂ってきた誰かのためのカレーの匂い


片 ....
日々の暮らしの
吹き溜まりから
洒落た記号を
掘り出して
綺麗に並べても
何処にも響かない

吹き溜まりに
手をつっこみ
すくった想いを
雪玉にして
無防備な背中に
ぶつけ ....
こじれた風をみおくってためいきのゆくえざわめきみもふたもなく


はじめてのうそつきましたうそのうそつきましたうそつきましました


泣いててもかわいいが無敵なうちにぜんぶくだ ....
軽トラックの荷台に仰向けになって
青空を見るのが好きだった
実家から水田転化した林檎畑までは少し遠く
父の運転する軽トラックの荷台に乗り込み
寝転がって空を仰ぎながら道々を行った
時折助手席 ....
友人が子猫を二匹拾ってきた
寂しそうにしている僕を見兼ねたのかどっちか一匹もらってくれと言う
…どっちにしても雑種の野良猫だから美しくはないが、と前置きをして…

訪ねてみれば、確かに顔は ....
詩について(1)

詩人には詩の病にかかっているように見受けられる方がいる。わたしは、なんでも詩にすればいい、という考えには、嫌悪感を持つ。なぜ、それを表現する必要があったのか。共有は感動のためじ ....
ヒョウ柄のブラジャーすれば少しだけ強い女になれちゃうのです

キャミソール細い肩紐に見せかけて女の紐はほんとは太い

ふわもこが恋しい季節になりましてしーんと冷えた足のゆびさき

てぶくろ ....
なにが入っていたのやら
わからないのだけれど
綺麗な包装紙や箱

おふくろが
いただきものの
高島屋なんかの包装紙なんぞを

ていねいに折ってあるものが
押し入れの隅からときどき ....
美しい言葉を
うすぺらいと
思う人もいる
人の心や現実というものを
わかっちゃいないねと
笑う人もいる
そこへたどりつくまでの
流した涙を知らずに
美しい言葉を
幻想だと
突き返す ....
やさしいやわらかいものばかりに
ふれてしまっていると
ひりひり、ひり
としたいたみのあるものをだきしめたくなる
ふあんやあんしんやそういった
ことにかんけいするのかもしれない

 ....
誰かが外から力をねじ込んだ
固く ギリ ギリ と
{ルビ蜷局=とぐろ}を巻いて震える はらわた
突き上げるような衝動!
目を見開き
歯をむき出して
喧しくシンバルを鳴らし 
── 鳴らし ....
もうそろそろだと
祖母は言う
おかいこさんのからだが透けはじめると 
そのうち糸をはきだして
楕円のおうちで
別者に生まれ変わるのだと

その不思議な虫は
一日中
桑の葉を食べている ....
リベラルな共産党員

天気のよい氷雨

帰りを待っている女房

USO800取得の国家

コマネチをやらないビートたけし

歌をわすれないカナリヤ

ツタンカーメンの祝福

 ....
秋の朝陽は低く輝き
燦々と紅葉を照らしている
頂きの前は
これ以上ない空の青さ
エッジの効いた青さで
山を目指す街の人たちには
これ以上ない休日の
癒される風景だ
まるで絵葉書のような ....
太陽が回ってないとわかってから
宇宙に中心はないとわかってから
世界は途方もなくちっぽけになった

地図をネットで見てみると
あの長い長い上り坂も
息を切らして走ったグラウンドも
 ....
誰かが 誰かに寄せて描く 愛の言葉は
誰にも 馬鹿には 出来ない
無碍にも されたくは無い メッセージ

ただ この夜を 共に 過ごすため
そして 未来の夢を 抱き続けたいがため
滔々 ....
夜になり雨音響き室内のテレビの音を掻き消す強さ

ただ静かに湯船に浸かり心地良さだけを感じて過ごす

折り鶴を丁寧に折りプレゼント一折り一折り愛の結晶

県と県繋ぐ架け橋完成し行き場所探す ....
三月で春が終わった。五月に長い雨が降り、9月は裸になると、時々寒くなった。から、10月は色
々寒くなった、雪は降らない。降るものもある。雷は落ちる。今月はちょっとだけ昨日より寒く、少
 ....
清潔なきみたちはやさ(し)い室より崩壊する青、月をふくむ

詩頭は魚をこがしあとくされある語は手にのこり失語前夜


誰か、次、撤収、並びかえられて幽閉された休日の部屋


 ....
朝の信号は、青になり
盲目のひとは白いステッキで
前方をとんとん、叩きながら
今日も横断歩道を渡ってゆく

日々の{ルビ道程=みちのり}を歩く
惑い無き後ろ姿は
人混みに吸い込まれ
段 ....
君は
産毛の生えた頬で

僕は
固く強張った頬で

あなたは
皺を幾重にも刻んだ頬で

いくつもの意味を孕んだ
頬のかたちを
僕らは笑みと呼ぶ
寝ても覚めても
 迸る感情
君の事を想いつつ
朝日が昇る
まだ形状の定まらない
 流体の太陽

金床に流し込み
躊躇の槌で打ちつける
超高温の金属は
赫灼と輝き
理性 ....
千円くださいと言ったら殴られるだろう
百円くださいと言ったら無視されるだろう
でも十円くださいと言ったら ひょっとして
ニコリともしないでくれる人があるかも知れない

もちろん百万円ください ....
秋風のなかに
ほんのわずかに残された
夏の粒子が
午過ぎには
この洗濯物を乾かすだろう

通夜、葬儀の放送が
朝のスピーカーから流れて
犬が遠吠えを繰り返す

香典の額を算段して
 ....
自分で敷いた道がある
凸凹道で思うように進めない
曲がりくねった迷路の道で
迷ってばかりいる

ぬかるんだ道に
足を取られて転んだこともある
途中で立ち止まり
天を仰いで溜息を吐いた
 ....
秋の向こうに{ルビ欹=そばだ}てながら静かに燃える木の葉ほど
老いの門口 艶やかに {ルビ靡=なび}くことができようか

ひとによりけり だが

誰も自分が想うほど 美しくも醜くもなく
ま ....
だーれも知らない
あるところに
みんなとっても仲のいい
素晴らしい村があった

ある日のこと
村に旅人がやってきた
いろんな世界を見てきた旅人は
村人たちの知らないことを
いっぱい教 ....
るるりらさんのおすすめリスト(6713)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ヒレのある魂- ハァモニ ...自由詩3+*14-10-15
考えるカンガルーをハンマーでゴン- 北大路京 ...自由詩214-10-15
聴こえるまでの音- かんな自由詩10*14-10-15
寒い夜道を自転車飛ばす- 中村 く ...自由詩6*14-10-15
おもいのおと- nonya自由詩21*14-10-14
風のはじまりをあなたは知っていますか?_ - 阿ト理恵短歌12*14-10-13
走る青空- 砂木自由詩18*14-10-13
この美しくない猫たち- アラガイ ...自由詩10*14-10-13
詩について(1)〜(4)- はなもと ...散文(批評 ...114-10-12
ベッドでは香水だけをつけるなど、一生縁のない日々のつれづれ- そらの珊 ...短歌19*14-10-11
包装紙- 梅昆布茶自由詩2214-10-11
赤い月はノクターンを奏でる- そらの珊 ...自由詩17+*14-10-10
いきづく- かんな自由詩9*14-10-9
誰ももうネジを巻くな- ただのみ ...自由詩22*14-10-8
偏愛- そらの珊 ...自由詩2414-10-8
ラジカル・ミステリー・ツアー- 梅昆布茶自由詩714-10-8
木曽の御嶽山- ……とあ ...自由詩7+*14-10-8
この世界のまんなかは- 佐藤承夕自由詩414-10-8
愛のポスティング- 藤鈴呼自由詩1*14-10-7
_折り鶴- 夏川ゆう短歌314-10-7
外は嵐さでてはいけない(ゴル投稿)- 百均自由詩3*14-10-7
青が崩壊する。- 阿ト理恵短歌8*14-10-5
盲目のひと- 服部 剛自由詩614-10-5
お前は_緩んだ頬で- 四角い丸自由詩614-10-5
融鉄- 凍月自由詩16*14-10-4
十円乞食- 浩一自由詩3+*14-10-4
まえぶれ- そらの珊 ...自由詩2314-10-4
【_紆余曲折_】- 泡沫恋歌自由詩17*14-10-2
ひとひとひら- ただのみ ...自由詩21*14-10-1
ある日旅人がやってきた(だーれも知らないシリーズ2)- 森川美咲自由詩1*14-10-1

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